大粒ゲーム紹介21:Etherborn

スペインのゲーム開発スタジオ、Altered Matterによるゲーム「Etherborn」の紹介。

一言で:Etherbornとは
重力が変わるステージ上を進む3Dアクションパズルアドベンチャー


概要

  • ジャンル:3Dアクションパズルアドベンチャー
  • 開発者:Altered Matter
  • リリース日:2019年7月19日
  • 価格:通常時1,730円、セール時951円、Switch版&PS4版1,780円、Xbox One版1.800円
  • プラットフォーム:SteamSwitchXbox OnePS4
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ★★☆☆☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★★★
コスパ ★☆☆☆☆
BGM ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • 重力をコントロールする系ゲームが好きな人
  • パズルゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

重力の働きが変化するエリアの仕組みを理解しながら、不思議な世界を探索して道を切り開く、三人称視点のプラットフォーム型環境パズル。あなたは、生を受けたばかりの、声を持たない存在。この世界のどこかで、体を持たない声が、あなたを待っています。自分の存在意義を知る旅が始まります。

このゲームは、重力が1つのテーマとなっているアクションパズルアドベンチャーである。ただし、アクション要素はそこまで強く求められず、パズルアドベンチャー要素が中心となる。

ストーリーについて、上記説明文に書いてあるにはあるのだが、ほとんどフレーバーのようなものなので、忘れてしまっても問題ない。また、ストーリーを理解するのは結構難しいので、考察等が好きな人は考察等してみても面白いかもしれない

操作は、基本的に移動とジャンプにアクション。シンプル。

etherborn_intro
重力が曲面で変わる。これを活かしたパズルは面白く、またデザイン性も良い。

ゲーム性について。
まず、このゲームの目的は具体的に明かされないが、ステージの最後まで行けばクリアである。そのためには、道中のパズルを解いていかなければならない。そして、そのパズルには、このゲームの重要な要素である重力が絡んでくる。
このゲームの重力というのは、曲面を経ることによって方向が変わるという性質を持つ。例えば、全ての角が丸くなっているサイコロを想像してほしい。上部にいるときは上から下への重力が働く。しかし、ここから隣の面へと、曲面を経て移動すると、重力が横に変わる。更に下の面へと移動すると下から上に重力が働く。このような性質を持ったのがこのゲームである。この、重力が変化するというのは曲面を経ることでしか起きないため、曲面でない角は重力の変化が起きない。これらにより、一見コンパクトなステージでも、その実多様な姿を見せる。

etherborn_simple
一見シンプル。しかし、多様な解き方を考えられる。

また、ステージを経るごとにギミックが追加されていくため、飽きが来にくい。また、BGMも心地よく、かつゲーム自体の邪魔にならない。この点は良い。
少し残念な点は、値段の割に短いということ。結構テーマは良いので、もっと長く遊べたらと感じた。

総じて、ゲームデザインは良いのだが、短さがゆえに台無しになってしまっている。ただ、このシステムで長いゲームを作ると、パズルにほころびができる可能性があるし、なんとも言い難いところだが。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて、基本は人間と恐怖についてなのだが、かなりわかりづらい表現が多く、またゲーム自体との関連性の薄さから、かなり理解は困難である。

操作について、ゆったりとした感じであり、パズルに集中できるようになっている。少し遠いところまで行くときは面倒であるが。

etherborn_map
特にこのステージは広大。かなり移動が面倒に感じる。

ゲーム性について、こういったゲーム性のゲームはあるにはあるのだが、ゲームデザインという点でこのゲームは良い
パズルについてもよく練られている。重力をテーマにしたゲームには、開発者の意図しないようなショートカットだったり、意図しないようなパズルの解き方をされてしまいがちである。しかし、このゲームはそういったことはほとんどない。

etherborn_camera
カメラは微妙な部分がある。ここでは若干下が見づらい。

クリア後に2周目が追加されるのだが、これについては取ってつけた感が強い。ステージの構造は変わらず、集めるものの配置が換わるだけ。またその配置についても、一部は草むらに隠されており、ただただプレイヤーをイラつかせる。そのため、2周目はすぐに飽きてしまった。それがゆえに、短さをより感じさせる
また、カメラも一部微妙で、たまにキャラクターが視認できないほど遠くになる。ここは、パズルと直接関係ない難易度の上昇である。

総じて、プレイ時間の短さ、取ってつけたような2周目のせいで、値段に対するゲーム体験が得られなかった。ゲームデザインは本当に良いので、もっと長く遊べればなと思う。惜しい作品。