小粒ゲーム紹介62:Mountain

アイルランドのゲーム開発者David OReilly氏によるゲーム「Mountain」の紹介。

一言で:Mountainとは


概要

  • ジャンル:シミュレーション
  • 開発者:David OReilly氏
  • リリース日:2014年7月1日
  • 価格:通常時98円、セール時50円、App Store版120円
  • プラットフォーム:SteamApp Store
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:∞
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ☆☆☆☆☆
難易度 ☆☆☆☆☆
コスパ ★★★★★★
★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • 山を眺めるのが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

ようやくMOUNTAIN 2.0がここに!マウンテンでの体験を究極のものにするために、今までにない規模でのアップデートを実施し、多くの機能を追加、改善しました。

このゲームは、タイトルが示すように「」である。これだけが全てではあるが、言うなれば「あなたは山であると同時に、山とともに生きる」シミュレーションゲームか。つまり、「山を観察するだけ」のゲームである。しかし、そこに奇妙さ・面白さが見え隠れする。

ストーリーはほとんどない。あったとしても、常人には理解できない、哲学的な、人知を超越したものだろう。

操作は、マウスを使用するだけ。詳しく説明するより、実際にプレイしてみてほしい。

mountain_mountain

ゲーム性について。まず起動してわかるが、ほとんどない。これはゲームというより、一種の実験的映像といったほうが良いのかもしれない。人によって感じ方は様々であろうが、あまりゲーム性を期待すると損する。さすがに「watch paint dry」(=ペンキが乾くのを見る、転じて退屈で無意味な行動)よりは圧倒的に楽しいが。

総じて、山である。ゲームであるということは頭から取り除き、デスクトップの片隅にある、ただ存在するだけで良いものとして観察すれば、十分に楽しめるだろう。
(なお、まじめな話、これを「遊ぶ」というのは持って10分程度だろう。あくまで「見る」だけである。)


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
あまりこのゲームについて語れることは多くない。「宇宙に山があり、時々語り、不思議な飛来物が飛んでくる」というくらいにしか語れない。しかし、独特の面白さがあり、なかなか観察をやめられない。

ストーリーは上述したようにない。が、少なくとも「山である」ことだけはわかる。

操作について。山を拡大したり、回したりできる以外に、演奏ができたり、飛来物をいじったりできる。だからといってどうこうではないが。

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様々な飛来物。これがなかなかに面白い。

ゲーム性について。あくまでこれをゲームでない視点で見た時、飛来物というアクセントは非常に面白い。それをいじれるのももちろん良い。ただ山を観察するだけでも、四季の移り変わりや天候の変化を見て取れる。これらは、一種の癒しであろう。そこに挟まれる哲学的な言葉は、ちょっとヘンテコなところもあったりで面白い。

総じて、デスクトップの片隅にあるだけで楽しめる、ゲームではなく「山」。もちろん、否定的な意見を述べる人もいるかもしれないが、そこはもう、「これは山というジャンルのものだ」と割り切り、深く考えないでおこう。