
ブルガリアのゲーム開発スタジオHA Studios Ltd.によるゲーム「Tomato Jones」の紹介。
一言で:Tomato Jonesとは
トマトがお宝を目指し何度もやられる3Dパズルアドベンチャープラットフォーマー
Tomato Jonesシリーズ
Tomato Jones(今ココ)→Tomato Jones 2→Tomato Jones – Episode 3
概要
- ジャンル:3Dパズルアドベンチャープラットフォーマー
- 開発者:HA Studios Ltd.(Orlin Dutskinov氏の単独スタジオ)
- リリース日:2016年7月12日
- 価格:通常時198円、セール時99円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:無、ただし英語がわからなくても問題なし
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:1~2時間
物語性 | ☆☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
コメディ | ★★☆☆☆ |
こんな人にお勧め
- トマトが好きな人
- 色々と笑って許せる人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
これは間抜けな帽子をかぶったただの赤いトマトだ。ヤツはかっこいい墓荒らしを気取り、縦横無尽に転がり回る。秘密の城でヤツが宝を手に入れるのを手伝うか…あらゆる痛ましい手段で死ぬのをただ見るかだ。
このゲームは、タイトルからもわかるように、イン〇ィ・ジョー〇ズを若干意識したゲームとなっている。とはいえ、そこまでそれ一辺倒なわけではないし、ほとんど関係が無いといってもいいだろう。それよりも、このゲームの主人公はトマトである。そのインパクトで十分なゲームだろう。
内容としては、3Dパズルアドベンチャープラットフォーマーといったあたり。そこに、トマト特有(?)の転がる要素を入れたり、トマト特有(?)のやられ方をしたりするゲームである。
なお、日本語はないが、ゲーム設定くらいがわかれば問題ない。

ストーリーはない。なんか、それっぽいことをやってはいるのだが、背景等は一切語られない。
操作について、基本は奥・手前・左右への移動とジャンプだけとかなりシンプル。それに加え、オプションで設定を変えれば、カメラも回転させれるようになる。ただし、カメラの回転は90°単位で、横方向にしか回転できないので注意。

ゲーム性について。基本的に、ゴール地点にある黄金の像を目指すだけの、ステージクリア型ゲームである。一応、ステージ上には金貨があるのだが、集めてもステージ評価が上がるだけで、特に意味はない。
主人公はトマトであるため、移動は転がっていくことになるのだが、その様がどう見てもトマトに見えない。どっちかというとスライムといった感じ。そのため、若干癖のある操作性となっている。もちろん、このゲームには物理演算特有のバグがありまくるため、更に思ったように操作ができなくなるだろうが、そこは寛大な心で受け入れよう。
なお、もちろん道中にはトラップ等があり、触れると一撃でやられる。ステージ外は奈落となっているため、落ちるともちろんやられる。そうした場合でも、ステージのところどころにチェックポイントがあるので、そこからやり直せる。

ただ、タイトル等のインパクトに比べると、内容のインパクトは薄目。もちろん、やられた際には、トマトならではのリアクションをしたりするのだが、そこまでネタが豊富というわけでもない。それに、割とこのゲームならではの要素も薄く、ただのプラットフォーマーになりがちである。
また、残念な点もいくつか見受けられる。カメラを自動操作にしておくとたまにかなり見づらい状態になる、謎解きに必要な箱等を落としてしまったらチェックポイントからやり直さないといけない、チェックポイントの配置が微妙、BGMが明るくてステージの雰囲気とあまり合わない…等、なかなか1つのゲームとしては微妙な感じ。
総じて、ほぼほぼタイトルを見るだけで満足してしまうゲーム。しかし、次回作「2」や、その次の「3」では、ボリュームも向上し、ゲームの特徴もそれなりに出た。そちらはそちらで問題点もあるのだが、大きく進化しているといえよう。今後に期待。
Tomato Jonesシリーズ
Tomato Jones(今ココ)→Tomato Jones 2→Tomato Jones – Episode 3
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーはないが、一応ラスボスらしいものはいる。倒したらクレジットとシンプル。
操作について、この独特な操作性は、こういった球状のキャラクターを操作するプラットフォーマーではありがち。ただ、カメラの操作が独特なのは珍しく感じた。このカメラの操作は、ステージの構造が90°単位で曲がっているからできるものであり、そこまで不便性は感じなかった。

ゲーム性について。基本的に、やや難易度が高い3Dプラットフォーマーだなとしか感じなかった。パズル要素もそこまで多いものではないうえ、スイッチがかなり見づらく、ただ面倒なだけであった。しかし、トロッコは(操作がかなり難しいが)楽しかった。他にも、かなり細かいところで良さはあるのだが、全体的にみるとやはり平凡としか言えない。
敵も出てくるが、決まったルートをウロチョロするだけ。ラスボスに至っては跳ねるだけという、なんだかギミックが欲しかったと感じる。
総じて、細かな良さはあるものの、平凡と感じる今作。シリーズを重ねると、徐々に良くなってはいるが、それでもなかなか突出したものを感じづらい。ただ、そこは単独での開発によるものだし、ここまでしっかりと形にできている点は良い。