個人的ベスト小粒ゲーム2020

さて、2020年もついに本日で終わりとなる。2020年が終わると、いよいよAdobe Flash Playerのサービス完全終了まで秒読みとなる。やり忘れたフラッシュゲームがないか、再度確認をしよう。
早速本題に入るが、記事名にもあるように、「個人的ベスト小粒ゲーム2020」を紹介する。今年紹介した小粒ゲームは60本、もちろんまだ記事にしていないゲーム群もあるが、今回はその中から特に楽しめたゲーム10本をピックアップする。なお、画像をクリックすると元記事に飛べるので、具体的に知りたい人はそちらを活用していただきたい。

Pharaoh Rebirth+

pharaohrebirth

開発者:クロボン
値段:998円(セール時:249円)

トップバッターを飾るのは、「Pharaoh Rebirth+」。2Dメトロイドヴァニアで、非常に緻密なドット絵と、それを生かしたキャラクターや敵が素晴らしいゲーム。
ストーリー性、ゲーム性、共に高く、同時に難易度もそれなりに高い。全体的にうまくまとまった作品。

Dead Dungeon

deaddungeon

開発者:Alexey Roenko
値段:520円(セール時:52円)

正統派高難易度2Dプラットフォーマー。高難易度ながらイライラさせられない絶妙な難易度、ちょっとしたチャレンジとしてある収集要素、様々な実績等々、なかなか良く練られた作品。
まさに「良い小粒ゲームとはこういうものだ」を体現したようなもので、進化を続ければSuper Meat BoyやCelesteに比類するゲームが生まれるだろうと、期待感が出る。
なお、本作の翻訳に携わったことを改めて報告するが、「ゲームに携わった」という色眼鏡抜きにして、高難易度2Dプラットフォーマーとして非常に良い。

The Roomシリーズ

theroom

開発スタジオ:Fireproof Games
値段:498~620円(セール時:124~310円)

脱出ゲーム系のゲーム。とにかく美麗で、謎解きのギミックなどにも美しさが垣間見られるゲーム。また、シリーズを追うごとに深くなっていくストーリーにも注目したい。
UIの関係上、パソコンよりスマホでやったほうが良いゲーム。なお、最新作はVRであり、そちらもなかなかに素晴らしい出来である。

Reventure

reventure

開発者:Pixelatto
値段:820円(セール時:205円)

2Dアクションアドベンチャーゲーム。なんと100種類ものエンディングがあるゲーム。
大半のエンディングがいわゆるネタエンディングで、なかなかに楽しめる。ワンプレイ数分程度で終わるので、気楽にプレイできる。
しかし、一部エンディングのためには非常に緻密な準備が必要という難しさもあり、歯ごたえのあるゲーム性も楽しめる。

macdows 95

macdows

開発スタジオ:gamebra.in
値段:520円(セール時:52円)

パズルゲーム・リドルゲーム集。ゲーム名で分かるように、有名な二大OSを彷彿とさせるUIに、良質なパズルゲームがたくさんある。
ただパズルを解くだけではなく、まさにOSの機能を生かしたような、いわゆるリドルゲーム的な要素もあり、単なるパズルゲーム集に収まらない面白さがある。

Golf Peaks

golfpeaks

開発スタジオ:Afterburn
値段:520円(セール時:208円)

パズルゴルフゲーム。打つ力をカードで決め、方向を指定し、ボールをカップに入れるゲーム。
ゴルフがテーマのゲームではあるが、ゴルフの知識はそこまで必要ではなく、どちらかというと完全にパズルゲームである。
配られたカードでプレイするゴルフというのはなかなかに目新しく、またパズル自体も良く練られており、隙間時間にプレイするならもってこいのゲーム。

10 Second Ninja X

10secondninjax

開発スタジオ:Four Circle Interactive
値段:980円(セール時:98円)

高難易度高速2Dプラットフォーマー。制限時間10秒以内に、画面内のすべてのロボットを破壊するゲーム。
「Ninja」とあるように、すべてが高速。近接攻撃の刀と、1ステージ3回まで使用可能な手裏剣を合わせて、非常によくできたゲーム。
特に、各ステージ最高評価を狙うとなると難易度はさらに上昇する。しかし、爽快さのおかげで、イライラは感じにくい。なお、ストーリーにも若干のユーモアがあり必見。

Manual Samuel

manualsamuel

開発スタジオ:Perfectly Paranormal
値段:980円(セール時:196円)

人間を(マニュアルで)操作するゲーム。歩くこと、手を使うこと、姿勢を正すこと、挙句には呼吸をすること、すべてマニュアルである。
明らかなネタゲーであり、実際にそうなのだが、なかなかにストーリー性とゲーム性も高い。「人間の体を動かすってこんなに大変なんだな」と実感させてくれる(?)ゲーム・

Stick it to the Man!

stickittotheman

開発スタジオ:Zoink Games
値段:820円(セール時:164円)

「脳みそからピンク色のスパゲッティみたいな第三の手が生えているキャラクターを操作して、紙とシールでできた世界を冒険する」2.5Dアクションアドベンチャー
明らかにネタゲー。しかして、第三の手と紙とシールを生かした謎解きから、笑いあり・涙ありな展開で、アドベンチャーゲームとしてなかなかに良い。

The White Door

thewhitedoor

開発スタジオ:Rusty Lake
値段:410円(セール時:274円)

大トリは、当ブログでも何度か取り上げたRusty Lakeによるパズルアドベンチャーゲーム「The White Door」。
今作では過去作とは全く異なるスタイルで進み、シリーズファンほど楽しめる内容となっている。
Rusty Lakeによるゲームはどれも高クオリティで、一度ハマるとなかなか抜け出せない奥深さがあり、どの作品もおすすめ。

終わりに

以上が、個人的ベスト小粒ゲーム2020となる。ここに入らなかったゲームの中にも、もちろん素晴らしいゲームはたくさんある。インディーズが注目される昨今、良いものも悪いものも含め、それらすべてには開発者の多大な尽力がある。それら開発者に敬意を表して、結びの言葉とさせていただく。それではよいお年を!