ひな祭り特別企画:パズルゲーム紹介

さて、今年もひな祭りがやってきた。ひな祭りと言えば、もちろんひな人形である。ひな人形は、ちゃんと順番が決まっており、その順番通りに並べねばならない。ただ、出すときはそれを考えながら出していくため、割と楽しいのだが、片づける時は割と面倒なものである。考えながら、順番通りに事を進めると言えば、そうパズルみたいなものである。そこで今回は、ひな人形を並べるがごとくパズルゲームたちを紹介する。決してバレンタイン特別企画の使いまわしではない
今回は、少し値段が高めだが、その分楽しめるパズルゲームを紹介する。

開発者:Matthew Brown

Matthew Brown氏によるゲームの特徴は、大きく分けて2つに大別できる。1つは、既存のシステムを応用し、論理的な思考で解けるようにした2Dパズル。1つは、実際の暗号をモチーフにした3Dパズルである。なお、前者はチュートリアルがわかる程度の英語力、後者はかなりの英語力が求められるので注意。

Hexcellsシリーズ

hexcells

  • 価格:298円~498円
  • プレイ時間:1時間~15時間
  • 難易度:★★★★★

このゲームは、一言でいうなら「運要素をなくした六角形マインスイーパ」である。このゲームでは、普通のマインスイーパと違い、最初から一部が開いている。そのため、初手には一切運要素が絡まない。それにより、全てが論理的に解けるようになっている
そして、六角形であるところもポイント。元のマインスイーパでは、四角形であるがために、斜めを見落としがちであったのだが、六角形なので触れてる場所だけを考えればよい。
もちろんそれだけでなく、ステージが進むごとに新たなルールが追加される。このおかげで、全く新しい体験ができるようになっている。
1作目は簡単だが、これはいわばチュートリアル。2作目が応用編、3作目が自分の限界に挑戦といったあたりなので、雰囲気やシステムが気に入ったならぜひ。

SquareCells

squarecells

  • 価格:298円
  • プレイ時間:4時間程度
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームは、一言でいうなら「論理的な要素を追加したピクロス」である。元のピクロスは、単純にするためにルールがそこまで多くなかったのだが、このゲームでは様々な要素が追加されており、その影響で論理的に考えないと解けない部分が出てくるようになっている。
例えば、ピクロスなら全ての行/列に塗る数が指定されているのだが、このゲームには一部指定されていないところがあり、それを論理的に考えて塗る必要がある。
Hexcellsで気に入ったのならぜひ。

CrossCells

crosscells

  • 価格:298円
  • プレイ時間:4時間程度
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームは、近いものでいえば魔方陣になるだろうか。指定された数字ができる計算式を作るように、マスを塗っていくゲームである。
最初は、ただ一直線の計算をしていけばよいのだが、反対方向には違う結果を出すようにしないといけなかったり、特定の区画で計算式を成立させないといけなかったり、塗り方が指定されたりと、プレイヤーを飽きさせない。
これも論理的に解くタイプのパズルではあるが、上記二作に比べ、ひらめきも重要となってくる

Cypher

cypher

  • 価格:520円
  • プレイ時間:10時間~
  • 難易度:★★★★★★

このゲームは、暗号の歴史を学びながら暗号を解いていくパズルである。各部屋にはいくつか暗号があり、その暗号が示すものを、目の前にある装置に打ち込むというものである。
暗号が示すものというのが、直接答えを示しているものはともかく、英文に対する答えを入力しなければならないものまである。そのため、このゲームはかなりの英語力が必要となる
一応、「HINT」と入力すればヒントが表示されるが、それでもかなり難しい。しかし、暗号の仕組みや、歴史等に興味がある人は、プレイしてみると楽しめるかもしれない。

Alchemia

alchemia

  • 価格:205円
  • プレイ時間:15時間~
  • 難易度:★★★★★★★

これは、一応暗号を解くパズルゲームではあるのだが、なんと答えをどこに打ち込めばいいかわからないという、もはや「暗号」そのものなゲーム。
ゲームを起動すると、目の前には本が一冊だけ。プレイヤーはこれを読んで、暗号を解いていくことになる。
もちろん、英文だらけなので英語力は必要だし、ある程度暗号に精通していないと解けないものが多い。おすすめは正直できないが、上記Cypherを余裕でクリアできるくらいの人なら、このゲームをしっかりと楽しめるかもしれない。

開発者:Fallen Tree Games Ltd

Fallen Tree Games Ltdは、今のところQuellシリーズのみをリリースしている。これらは、非常にリラックスでき、また適度な難易度により、隙間時間にも遊べるゲームとなっている。

Quellシリーズ

quell

  • 価格:398円(Zenだけ698円)
  • プレイ時間:5時間~
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームシリーズは、いわゆる氷の床のパズルのような、一度押すと何かにぶつかるまで止まらない水滴をテーマとしている。
それだけならよくあるゲームである。しかし、このゲームは様々なギミックがあり、プレイヤーを飽きさせない。また、見た目の美しさとBGMやSEの良さで、リラックスしながらプレイできる
1つ1つのレベルは短めのため、操作性的にも、どちらかというとスマホ向けゲームではある。しかし、指定手数以内にクリアするといった目標もあるため、PCで腰を据えてやるのもまた良いだろう。

開発者:Thomas Bowker

Thomas Bowker氏は、パズルゲームとしては1作だけしか出していない(パズルゲーム以外なら、FROG DETECTIVEシリーズを出している)。
共通して、緩い雰囲気で、簡単、隙間時間にプレイできるものとなっている。少々、単純ではあるが、何も考えずにプレイしたいときにおススメ。

LYNE

lyne

  • 価格:298円
  • プレイ時間:15時間~
  • 難易度:★☆☆☆☆

このゲームは、図形同士を線でつなげるという、よくありがちなゲームである。多少、ルールの追加等もあるが、ゲーム自体は割と単純である。
また、全体的に簡単で、雰囲気等と相まって、非常にリラックスできるゲームとなっている。

まとめ

今回は、3つの開発者だけに絞って記事を書いたが、ここに書いた以外にも、たくさん面白いパズルゲームはある。しかし、記事の長さ的に(と記事数を稼ぐために)、ここまでで紹介を終える。
今回は、前回までと比べて値段が高めとなったが、その分長く楽しめるゲームとなっている。