
ドイツのゲーム開発者、 BlueEagle Productions(Paul Schneider氏)によるゲーム「Super Panda Adventures」の紹介。
一言で:Super Panda Adventuresとは
かわいいパンダを操作するステージ分割型2Dメトロイドヴァニア
概要
- ジャンル:2Dメトロイドヴァニア
- 開発者: BlueEagle Productions(Paul Schneider氏)
- リリース日:2014年7月15日
- 価格:通常時520円、セール時130円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:無、それなりの英語力が必要
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:8~9時間
物語性 | ★★★★☆ |
ゲーム性 | ★★★★★ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
探索要素 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- メトロイドヴァニアが好きな人
- パンダが好きな人
- アクションゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
Super Panda Adventuresでは、あなたは勇敢なパンダ騎士であるフー(Fu)としてプレイします。彼は王女の新しいガーディアンになるためにトレーニングを終えようとしているところです。大規模な祭典が開催される日、招かれざるロボットが現れて惑星を征服し、王女を彼らの宇宙船へと連れ去ります!
このゲームは、ステージ分割型2Dメトロイドヴァニアである。どういうものかというと、ステージを探索→クエストが発生/クリア→別のステージを探索…という風に、行ったり来たりする系のゲームである。メインクエストだけをプレイすればクリアできるが、サイドクエストにもしっかりと物語性があり、またサイドクエストクリア報酬もあり、作業感は少ない。
日本語はない。クリアするだけなら最低限の英語力があればできるが、ストーリーを理解するならそれなりの英語力が必要となる。
ストーリーはストアページ説明文にあるような感じである。

操作について、チュートリアルをプレイすれば大体わかるようになっている。左右への移動、ジャンプ、メインウェポンやサブウェポンでの攻撃、魔法、防御というように、メトロイドヴァニアの典型ともいえるようなものである。
ゲーム性について。結構ゆるめな見た目に反し、それなりに硬派なメトロイドヴァニアである。剣での攻撃は4連撃まであり、割と振る速度が遅めなうえ、リーチが短めなためうまく敵と距離を保たないといけない。サブウェポンは遠距離から攻撃できるが、高ダメージを与えるためにはコツがいる。魔法は遠距離から高威力で攻撃できるが、専用のゲージがあり、連続で使用するには回復アイテムを拾うか長時間待たないといけない。
これだけだと難易度が高そうに見えるが、このゲームではいくつかの難易度から選べるため、低い難易度だとそこまで問題にならない。

またこのゲームにはレベルの要素があるため、難しいと感じた時にはレベルを上げるのも手。もちろん、レベル上げ作業をしなくても十分クリア可能となっている。
そして探索要素。基本的にクエストをこなしていくだけでも十分探索を楽しめるようになっているが、100%クリアしようとするとなかなか骨太な要素となる。理不尽に隠されたものはないため、割とストレスなくプレイできるようになっている。
総じて、見た目の割にメトロイドヴァニアとして完成度が高い本作。どのようなプレイスタイルでも楽しめるように配慮されており、どのような人にもおすすめしやすい。ストーリーも、英語が理解できるとそれなりに面白く、なかなか隙が無い。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
このゲームは、上述したように全体的に完成度が高い。管理人は最高難易度でプレイしたのだが、なかなか高難易度ゲームに引けを取らない歯ごたえがあった。しかし、低難易度は低難易度でストーリーや探索要素をしっかりと楽しめるし、どのような人にも向いていると言えるだろう。
ストーリーについて。途中までは割と平凡な感じではあるが、終盤、「ロボットが感情を知るために主人公の惑星に知的生物を生み出した」という部分によって、このゲームのストーリー性は大幅に興味深いものとなった。これによって、いろいろと伏線が回収されるし、軽めな雰囲気に対するシリアスさというのがなかなか味わい深い。

操作について。いかにもインディーズゲームといった、良い意味での雑さ。ただ左右への移動はきびきびとしているため、ストレスは感じにくい。
ゲーム性について。なかなかどの要素も良い。剣の攻撃は連続すればするほど火力が上がる代わりにモーションが長いという、ハイリスクハイリターンなものとなっており、なかなか駆け引きがある。サブウェポンはまさに悪魔城におけるクロスといったあたりで、うまく命中させれば大ダメージを稼げるため、距離感が重要となる。魔法は案外バンバン使っていけるが、それでもタイミングが重要となる。またどの魔法も使い道があるのが良い。

レベルについては、そこまで重要性は感じづらい。しかしレベルアップ直後は体力が完全回復するため、それを狙ったプレイも可能。また、コンボを稼ぐことによって大幅に経験値を稼げるため、それも意識しだすとより面白みが増す。
探索要素は十分すぎるほど。100%クリアもそこまで難しくないし、かなり良い。
しかし、少し残念な点もある。(これは最高難易度だけかもしれないが)ボスが異常に硬い点である。ごく一部のギミック系ボスは硬くても仕方ないが、普通に戦うボスはそのおかげで冗長なものとなる。特にサイドクエストで戦う必要のあるボスなどは、こちらがちまちまと削るしかないのに、相手の攻撃が当たるとかなりの体力が削られる。確かに高難易度を銘打っているゲームならそれでもよいのだが、このゲームはそうではないうえ、ボスのパターン数もそこまで多くないため、パターンを読めてしまえばあとは作業と化してしまう。
その分、サイドクエストをクリアすると手に入る魔法(というか昇〇拳)が非常に強力なのが救いか。
しかし、総合するとかなり楽しめた。最初は正直そこまで期待していなかったが、この値段の割に非常に長く楽しめる。