
ブルガリアのゲーム開発スタジオHA Studios Ltd.によるゲーム「Tomato Jones – Episode 3」の紹介。
一言で:Tomato Jones – Episode 3とは
トマトがお宝を目指し何度もやられる3Dパズルアドベンチャープラットフォーマー
Tomato Jonesシリーズ
Tomato Jones→Tomato Jones 2→Tomato Jones – Episode 3(今ココ)
概要
- ジャンル:3Dパズルアドベンチャープラットフォーマー
- 開発者:HA Studios Ltd.(Orlin Dutskinov氏の単独スタジオ)
- リリース日:2018年2月8日
- 価格:通常時310円、セール時155円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:無、ただし英語がわからなくても問題なし
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ☆☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★★ |
コスパ | ★★★☆☆ |
コメディ | ★★★☆☆ |
こんな人にお勧め
- トマトが好きな人
- 色々と笑って許せる人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
Tomato Jones – Episode 3は、物理学ベースのボールが転がるプラットフォーマーだ。素晴らしく楽しい過去作「Tomato Jones」「Tomato Jones 2」(Steamで絶賛発売中)の、三作目となるゲームだ。
このゲームは、タイトルからもわかるように、Tomato Jonesの3作目である。そして、なんと今作では舞台がSFのような世界となっている。明らかに字体からもスター〇ォーズ感満載である。どっちも映画の制作会社が一緒だからだろうか。
しかしながら、基本の部分は一緒であるため、今作は過去作を遊んだ人にこそ遊んでもらいたいものとなっている。
内容としては、3Dパズルアドベンチャープラットフォーマーといったあたり。そこに、トマト特有(?)の転がる要素を入れたり、トマト特有(?)のやられ方をしたりするゲームである。この部分は前作と全く同じである。
なお、日本語はないが、ゲーム設定くらいがわかれば問題ない。

ストーリーはない。なんか、それっぽいことをやってはいるのだが、背景等は一切語られない。
操作について、基本は奥・手前・左右への移動とジャンプだけとかなりシンプル。それに加え、オプションで設定を変えれば、カメラも回転させれるようになる。ただし、カメラの回転は90°単位で、横方向にしか回転できないので注意。

ゲーム性について。基本的に、ゴール地点にある黄金の像を目指すだけの、ステージクリア型ゲームである。一応、ステージ上には金貨があるのだが、集めてもステージ評価が上がるだけで、特に意味はない。
主人公はトマトであるため、移動は転がっていくことになるのだが、その様がどう見てもトマトに見えない。どっちかというとスライムといった感じ。そのため、若干癖のある操作性となっている。もちろん、このゲームには物理演算特有のバグがありまくるため、更に思ったように操作ができなくなるだろうが、そこは寛大な心で受け入れよう。
なお、もちろん道中にはトラップ等があり、触れると一撃でやられる。ステージ外は底なしの水となっているため、落ちるともちろんやられる。そうした場合でも、ステージのところどころにチェックポイントがあるので、そこからやり直せる。

そして、今作は舞台がSFのような世界となり、ビジュアルが一新された。それに加え、新たな仕掛けも多数追加された。
従来の無意味な敵はなくし、代わりに数種類のロボットを追加、もちろんロボットがレーザーを撃ってくるのだが、それを箱等で防ぐというパズルも追加。
一部のロボットに対して、置いてあるコンソールよりハッキングして破壊するというギミックの追加もされたため、設定もそれなりに活かせている。
また、主人公が喋るようになった。驚きの変化である。そして、トロッコや水関係の挙動に修正が入り、少しプレイしやすくなった。
その他、帽子の追加はもちろん、字体が変わっていたり、スイッチがさらに見やすくなっていたり、チェックポイントの配置が割とよくなっていたりと、大幅に進化した。

今作は、更にインパクトを獲得し、タイトルとそれに見合うだけのゲームプレイはあるように感じる。今作だけプレイすると、微妙に感じるかもしれないが、前作までに比べてはるかに良くなっている。
いろんな部分も修正され、ユーザーにとっても遊びやすくなった本作だが、新たな残念な点がある。それは、たまに(特にロボット等にやられた後)激しい処理落ちが発生することがある点である。おそらく、物理演算のせいで激重になっているのだろうが、こうなってしまうとチェックポイントからの再開を選ぶのさえ難しくなってしまう。発生した場合には、メニューが出るまでESC連打→LOAD LATEST CHECKPOINTにカーソルを合わせ連打→YESを連打で復帰できる。
総じて、過去作から大きく変化しつつも、不便な点は改善したが、別の問題が発生してしまった今作。また、地味に値段が上がっており、しかしながらゲームのプレイ時間は前作とあまり変わらないという、すこしだけコスパが悪くなってしまった感はある。次回作は果たしてどうなるのだろうか、期待。
Tomato Jonesシリーズ
Tomato Jones→Tomato Jones 2→Tomato Jones – Episode 3(今ココ)
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーはないが、一応ラスボスらしいものはいる。倒したらクレジットとシンプル。しかし、そのラスボスが以前と変わっていたのには驚いた(具体的には後述)。
操作について、この独特な操作性は、こういった球状のキャラクターを操作するプラットフォーマーではありがち。ただ、カメラの操作が独特なのは珍しく感じた。このカメラの操作は、ステージの構造が90°単位で曲がっているからできるものであり、そこまで不便性は感じなかった。

ゲーム性について。基本的な部分は過去作に倣いつつ、様々な変化があり、非常に良くなったように感じる。特にラスボスは、前作までのほとんど無意味と言ってもいいラスボスから一変、歯ごたえのあるギミックボスといったあたりになっており、ラスボスらしさが増した。その分、なんだか過去作のラスボスが恋しくなってしまったが。
なお、相変わらず最後の帽子が使用不可能である。
総じて、前作から大きく変化しつつ、全体的な品質も上がった今作。それだけに、処理落ちが発生してしまうのはもったいないと感じる。ただ、そこは単独での開発によるものだし、ここまでしっかりと形にできている点は良い。