
イギリスのゲーム開発スタジオ、Ubisoft Reflectionsによるゲーム「Grow Up」の紹介。
一言で:Grow Upとは
前作をさらに拡張した、植物登りオープンワールドアクションアドベンチャー
Growシリーズ
Grow Home→Grow Up(今ココ)
概要
- ジャンル:三人称視点オープンワールド3Dアドベンチャー
- 開発者:Ubisoft Reflections
- リリース日:2016年8月16日
- 価格:通常時1,320円、セール時330円、PS4版1,320円、Xbox One版1,296円
- プラットフォーム:Steam、PS4、Xbox One
- 日本語:無、ただし英語がわからなくても大丈夫
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:5~6時間
物語性 | ★★★☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
ゆるさ | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- 前作が好きだった人
- ゆるいゲームが好きな人
- 何かを登るのが好きな人
- 高いところから見下ろすのが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
肝をつぶされるような高さから飛ぶ、チャンポリン(=ゲーム内に登場するトランポリンのような植物)の上を跳ねる、浮島から飛ぶ。BUDにはそれらが全部できるんだ!-ほんの少しの恐怖の顔、それは彼の命知らずな顔だ。かわいらしい小さなロボットを手伝って、MOMの散り散りになった船のパーツを集めて、月へと持っていこう。
今作は、前作同様、植物を伸ばし、それを登っていくゲームである。前作は、1つの島からひたすら植物を伸ばすだけだったが、今作では1つの星を探索するかたちとなる。そのため前作以上に広い場所を自由に探索できる。とはいえ、基本の部分は前作と同様となっており、今作は前作が好きだった人に特にプレイしてほしいゲームとなっている。一応、今作だけでも遊べるようになっているが、感動が半減するかもしれない。
なお、今作は記事執筆時点では日本語が実装されてない。クリアだけならそこまで高度な英語力は求められないが、ちゃんと図鑑等の文章を読もうとするとそれなりに英語力が必要であるので注意。
ストーリーは、上記説明文にもあるように、「BUDとMOM(船のメインコンピュータ)が乗った船が隕石と衝突。船のパーツが近くの惑星に散り散りとなる。BUDはそれらを集めて、月で船を再構築しなければならない。」といったあたり。前作同様、ゆるい世界観で進むので、そこまで危機感は感じず、ゆっくりと探索できる。一応前作から続きの物語ではあるが、そこまで強いつながりはない。

操作は、前作同様、前後左右への移動、視点操作、ジャンプ、左右の手の操作、その他植物等の使用に加え、今作では一部の植物の種を使用し、植物を生やすことができる。
ゲーム性について。
まず、独特な操作で登ったり、植物を伸ばしたりする点は前作と同様である。その他植物を使って滑空したりするのも同様で、収集物も種類が増えているが基本は同様である。ワープポイントはもちろんあり、前作以上に広い世界になったため、利用する機会は増えるかもしれない。
それでは何が変わったか、一番は上記でも触れたように、植物を好きな場所に生やせるようになったという点だろう。例えば上に乗ると跳ねる植物は前作にもあったが、これを好きな場所に生やせるようになり、ちょっとした段差をいちいち登らなくても済むようになった。

そして今作では、前作で収集要素を集めることで得られた能力の一部が、最初から使用可能になっている。そのため前作以上に探索が楽になっている。もちろん、今作も収集要素を集めると新しい能力が解除されるようになっており、集める楽しみも健在である。
ただ、最初からある程度能力が解除されている都合上、前作にあった、登ることへの緊張感は薄れてしまっている。しかしそれは、裏を返せば、いろんなことに序盤からチャレンジできるということであり、景色を前作以上に楽しめるということである。
今作は、前作から様々な点がアップグレードされている。そのため、前作を好きだった人は、今作をもちろん楽しむことができるだろう。
しかしながら、前作より広くなったとはいえ、BUDの探索能力が大幅に向上しており、思いのほか早くクリアできてしまうかもしれない。しかし、このゲームで重要なのは、ゆるい世界観を楽しむことであるので、そのようなことは些事であろう。
Growシリーズ
Grow Home→Grow Up(今ココ)
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、最終的に船を復活させ、再び探索へといったあたり。道中の(一方的な)会話は健在、しかし英語なので、楽しむためにはある程度英語力が必要だろう。
操作については、前作とほとんど同様。一部操作性が良くなったと感じる部分もあるが、そこまで大きく変化していない。しかし、最初からある程度能力を使用できるため、その点で不自由さは減ったといえる。

ゲーム性について、前作をそのまま拡張した感じで良い。追加要素も多すぎず少なすぎず、新しいロケーションも楽しめ、収集要素を集めるのも楽しい。しかしながら、広さがゆえに収集要素を全部集めるのは案外難しかったりする。
今作は、横方向へと大きく広がった代わりに、若干縦方向は狭くなっていると感じる。しかし、宇宙~月の区間の隕石群があり、その狭さを感じにくくさせている。
しかしながら、やはり登る要素が前作に比べて控えめになった分、魅力が少し減った感じがするのは否めない。その尖った点が前作の良いところであり、悪いところでもあったのだが、やはり丸くなってしまうのはしょうがないというところだろう。

総じて、前作をプレイした人にこそ遊んでみてほしい今作。このゆるさはなかなか他では味わえないものであるが、今作は日本語がないため敬遠してしまう人も多いのではないだろうか。既に発売から3年以上たっているため、日本語対応するかどうかは怪しいが、ゆるく待とう。