小粒ゲーム紹介41:E.Z

ゲーム開発スタジオ、Totally Normal Creatureによるゲーム「E.Z」の紹介。

一言で:E.Zとは
EZ(イージー)の名前に反して高難易度な、2Dプラットフォーマー


概要

  • ジャンル:高難易度2Dプラットフォーマー
  • 開発者:Totally Normal Creature
  • リリース日:2018年2月17日
  • 価格:通常時205円、セール時133円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、ただし英語がわからなくても問題なし
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ☆☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★★★★
コスパ ★★☆☆☆
理不尽度 ★☆☆☆☆

 

こんな人にお勧め

  • 高難易度プラットフォーマーが好きな人
  • シンプルなゲームが好きな人
  • 忍耐力のある人
  • (英語が読めるなら)英語のジョークがわかる人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

E.Zはシンプルなハードコアプラットフォーマーゲーム。ゴールは画面の反対側へ到達すること。100のレベルがあり、死ぬと以前のレベルへと戻される。

このゲームは、E.Z(イージー)の名に反し、上記のようにシンプルなハードコアプラットフォーマーである。簡単なゲームを期待したなら、期待通りにはならないことに注意。なお、上記説明文では、死ぬと以前のレベルへと戻されるとあるが、アップデートにより2つの難易度から選べるようになり、簡単な方だと戻されないようになった
なお、このゲームには日本語がないが、プレイするだけなら全く問題がない。しかし英語がわかれば、レベル名がほんの少しだけヒントになってたり、簡単なジョークになっていたりするので、それを楽しむこともできるだろう。

ストーリーについてはない。操作については、左右への移動と二段ジャンプだけとシンプル。

ez_simple
非常にシンプルな画面。このシンプルさが良い。

ゲーム性について、上記の通り、基本は画面の反対側へとたどり着くとクリア、次のレベルへといったあたり。途中にある、トゲに当たったり、落下したりするとミスである。
難易度について、2つあるといったが、基本となる方は、ミスをすると以前プレイしたランダムなレベルへと戻される。そして戻された後クリアすれば、ミスをしたレベルへと戻る。そのため、ミスをし続けるとどんどん戻されていくため、クリアが大変となり、緊張感が高まる。
簡単な方は、略称「IJWTHF」。正式名称「I Jus Want To Have Fun(楽しみたいだけ)」。こちらは、ミスをしてもそのレベルの最初からであり、クリアが簡単となる。しかし、このモードだと(ごく一部を除き)実績が解除できないため、実績を狙う人は注意。

ez_oops
基本の難易度では、ミスをすると戻され、レベル表記もこのようになる。

このゲームの面白さは、戻されることにもあるのだが、そのシンプルさにある。1つ1つのレベル自体は短く、また数回挑戦すればクリアできる程度の難易度ではある。しかし、そこに「戻される」ことに対する緊張感が生まれることで、単純なミスをしてしまったりする。このシステムは画期的であり、1つの高難易度ゲームの形として面白いものである。

多少、値段の割に短めではあるが、十分1つの高難易度プラットフォーマーとしては完成している。高難易度プラットフォーマー好きは試してみても良いのではないだろうか。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについてはない。操作について、シンプルかつ、遅延などはなくキビキビと動くため、全く問題はない。

ゲーム性について、戻されるというシステムは面白い試みだと感じた。人によっては、戻されることに対してイライラすることもあるだろうが、1つ1つのレベルが短いため、割とそのイライラ感は少ない。その点はむしろ、少ないリソースで、十分楽しませるだけのゲームを作るという、インディの中でも更に人数が少ないスタジオならではの発想であり、良い点である。
難易度曲線もそれなりにちょうど良い。人による得意不得意があるだろうが、基本的に後半の方が難しい。

ez_reverse
上下や左右が逆さまになるギミックもあったりする。

ただ、それでも短いと感じる。初見でも1時間かかるかかからない程度でクリアできるし、慣れれば10分ちょっとでクリアできてしまう。一応、その点はスピードランを意識してのつくりではあるのだが、それでもこの値段の割には、と感じてしまう。
少し惜しい感じがするが、高難易度プラットフォーマーとしては基本をしっかりと抑えられている。ここからうまく発展したゲームを作れそうな面白さはあるのだが、残念なことに開発者についてほとんどのことがわからない。少しでも情報があれば、このゲームももっと楽しめるだろうにとは思う。