
日本のゲーム開発者、和田淳氏によるゲーム「My Exercise」の紹介。
一言で:My Exerciseとは
腹筋
概要
- ジャンル:腹筋
- 開発者:和田淳氏
- リリース日:2020年8月27日
- 価格:通常時370円
- プラットフォーム:Steam、App Store
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★☆☆☆☆ |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
腹筋 | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- 腹筋したい人
- 秋田犬が好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
さあ、腹筋しよう。 太っちょの少年に運動をさせることで、その体を秋田犬へと沈み込ませよう。きっと他の動物たちも応援に駆けつけてくれるはず。
このゲームは、一言で「腹筋」である。
ストーリー性について。腹筋をする、ただそれがストーリーである。
操作について。腹筋するだけとシンプル。
ゲーム性について。腹筋をするだけである。
さあ、腹筋しよう。

…と、ここまでは冗談半分本気半分での紹介だったが、もう少し具体的に見ていこう。
これは、腹筋(正確に言うと上体起こし)をするゲームである。目的や目標などは示されないが、やっていくとわかるだろう。
ストーリー性について。ほとんど無い。なんとなく、ある感じはするが、なかなか理解は難しいだろう。
操作について。PC版ならスペースバーで、iOS版ならタップで上体を起こすことができる。もちろん、上体を倒すには指を離すだけである。

ゲーム性について。腹筋をするだけではあるのだが、画面を見ると腹筋をする少年以外に秋田犬がいるのに気づくだろう。この秋田犬に顔を埋める=腹筋1回となる。これ以上具体的に述べるとゲームの面白さが損なわれるため言及しないが、説明文にもあるように、きっと他の動物たちも応援に駆けつけてくれるはずだろう。
総じて、ゲームというよりはアートに近い。プレイヤーができるのは腹筋だけ、そこに加えられた要素たちにより、このゲームは独特なものとなっていく。それだけに、ゲーム性を期待するとがっかり…と思いきや、全実績達成を目指すと案外ゲーム性もある。しかし、これは一種のアート作品として楽しむべきものだろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ただ腹筋をするだけだが、展開によって(少なくとも)1周目はなかなかに楽しめる。2周目以降も追加される要素はあるし、いろいろ試すと面白い展開も見られるが、やはり作業感は強くなってしまう。
ストーリーはないが、それらしい雰囲気は感じる。理解するのは無理だが。
操作について、基本は腹筋だけで、一応終盤、根っこを叩く/引っ張るがある程度。

ゲーム性…というより、このゲームの面白さについて。このゲームは、日常に非日常を足すというありがちなものではあるのだが、その対象が腹筋というのが面白い。腹筋は、日本人なら誰しも一回はやったことがあるだろう。そして、ほとんどの人にとって腹筋は楽しくないものだろう。しかしこのゲームのように秋田犬がいたり、動物がいたり、仏がいたりすれば…?
近年、こういったアーティスティックだったり、哲学的だったりするゲームは多い。これもその1つではあるのだが、そういったゲームにありがちな不気味さ・不可解さというのは不思議と無い。むしろ暖かさというか、そういった系統のものまで感じる。腹筋一つ、ただそれだけに、なかなかいろいろと考えさせられるゲームである。