大粒ゲーム紹介37:No Time To Explain Remastered

多国籍ゲーム開発スタジオ、tinyBuildによるゲーム「No Time To Explain Remastered」の紹介。

一言で:No Time To Explain Remasteredとは
「説明している暇はない!」ネタ満載高難易度2Dプラットフォーマー


概要

  • ジャンル:2Dプラットフォーマー
  • 開発者:tinyBuild
  • リリース日:2015年7月17日
  • 価格:通常時1,480円、セール時370円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、ストーリーを楽しむにはそれなりに英語力が必要
  • マルチプレイヤー:有
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:3~4時間
物語性 ★★★☆☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★★★★
コスパ ★★☆☆☆
コメディ性 ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • オリジナル版を遊んだことがある人
  • タイトルやストアページ説明文が気になった人
  • 高難易度プラットフォーマーが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

「俺は未来から来たお前だ!説明している暇はない、ついてk…なんてこった!」巨大な怪物と闘いながら、帽子を集めつつ、同時にケーキを食べながら、時間や次元を超えて未来の自分を追え!No Time To Explain Remasteredは、tinyBuildのデビュー作のリメイクだ。マルチプレイヤーにも対応!

このゲームは、ジャンルとしては高難易度2Dプラットフォーマーであるが、タイトルやストアページ説明文を読むとわかるように、かなりネタ性が高いゲームである。しかし日本語非対応であるため、それらのネタを理解したり、ストーリーを理解したりするにはそれなりに英語力が必要となる。プレイするだけなら、英語がわからなくても問題はないが。

このゲームは、元々フラッシュゲームとしてリリースされていたものをリメイクしたものである。そのため、フラッシュゲームらしさを色濃く残したものとなっている。なお、フラッシュのサポートが終了した現在、原作を遊ぶには特別な手順を踏むしかない。

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主人公と巨大なマフィン(?)

ストーリーについて。「説明している暇はない!」に要約される。

操作について。左右への移動とジャンプに加え、レーザーの発射がある。このレーザーがこのゲームの肝となる部分である。

ゲーム性について。流れとしてはよくあるプラットフォーマー同様、面クリア型である。また、高難易度らしく一撃でやられるが、チェックポイントがかなり多いため、ストレスはそこまでない。
そしてこのゲームの特徴となるレーザーの仕様として、攻撃に使えるのはもちろん、反動を使って飛んだりできるというものである。
最初はただ単にプラットフォーマーなステージではあるが、ステージが進むごとにギミックが増えていき、なかなか飽きさせない仕様となっている。

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ステージが進むと、まったくと言っていいほど別のゲームのようになったりする。

また、ネタ性の部分に触れると、のっけから超展開の連続である。まずスタートすると、未来から来た自分が現れたかと思いきや巨大な蟹にさらわれる。そして追いかけると様々なことを叫んでいる。その後も超展開が続いていくが、ネタ性のある中にストーリー性もある程度あり、それも意識するとなかなか面白い。

総じて、全体的にバランスの良いゲーム。残念な点を挙げるとすれば、100%クリアをしてもなお短いプレイ時間だが、それだけに充実している内容ではある。
なお、収集要素もあるため、腕に自信のある人は100%クリアを目指すのも良いだろう。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて。「主人公(達)は様々な時間・次元に向かい、悪の自分を止めるために作戦を立てる。最終的にタイマンとなり、様々な時間・次元を行き来する中で、冒頭のシーンへと戻る。そこで悪の自分が蟹に捕らえられ、無事(?)ハッピーエンド」といった感じ。最初はステージごとにストーリーが分断されているような感じだが、主人公(達)が集合するシーンで「こうつながるのか」と少しばかり驚いた。

操作について。ある程度進むと、レーザー以外にいろいろな操作が出てくる。近距離爆発を使って反動で飛ぶ、引っ張って移動させる、引っ張って飛ばすといった要素などが出てくる。

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破壊された蟹型ロボット。タイムパラドックスなどが気になるといえば気になる。

ゲーム性について。ステージが進むごとに様々なギミックが出てくる。ジャンプ台だったり、けん引ビーム的なものだったり、ケーキだったり様々。もちろんステージが進むごとに難易度は上昇していくのだが、それと合わせてギミックが増えていき、プレイヤーを飽きさせない。
100%クリアを目指すと、一部の収集要素の難しさや分かりづらさなど、多少不満に感じる部分はあるが、基本的にはちょうどいい感じの難易度だろう。