
ポーランドのゲーム開発スタジオ、Afterburnによるゲーム「Golf Peaks」の紹介。
一言で:Golf Peaksとは
打つ力をカードで決める、パズルゴルフゲーム
概要
- ジャンル:パズルゲーム
- 開発者:Afterburn
- リリース日:2018年11月4日
- 価格:通常時520円、セール時260円、Google Play版320円
- プラットフォーム:Steam、Apple Arcade、Google Play
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ☆☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
独自性 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- パズルゲームが好きな人
- 「ゴルフ」という単語を聞いたことがある人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
Golf Peaksは、ゴルフをしながら山登りをしていくパズルゲームです。…
まず、このゲームはゴルフのゲームではなく、パズルゲームである。ストア説明文にある、「ゴルフをしながら山登りをしていくパズルゲーム」という表現が的確。具体的には、「最初に固定で配られる、打つ強さ等を表したカードを基に、ボールをカップに入れる」というゲームである。そのため、ゴルフのルールを知らなくてもプレイできるゲームである。
ストーリーはないため省略。操作についても、使用するカードを選び、方向をプレイヤーが選ぶだけとシンプル。

それではゲーム性について。
最初、プレイヤーにはカードが配られる(固定)。このカードには、打つ力が書いてある。この打つ力は、そのまま、1と書いてあれば1マスボールを進ませるというものである。このカードを選び、次にプレイヤーが4方向から打つ方向を決める。そして、完全にボールが止まったら次のカードを使う。これを繰り返し、ボールをカップに入れればステージクリア、次のステージへ、といった具合。
しかし、ただそれだけで終わらないのがこのゲーム。ギミックとして、実際のゴルフのように、特徴のある地面が登場する。具体的にはネタバレになるため伏せるが、これにより格段に面白くなっている。
また、もしカードを使い切ってもカップに入らなかったり、ボールが落下してしまったりしたら、やり直しである。また、好きな時に一手戻す機能があるため、失敗したと思った瞬間やり直せるので安心。

総じて、パズルゲームとしては高い水準にあるゲーム。難易度曲線もちょうどよく、また1ステージ1ステージそこまで長くないため、空き時間についやってしまう。同時に、飽きさせないようにギミックが追加されていくのも良い。少々、パソコンでやるにはUIが不便だが、基本がスマホ向けのゲームなので、しょうがないといったところであろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ギミックについて、坂道や砂地(バンカー)、水といった、実際にゴルフにあるようなものから、段差や壁、跳ねる床といった、(おそらく)実際のゴルフにない要素も多々あるが、それらはうまくかみ合っている。何せ、舞台が舞台なだけに、そんな些細なことは一切気にならないからだ。それらギミックのおかげで、このゲームのゲーム性は大いに向上しているし、同時にゴルフとしての体を保てていると感じる。
クォータービューについて、しっかり活かせているように感じる。立体感を出したパズルゲームは、なかなか全体の把握が難しくなるが、このゲームはパッと見ただけでも概形を把握できるようにうまく組み立てられている。また、クォータービューのゲームにありがちな、奥行きの把握や操作の難しさという点は、できるだけシンプルにすることによって解決できている。

カード要素は、他のパズルゲームでも似たようなシステムが散見されるため、そこまで目新しさはない。しかし、他の要素が手伝うことによって、このシステムに新しさを感じる。また、カードも絵だけで内容がわかるため、かなり親切である。
総じて、完成度の高いパズルゲーム。このデザイン性はなかなかのものだと感じる。今後も期待。