大粒ゲーム紹介22:QT

イギリスのゲーム開発スタジオ、Happy Snakeによるゲーム「QT」の紹介。

一言で:QTとは
あのP.T.をかわいくリメイクしたゲーム+2本のゲーム・◡・

1作目、LIBRARYの紹介はこちら。2作目、ROGOの紹介はこちら


概要

  • ジャンル:一人称視点ウォーキングシミュレーター
  • 開発者:Happy Snake
  • リリース日:2020年1月24日
  • 価格:通常時1,010円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:10時間~
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★★☆
コスパ ★★★★☆
かわいさ ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • P.T.が怖くてプレイできなかった人
  • 同開発者のゲームをプレイしたことのある人

・◡・

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

QTは3つのゲームが入ったセットだよ。 かわいい3つのロケーションをぶらぶら散歩して、お気に入りの友達を見つけよう! · ◡…

このゲームは、名前を見ただけでなんとなくわかった人もいるかもしれないが、独特なシステムで話題となったホラーゲーム、「P.T.」をかわいくしたものである。「何を言っているんだ?」と思うかもしれないが、もう少しわかりやすく言えば・◡・←こんな顔のキャラクターたちが現れるといったあたり。それに加え、おまけ(というにはボリュームがすごいが)として、QT以外に2つのゲームが遊べる

ストーリーはないが、なんとなく「ストーリー性」みたいなのは一応ある。

操作は、前後左右への移動、視点操作、ダッシュ、ジャンプ、アクション程度とシンプル。

qt_pt
P.T.っぽいが、そこにはかわいいキャラクターが。

ゲーム性について、このゲームには「QT」「MUSEUM」「KOUEN」の3種類のゲームがあるが、まずは共通している部分から。
共通の目標は、「親友を見つける」ことである。あいまいな感じがする表現だが、このゲームは全体的に目標はあいまいで、かわいいキャラクター達を楽しむというのがメインである。一応、実績の達成は1つの目標であるが、全部達成しようとするとなかなか難しい。
難易度について、ノーマルとナイトメアがあるが、そこまで変化はない。ほんの少しキャラクターが追加されたりする程度で、このゲームにはゲームオーバーなんてないので、ほとんど飾り。

qt_deer
キャラクターもかわいければ動物もかわいい。鹿せんべいもかわいい。

QTについて。このゲームは、上述したように、P.T.をかわいくしたものである。そのため、ほんの少し程度だがホラー要素があるので注意。
基本は、元となったゲームと同様、一見同じに見えるが変化のある部屋を巡るといったあたり。このゲームだけ、元のゲームを意識してか、ダッシュとジャンプが制限される。

MUSEUMについて。このゲームは、タイトル通り、博物館を巡るゲーム。
このゲームは、左クリックすると手を伸ばして様々なものに触れる。いろんなものを触っていこう。

KOUENについて。このゲームは、タイトル通り、公園を巡るゲーム。
このゲームは他2つに比べ、はるかに広大なマップとなっており、探索し甲斐がかなりある。また、カメラを手に入れると、右クリックで構えて撮影することができる。かわいい動物たちを撮影しよう。

qt_museum
博物館だけど、物を壊しても問題ない。みんな・◡・だし大丈夫。

同開発者の過去作、「LIBRARY」「ROGO」に比べ、値段が高くなっている分、ゲーム性も大きく向上している。過去作を楽しめた人には間違いなく楽しめるだろうし、やっていない人でも十分楽しめる内容となっているだろう。
なお、親友を見つけるのが難しいのはもちろん、全実績の達成はとてつもなく難しい。前作、前々作を全実績達成した管理人でさえも今作は達成していないため、攻略等については達成し次第記事を書こうと思う。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
全体として、相変わらずかわいさが良い。また、今作はKickstarterで出資者を募ったということもあり、ボリュームが大幅にアップ。実績数も大幅に増え、よりゲームとしても楽しめるようになったと思う。

QTについて。予想外のホラー要素に少し驚くこともあったが、やはりかわいさが中心。所狭しと立ち並ぶキャラクター達には、一部ストーリー性も感じられる。また、狭いながらも探索してみると思ったより広く、おそらく全実績達成が一番難しいと思う。

qt_snake
ヘビのいるエリア。一言にヘビと言ってもいろんなヘビがいる。

MUSEUMについて。博物館らしさを全面的に押し出しつつ、そういった場所では御法度な、触るという要素に重点を置いているのが面白い。また、テーマに沿っていろんなものやキャラクターたちが配置され、見て回るのも楽しい。

KOUENについて。広さがありつつも、キャラクターや探索要素は密に配置されており、どこを探索しても何かしらあるというのは非常に良かった。また広さはあるが、ファストトラベルポイントも設置され、またロケーションの豊富さから、マップを歩き回るのも苦にはならない。

総じて、前作や前々作から大幅に進化し、ゲームとしても楽しめるようになった本作。さすがにゲーム性に重点を置いたものにはかなわないが、かわいさとゲーム性のバランスが良い。普通に一通り楽しむだけでも十分だし、やりこむと様々なディテールを楽しめる。