
イギリスのゲーム開発スタジオ、Ubisoft Reflectionsによるゲーム「Grow Home」の紹介。
一言で:Grow Homeとは
植物を伸ばしながら登っていく、ゆるい世界観のオープンワールドアクションアドベンチャー
Growシリーズ
Grow Home(今ココ)→Grow Up
概要
- ジャンル:三人称視点オープンワールド3Dアクションアドベンチャー
- 開発者:Ubisoft Reflections
- リリース日:2015年2月4日
- 価格:通常時1,056円、セール時264円、PS4版1,056円
- プラットフォーム:Steam、PS4
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:9~10時間
物語性 | ★★★☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
ゆるさ | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- ゆるいゲームが好きな人
- 何かを登るのが好きな人
- 高いところから見下ろすのが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
BUDを操作して、束縛なく登ることの自由さを体験しよう。BUDは惑星を救う使命を帯びた、手順に従うようデザインされたロボットです。星々へ向かう縦方向の旅を、巨大な植物に乗ったりコントロールしたりしながら、未知の世界を突破していき、自分だけの道を作ろう。
このゲームは、上記説明文にもあるように、植物を伸ばすことが目的のゲームである。ただ、植物を伸ばすためには、主人公BUDを操作し、登っていかなくてはならない。このゲームは、登ることがメインのゲームといえる。ただし、難易度自体はそこまで高くなく、ところどころに復活やワープができるポイントがあるため、落下してしまっても問題ない。あくまでこのゲームはゆるい雰囲気を味わいながら、植物を登るゲームである。
ストーリーは「主人公であるロボットのBUDが、とある惑星の自然環境等を救うために派遣される。」といったような感じ。とはいえ、そこまで危急な状況ではなく、緩い感じにストーリーは展開していく。

操作について、前後左右への移動、視点移動、ジャンプといった基本的なものに加え、左手と右手の操作があり、ゲームが進んでいくと他にも操作が追加されていく。壁を登ったりするようなときには右手、左手…と交互に操作しなくてはならない。しかしながら、似たような操作の他のゲームに比べ、割と簡単に操作できる。
ゲーム性について。
基本となるのは、巨大な植物を伸ばしていくことである。そのためには、植物のわきから伸びているものにしがみつき、その先端を近場の浮島に接続しなければならない。このしがみついている最中は、好きな方向へと伸ばしていくことができるが、長さには制限があるため、近場でないと届かない点は注意が必要。
そして、伸ばした先を探索すると、ワープポイント等があったり、収集要素があったりする。そのため、ゲームクリアするだけならひたすら植物を伸ばすだけで良いのだが、探索をしてみるといろいろと発見があって面白い。この収集要素は、集めていくとBUDの能力が追加されていくため、更に探索が便利になる。

BUD自身について。操作するとわかるのだが、割とフラフラしており、少しのミスで植物から落下しかねない。落下後、一定以上の速度になると警告が表示、そのまま地面に激突するとばらばらになる。だが、BUDはワープポイントからいつでも復活可能であるので安心してほしい。
そのフラフラさがあるためか、ゲーム中でそこまで高難易度な操作は要求されない。そのため、ゆっくりと考えながら、ゆっくりと登っていくことが重要となる。焦らずにプレイしよう。
また、道中にある植物を使うと、滑空ができたり、高いジャンプができたりする。活用していこう。また、その植物等を集める(=ワープポイントへもっていって解析)することも収集要素の1つであるため、それを意識するのもよいかもしれない。

とにかく、ゆるい世界観で、植物を登っていくことが肝となるこのゲーム。収集要素はかなりの数があるため、全部集めるとなると結構大変なのだが、とにかく焦らずにじっくりプレイすれば、100%クリアもそこまで難しくはない。
今作を気に入った人は、続編である「Grow Up」を遊んでみるのも良いだろう。翌日に紹介記事を投稿予定。
Growシリーズ
Grow Home(今ココ)→Grow Up
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、「植物を伸ばしきり、スターシードという種を入手、その後無事母船に帰る。」といったあたり。ストーリーについては、道中での(一方的な)会話で、一部設定等が補完されつつ進むため、終始楽しめる。
操作性について、独特ながらもこのゲームにあっている。似たような操作性のゲームと言えば、「Human: Fall Flat」が挙げられるが、あちらほど難しいものではない。ある程度、手の位置の調整がゲーム内でされるため、慣れればすいすいと登っていける。この操作性は、高いところに到達した時の緊張感を高め、たとえ慣れててもちょっとのミスで落ちる。だが、その落下にはそこまでストレスがなく、むしろ次は失敗しないぞと思えたり、景色のきれいさに見とれたり、新たな発見があったりして、これも楽しめる。
また、上記で触れた操作以外に、一部の植物の使用があったり、能力が強化されていくとジェットパックが使えたりするようになる。これも探索の醍醐味といったあたりである。

ゲーム性について、上記でほとんど語ってしまったためあまり書くことがないが、とにかくよいと言える。独特な世界観、操作性、ストーリー、それらがすべてうまくかみ合っているといえる。カジュアルゲーマー向けとしても、コアゲーマー向けとしても、うまくバランスが取れている。
また、収集要素については、収集が嫌いな人にとっては、最低限集めるだけでもクリアは可能でしっかりと楽しめるし、収集が好きな人にとっては、十分すぎるほど数があるうえ、集めれば集めるほど自信が強化されていくため、更に楽しめるようになる。さすがにごく一部の収集要素はわかりづらいところにあるが、それを探している間も、景色等を楽しめてよい。
ただ、一度エンディングを迎えた後に追加される収集要素は少し蛇足感があった。たぶん、あまり探索をしていない人にとっては、探索も兼ねての捜索に行けるため良いのかもしれないが、エンディングを迎える前に収集要素を全部回収してしまっていたら、また探しに行くことに対する面倒くささが出てしまう。ただ、そこはおそらく、探索をしていない人に探索をしてほしいという開発からのメッセージなのかもしれないから、そこはそう受け取っておこう。

総じて、独特ながらもうまくまとまった作品。続編、「Grow Up」は、今作をプレイしたのならぜひ遊んでもらいたい作品。