
ポーランドのゲーム開発スタジオ、OhNoo Studioによるゲーム「TSIOQUE」の紹介。
一言で:TSIOQUEとは
小さなお姫様となって悪い魔術師に立ち向かう、ちょっとゆるめなポイント&クリックアドベンチャー
概要
- ジャンル:ポイント&クリックアドベンチャー
- 開発者:OhNoo Studio
- リリース日:2018年11月8日
- 価格:通常時1,420円、セール時923円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★☆☆☆ |
ゆるさ | ★★★☆☆ |
こんな人にお勧め
- ポイント&クリックゲームが好きな人
- ちょっとゆるめなストーリーが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
TSIOQUE(発音:「chiock(チオック)」)は、ダークだけど遊び心に満ちた、一コマごとに細かく手描きされた2Dポイント&クリックアドベンチャー。悪い魔法使いの手から逃れ、先祖の魔法の城で秘密を探ろう。
このゲームは、よくあるストーリーベースのポイント&クリックアドベンチャーである。ではこのゲームの特徴は何かというと、細部までこだわった手描きのアニメーションと、ダークながら程よい「ゆるさ」である。
ストーリーについて。「王女が不在の隙をついて、魔法使いが城を乗っ取る。城は魔法によって以前とは全く異なる姿になり、城にいたお姫様は地下牢に捕らえられる。」といった導入。
操作について。マウスだけでプレイするという、ポイント&クリックゲームにありがちなもの。

ゲーム性について。これもまたポイント&クリックゲームらしく、先へ進むためにアイテムを集めたりパズルを解いたりするといったもの。もちろん道中には危険があり、敵につかまることもあるが、少し前のシーンから再スタートできるため安心してプレイできる。また、道中ミニゲームもあり、ちょっとしたリフレッシュになる。
また、主人公は小さなお姫様であるため、アクションなどが可愛らしいのも特徴。一応、設定上ダークにはなっているものの、いろいろとゆるい部分があるため、軽い気持ちでプレイできる。
総じて、ありがちではあるが、基礎はしっかりしており、それなりに楽しめるゲーム。アニメーションとゆるさなどもそれなりに良い。なお、実績の一部には、独特な手順を要求されるものや、ミニゲームをうまくこなす必要があるものもあるが、そこまで難しくない。一周目は気にせずにプレイし、二周目以降で集めるのも良いだろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
クリア前後で結構評価が変わるであろう本作。エンディングまでは、「まあ、そうだろうな」感がある程度あるのだが、これが実体験に基づいたものであることを知ると、感動させられるものがある。
ストーリーについて。「最終的に悪い魔術師を倒し、城から逃げるお姫様。すると、悪い魔術師に捕らえられるが、実はこれは全部ファンタジーではなく実世界での話であった。母(=王女)が仕事に出かけている最中、娘(=お姫様)の面倒を見る父(=王=悪い魔法使い=開発者の一人)の1日を描いた、実話に基づいたものであった。」というもの。子どもながらの無邪気さと、在宅で仕事しながらやんちゃな娘の面倒を見なければならない父の苦労。スタッフロール中に、「このシーンは実際はこんな感じでした」というのが流れるのも良い。

操作についてはまさにポイント&クリックゲーム。全体的に問題はないものの、こういったポイント&クリックでキャラクターを操作する系のゲームにありがちな、ちょっとした動きの遅さによるフラストレーション的なものはあるが、まあ仕方がない。
ゲーム性について。基本的には問題もなく、それなり。ミニゲームも、「ポイント&クリックならこれぐらい」程度の上、そこまで難しくないのも良い。謎解きなどはそこまで難しくなく、一部アイテムが見つけづらい程度で問題なし。
総じて、ゲームとしては及第点で、なかなかストーリーの良さが光るゲーム。ただ、若干フルプライスだと高さも感じはする。しかしセール時で1,000円を切ったときや、バンドルに含まれているなら十分楽しめる。