節分特別企画:豆まきの如くパズルゲーム紹介

さて、今年も節分がやってきた。節分と言えば、そう豆まきである。そこで今回は、豆をまくがごとく、小さなパズルゲームたちを紹介する。
大体100円前後のものが多く、プレイ時間も30~60分程度と短いが、脳のストレッチや癒しに買ってみるのもどうだろうか。

開発者:Quiet River

Quiet Riverによるゲームの特徴は、実績ブーストでありながらも、パズルゲームとしても楽しめるという点である。また、単純な絵柄と最低限のチュートリアルだけでプレイできるように、ゲームのつくりはかなり単純である。

Zup!シリーズ

zup

  • 価格:100円
  • プレイ時間:30~60分程度
  • 難易度:★☆☆☆☆

一部界隈でかなりの知名度を誇るZup!シリーズ。このシリーズの特徴は、すさまじい数の実績をアンロックできるという点であろう。しかし、このゲームは、1つのパズルゲームとしてみてもかなり楽しめるものである。
Zup!シリーズに共通しているのは、赤いものをクリックさせて爆発させることで、青いものを緑の地面に到達させることである。この爆発には妙に爽快感があり、ただ爆発させるだけでも楽しい。そして、シリーズが進むごとに仕掛けが徐々に増えていくため、やっていても飽きが来にくい。またBGMも適度に心地よい。
パズルゲームとしてみても、実績ブーストゲームとしてみても、新境地を開いたこのゲーム。いまだに新作が出るほど根強い人気を誇るので、少しやってみてはどうだろうか。

qopシリーズ

qop

  • 価格:100円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★★★☆

上記Zup!シリーズは有名でもこちらはあまり有名ではない。このシリーズも実績ブーストできるのだが、Zup!以上にしっかりとしたパズルゲームとなっている印象であり、Zup!の爽快感とはかけ離れているからだ。
ゲーム性としては、氷の床のパズルと言えばわかる人にはわかるかもしれない。簡単に言うと、「押された物体は壁にぶつかるまで直進し続ける。その物体を特定の地点までどうにかして持っていく。」というようなパズルである。しかし、もちろんそこまで単純なゲームではなく、シリーズが進むごとに新たな仕掛けが出てくるため、飽きが来にくい。また、Zup!同様、BGMも心地よい。
Zup!と違い、ゆっくりと思考錯誤ができる人におすすめ。

開発者:Rainbow Train Maciej Targoni

Rainbow Train Maciej Targoniによるゲームの特徴は、感覚的なゲームプレイである。チュートリアルは一切なし、しかしながら難易度はそこまで高くなく、やっていると自然と慣れていく。また、ビジュアル的にも良いゲームが多い

HOOK

hook

  • 価格:98円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★☆☆☆

名は体を表すというが、このゲームはまさにそう。「フック」をテーマにしたゲームである。
ルールはいたってシンプル。大きい黒い丸をクリックすると、ひもを回収するように線が動く。最終的に全部のひもを回収すればクリア、といったあたり。しかし、序盤は単純であるが、ステージが進むごとに仕掛けが追加される。その仕掛けがまるで「フック」のごとく引っかかっているため、回収する順番や、線の向きなどを変えたりしてうまく回収する必要がある。
仕掛けの増加等に伴う適度な難易度の上昇、またリラックスできるBGMも良い。

klocki

klocki

  • 価格:98円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★☆☆☆

このゲームは、実際に遊んでみたほうがルールを把握しやすいかもしれない。文章で書くと、「スライドや回転、入れ替えなどを駆使して、両端がある(またはループしている)線分や、絵柄の一致をさせるゲーム」といったあたりか。
このゲームはかなり感覚的なものである。いうなれば、赤ちゃんがおもちゃの遊び方を感覚的に覚えるような、そんなゲームである。しかしながら、ルールについてチュートリアルこそないものの、やっていると結構感覚的に理解ができるため、難易度はそこまで高くない。
またこのゲームは、ビジュアル面も良く、見ていて楽しい。そしてそれを助長するがごとくBGMやSEも良い。なんとなく、ちょっとだけプレイする。そんなプレイスタイルにはぴったりである。

PUSH

push

  • 価格:98円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームは、タイトル通り「押す」ゲームである。もちろん押すものはボタンだが、それらには押す順番がある。
チュートリアルや説明が無いため、ボタンに書いてある絵柄で予測していくことになる。この法則の発見こそがこのゲームの醍醐味である。その発見までの試行錯誤がとても楽しい
しかし、法則発見後は、順番にボタンを押していくだけになってしまう。だが、ステージが進むごとに新たな仕掛けが追加されていくため、そのたび試行錯誤をすることになり、飽きにくい。
klocki同様、見ていて楽しめるゲームだし、BGMとSEも良いゲームである。これらがこの開発者の良さである。

Up Left Out

upleftout

  • 価格:100円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームは、基本の部分はスライドパズルなゲームである。しかし、そこまで単純ではなく、例えばすべてのピースを外すことだったり、線分を完成させるといったことだったりの要素がある。
ただしklockiと違い、基本はスライドパズルであるため、あちらほど立体的ではない。しかしながらこのゲーム性もなかなか面白い。
もちろんこの開発者ならではの良さも健在。スライドパズルであるがために限定的な操作ながら、様々な仕掛けによって飽きない。

NABOKI

naboki

  • 価格:100円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★☆☆☆

このゲームは、説明文にもあるように、分解することがテーマである。そのため、上記のゲーム群に比べてわかりやすい。しかしながら、面白さは健在である。
最初はただ分解していくだけであるが、先へ進んでいくと、三次元的な感覚をどんどん要求されていく。そのため、立体的に何がどこにあるかを把握できる人だとプレイしやすいだろう。
もはや語るまでもないが、この開発者ならではの良さは健在である。

開発者:gamebra.in

gamebra.inによるゲームの特徴は、脳の混乱が引き起こされることである。直感的なゲームプレイではないが、同時に論理的なゲームプレイでもない。なんというか、なぜかできてしまう系のパズルゲームである。そのため、目新しさはあるものの、底が浅めなゲームが多い。

HOCUS

hocus

  • 価格:98円
  • プレイ時間:2時間半程度
  • 難易度:★★★★☆

上記画像を見てある程度推測が付くかもしれないが、このゲームは不可能図形をテーマにしたゲームである。ルールとしては、箱をゴール地点まで運ぶだけなのだが、そこに不可能図形が入ってくることで、脳に混乱が引き起こされる。
箱は、面が接している地面を転がっていくことができる。しかしながら、メビウスの輪のように、裏表という単純なつながりではないのがこのゲームである。
しかし、目新しいのは最初だけで、途中から面倒くさくなってくる。極端な話、このゲームはただの迷路であるため、そこは仕方ない点ではあるのだが。
なお、BGMはかなりゆったりとしているので、若干眠くなる。

VOI

voi

  • 価格:98円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームは、いわゆるシルエットパズルの一種である。しかし、このゲームは、ピースを合わせた部分の色が反転するようになっている。例えば、ピース1つだけなら黒だが、2つ合わせると白に、3つ合わせるとまた黒に…といったあたりである。このゲームの目標は、右に表示される完成図を基に、ピースを合わせていくというものである。
それだけなら簡単に思えるかもしれない。しかしながら、何重にもピースを重ね合わせているうちに、無茶苦茶な形になっていったり、違う重ね方をしたはずがさっきの無茶苦茶な形に逆戻りしていたりと、単純ながらシルエットパズルの妙は押さえてある
HOCUSに比べ、飽きづらくはなっているのだが、それでも新しい仕掛け等がないため飽きがちであるのが少し残念
BGMはHOCUS同様である。

Puzzlement

Puzzlement

  • 価格:205円
  • プレイ時間:1時間程度
  • 難易度:★★★☆☆

このゲームは、ジャンルとしてはパズルプラットフォーマーにあたるものである。しかしながら、高難易度な操作は求められないので安心してほしい。
単純に言えば、パ〇クマンのゴーストみたいなキャラを操作して赤い点を全部集めるといったあたり。しかしながら、そこにサイコロのような「面」の概念が入ってくる。説明が難しいが、面から面へと動くことによって、さっきまで床だったところが壁になったりする。そして脳が混乱してしまう。
特筆するようなゲームではないが、前二作からの進化が大幅に感じられる。例えば、新しい仕掛けなどはどんどん追加されるし、BGMもゆったりすぎないが、リラックスできる程度になっている。この開発者の次回作、「macdows 95」は、更に進化しているため、個別に記事を書く予定。

まとめ

今回は、3つの開発者だけに絞って記事を書いたが、ここに書いた以外にも、たくさん面白いパズルゲームはある。しかし、記事の長さ的に(と記事数を稼ぐために)、ここまでで紹介を終える。
100円前後で1時間程度遊べるし、セールを待ったりバンドルで購入したりするともっと安く買える。気になったのなら大量に買ってみても良いかもしれない。