
韓国のゲーム開発スタジオ、NEOPOPCORN Corpによるゲーム「3000th Duel」の紹介。
一言で:3000th Duelとは
ダッシュを活用する、スピーディーな2Dソウルライクメトロイドヴァニア
概要
- ジャンル:2Dソウルライクメトロイドヴァニア
- 開発者:NEOPOPCORN Corp
- リリース日:2019年12月13日
- 価格:通常時1,520円、セール時1,064円、Switch版1520円
- プラットフォーム:Steam、Switch
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:8~9時間
物語性 | ★★★★☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★★★ |
コスパ | ★★★★☆ |
探索要素 | ★★★☆☆ |
こんな人にお勧め
- ソウルライクゲームが好きな人
- 反射神経や状況判断能力に優れる人
- 敵の行動パターンを読むのが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
3000th Duelは、ペースの速いエキサイティングな戦闘体験ができるアクションアドベンチャーです。 ユニークなスタイルでモンスターを倒し、未知の深い世界を探検して巨大な秘密を明らかにします。
このゲームは、上記ストア説明文では、ペースの早いアクションアドベンチャーとあるが、メインとなる要素は2Dソウルライクメトロイドヴァニアである。そのため、難易度は高めに設定されており、死んで覚えるタイプのゲームである。ただスピーディーなアクションゲームをプレイしたいだけの人は注意。
ストーリーは、謎めいたオープニング→記憶喪失の主人公という、ありがちなオープニングから始まる。ストーリーは明確に語られる部分もあるが、間接的に語られる部分もあるため、考えながらプレイしてみるのも楽しい。

操作について、メインとなるのは上下左右への移動、ジャンプ、攻撃、そしてダッシュである。このゲームは、ソウルライクではあるものの、スタミナゲージはダッシュのみに使われる。その分、ダッシュがかなり重要な要素となっており、これを活かしたゲームプレイとなっている。
ゲーム性について、基本的な流れはよくある2Dメトロイドヴァニアと同様、探索→新しい能力を手に入れる→探索…である。なお、このゲームは明確に目的地が示されないタイプのメトロイドヴァニアであるが、マップの分岐が少なめで、迷子になることはそれほど多くない。

ゲームシステムについて。ソウルライクな要素として、敵を倒して経験値を入手し、決められた場所でレベルアップ、やられるとその場に経験値を落とし直前のセーブポイントに戻るシステムがある。他に、回復にはアイテムが必要で、その一部はセーブポイントで補充できるとか、武器や装備の収集要素だとかがある。また、基本的に敵の体力や攻撃力は高めであるという部分もある。
そして、このゲームにおいて一番重要な要素であるダッシュについて。ダッシュは、専用のスタミナゲージを消費して使用できるのだが、これが移動・攻撃・防御・回避として多様に使える。このダッシュに慣れてくると、よりアクションやメトロイドヴァニアの要素を楽しめる。

その他にも様々な要素があるのだが、ネタバレとなるため伏せる。
少々残念な点として、日本語翻訳が一部微妙な点と、「このゲームならでは」といった要素が弱い点がある。前者は、基本的には問題ないが、それなりの頻度で微妙な翻訳が出てくるため、没入感を少し減らしてしまっている。後者は、よく言えば全体的に良い、悪く言えば平凡であると言える。うまく纏まっているはいるのだが、もう少し尖った点が欲しかった。
総じて、ソウルライクとメトロイドヴァニアの要素をうまく取り込み、手堅くかつスピーディーなゲームとなっている。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて、簡潔に言うとループものである。オープニングも含め、割とありがち。キャラクターや設定には魅力があるので、もう少し活かしてほしかった感じはする。
操作について、上記で触れた以外に、特殊な攻撃や二段ジャンプ、空中ダッシュなどがある。全体的に操作性は良い。

ゲーム性について。まずはソウルライクとしてみた場合、なかなかスピーディーでありながらも、罠や敵によって、堅実に進まないといけないシーンも登場する。この点は、ソウルライクらしい。
次に、メトロイドヴァニアとしてみた場合、この要素は最低限であるのだが、十分機能している。スピーディーなおかげで探索も楽。
ただ、この2つの要素を足し合わせたゲームは多い。どのシステムも高い水準でできてはいるのだが、どこかほかのゲームで見たようなものばかりである。どうしても、新しい要素というのはこういったゲームでは難しいものではあるのだが、何か欲しかった。
総じて、平均的には良いのだが、平均的過ぎて独自の要素がないのが惜しいゲーム。しかし、光るものは大いにある。今後の展開に期待。