小粒ゲーム紹介72:Frog Detective 2: The Case of the Invisible Wizard

オーストラリアのゲーム開発者、Grace Bruxner氏、Thomas Bowker氏、Dan Golding氏によるゲーム「Frog Detective 2: The Case of the Invisible Wizard」の紹介。

一言で:Frog Detective 2: The Case of the Invisible Wizardとは
探偵のカエルになって透明な魔法使いの謎を解く超絶ゆるい一人称視点アドベンチャー

Frog Detectiveシリーズ

The Haunted Island, a Frog Detective GameFrog Detective 2: The Case of the Invisible Wizard(今ココ)


概要

  • ジャンル:一人称視点アドベンチャー
  • 開発者:Grace Bruxner氏、Thomas Bowker氏、Dan Golding氏
  • リリース日:2018年11月23日
  • 価格:通常時520円、セール時416円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、辞書片手か相当の英語力が必要
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ★★★☆☆
ゲーム性 ★★☆☆☆
難易度 ★☆☆☆☆
コスパ ★☆☆☆☆
ゆるさ ★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • 前作を気に入った人
  • ゆるい雰囲気が好きな人
  • 英語力に自信のある人
  • なんでも笑って許せる人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

あなたは探偵です。そしてカエルです。つまり謎を解く時が来たというわけです。あ、それと魔法使いがいます。

このゲームは、前作である「The Haunted Island, a Frog Detective Game」の続編である。そのため全体的な雰囲気は前作のまんまである。つまり、カエル探偵が主人公の一人称視点アドベンチャーで、非常にゆるいゲームである。登場人物がすべて動物なのも前作同様(一人、透明な魔法使いがいるが)
そのため、ガチでやるようなゲームではなく、どちらかというとゆるさを楽しむだけのゲームである。あまり多くを期待しすぎないほうが良いかもしれない。

なお、本作も日本語に対応していないうえ、砕けた表現が多用される。そのため、辞書片手か、相当の英語力がないとストーリーの理解は難しい。

ストーリーについて。タイトルにもあるように、「透明な魔法使いに関する事件が発生する。その解決のためにカエル探偵が送り込まれる。」といったあたり。なお、前作とのつながりはもちろんあるが、(おそらく)前作を遊んでなくても問題ないだろう。

frog2_intro
虫眼鏡。重要アイテムだが使うことはまずない。某ゲームの弁護士バッジみたいだ。

操作について。前作同様、前後左右への移動、視点操作、アクション、そして虫眼鏡をのぞき込む操作がある。虫眼鏡は、実際のところなくても問題ないが、本作の設定上非常に重要…らしい。

ゲーム性について。基本的に村の住民などと話す→証拠や必要なアイテムを見つけ、ストーリーが進むといったあたり。基本的につまづく要素はなく、全部のキャラクターに話す程度で話が進む。一応、アイテム収集など若干ゲーム性が増しており、容疑者を絞るようなシステムがあるが、基本的に前作と同様である。

総じて、ゲームとしては非常に残念な出来ではあるが、この雰囲気のおかげで許せる感じが出ている。ただ、それでも値段に対するプレイ時間の短さなど、そこは最低限何か欲しかったなとも感じる。前作に比べゲーム性が増したとはいえ、それでも物足りなさがある。
余談だが、今作もパブリッシャーに「SUPERHOT PRESENTS」とあるように、(なぜか)SUPERHOTもかかわっている。そちらのほうからこのゲームにたどり着いた人もいることだろう。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
といっても、ストーリー以外は上記したような、「ゆるいがゲームとしては…」という感じで、ほかに言うことがないためストーリー部分だけ。

結果としては「透明な魔法使いはカエルだった。郵便物を受け取りに行ったところ眼鏡を落としてしまい、装飾を台無しにしてしまっていた。(プレイヤーの選択によって多少変わるが)和解してハッピーエンド。そして最後に新たな事件へと…」で終わる。つまり次回作が確定しているというわけである。

今作は、前作に比べパワーアップしているものの、物足りなさはある。せっかくの追加要素であるノートや会話の選択肢など、生かせそうな部分もあるのだが…。「QT」のように、よりゲーム性が上がれば非常に面白い作品となることだろう。