
ロシアのゲーム開発スタジオ、SnagBox Studioによるゲーム「Zeon 25」の紹介。
一言で:Zeon 25とは
クラシカルさを意識した体力性2D縦スクロールシューティングゲーム
概要
- ジャンル:2D縦スクロールシューティング
- 開発者:SnagBox Studio
- リリース日:2020年2月14日
- 価格:通常時410円、セール時246円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:1~2時間
物語性 | ★★★☆☆ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
コスパ | ★★☆☆☆ |
弾幕度 | ★★★☆☆ |
こんな人にお勧め
- 弾幕シューティングじゃない縦スクロールシューティングを遊びたい人
- フラッシュゲームのような縦スクロールシューティングが好きな人
- 忍耐力のある人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
このゲームは、クラシカルな16bitゲーム機の時代に飛び込んでプレイスキルを磨き上げるという、素晴らしい目的をあなたに届けます。 Zeon 25は90年代の雰囲気と高難易度なゲームプレイを楽しめる、素晴らしい2D縦スクロールシューティングゲームです。
まず、このゲームの翻訳には管理人自らが携わった。改めて開発者のSnagBox Studio、パブリッシャーのNipoBoxに感謝を述べる。
(なお、記事執筆時点では日本語が適用されておらず確認できないため、その点についてはご了承いただきたい。また、当記事執筆時点でのバージョンはBeta 0.6.1である。)
このゲームは、とにかくクラシカルさを強調した2D縦スクロールシューティングゲームである。ただ、「クラシカル」と言ってもわかりづらいが、1990年代のゲームや、それ以降の時代におけるフラッシュゲームを意識したようなものとなっている。そのため、近年のゲームにありがちな爽快感というものは少なく、むしろ硬派なゲームとなっているため、その点は大きく好みがわかれるところだろう。
なお、「弾幕系で高難易度」を意識しているが、一発で自機がやられない、いわゆる体力性となっているため、そこまで身構えなくともよい。

ストーリーについて。簡潔に言うと、「とある惑星で監禁されていた主人公(ジョンソン伍長)が何者かの手により脱出、艦に乗って脱出を目指す。」といったあたり。割とありがちな感じ。
操作について、なんとマウス1つで操作可能という簡潔さ。マウスの移動で自機を動かし、左クリック(と右クリック)で攻撃である。一応、コントローラーも使用できるが、マウスが推奨となっている。
画面については、ほとんど直感でわかるようになっているため、具体的には解説しない。特徴的なのは、W〇lfensteinやD〇OMを意識したような、主人公の顔が表示されているということだろう。

ゲーム性について。基本は、ウェーブ形式で出てくる敵を倒し、最後のウェーブを突破したらステージクリアである。また、敵を倒すことでお金が手に入り、それによって自機のアップグレードを購入できる。そのため、やられてしまってもアップグレードをしてやり直せるため、苦手でも繰り返しプレイすればクリアできるようになる。
自機の当たり判定は見た目通りである。そのため全弾回避するのは不可能で、むしろ肉を切らせて骨を断つようなプレイスタイルとなる。また敵機も自機と同様、体力性となっているため、倒す順番などを考える必要がある。
なお、このゲームにはストーリーモードとアーケードモードがあり、アーケードモードの方はリーダーボードもある。ストーリーモードがメインではあるが、アーケードモードもアップグレードが一通りそろってから挑戦してみるのも良いだろう。

しかしながら、少し残念な点もいくつかある。まず、良い意味でも悪い意味でも大味なゲームバランス。フラッシュゲームでもよくあることだが、簡潔でわかりやすいというものには、常に大味で底が浅くなるという問題が付きまとう。このゲームも例外ではない。
次に、コスパ。ゲーム内のバージョンを見る限りではβであるがために仕方ないことではあるが、それでも値段の割にプレイ時間は短いと言わざるを得ない。
そして、様々なシステム上の問題。致命的なバグ等はないのだが、解像度が起動するたびにリセットされたり、ストーリーモードでチャプターセレクトができなかったり、このゲームで推されている「グリッチモード」の画面が見づらすぎたり、いろいろと不満は多い。

上記で挙げた以外にも残念な点はあるし、実際同価格帯で良いゲームはたくさんある。しかし、ここまでち密なドットはなかなか良いし、ストーリーも(多少陳腐ではあるが)良い。ポテンシャルの高さは感じられるが、まだまだゲームシステム周りには甘さが多い。
少々裏話となるが、翻訳に対するパブリッシャーの姿勢は非常に良い。そういった点を考えると、どうしても頑張ってほしいとは感じる。だが、いちプレイヤーとしては、なかなかお勧めしがたいゲームではある。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーは未完結で終わる。非常に謎が多いまま終わるため、今後の展開に期待。
操作性について。簡潔さは良いのだが、フラッシュゲームでは見かけるような操作。操作性も割と普通。ただ、UIに表示される操作方法だと、地味に右クリックだけ表示されていないため、若干混乱する。

ゲーム性について。上記でも挙げたように、非常に大味。あまり悪い点を挙げるときりがないため、あまり触れないでおこう。
総じて、ポテンシャルの高さは感じられるものの、現時点ではフラッシュゲームクオリティである。今後に期待。