小粒ゲーム紹介30:The Room Two

イギリスのゲーム開発スタジオ、Fireproof Gamesによるゲーム「The Room Two」の紹介。

一言で:The Room Twoとは
前作をさらに拡張、部屋に仕込まれた謎を解いていく脱出ゲーム

The Roomシリーズ

The Room→The Room Two(今ココ)→The Room Three→The Room Old Sins


概要

  • ジャンル:脱出ゲーム
  • 開発者:Fireproof Games
  • リリース日:2016年7月5日
  • 価格:通常時498円、セール時249円、App Store版370円、Google Play版360円
  • プラットフォーム:SteamApp StoreGoogle Play
  • 日本語:有、ただしSteam版のみ無し
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:2~3時間
物語性 ★★★★☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★☆☆
コスパ ★★★★☆
ホラー ★☆☆☆☆

 

こんな人にお勧め

  • 脱出ゲームが好きな人
  • 分解するのが好きな人
  • 知恵の輪などのパズルが好きな人
  • 前作が好きだった人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

奇妙な出来事が、あなたを長い間忘れ去られていた地下墓地に転送した。脱出するための唯一の手段、それは鍵のかかった石の台座にある。またそばにはあなたの友による手紙がある。彼の言葉はあなたを助けるだろう。しかしそれは、あなたを神秘と冒険の感動的な世界へと引き込むためのものだった。

このゲームは、前作同様、美麗な世界で謎を解く脱出ゲーム型ポイント&クリックゲームである。注意点として、前作同様、Steam版は日本語がないことが挙げられる。今後遊ぶ人は、Steam版以外をおすすめする。

今作のストーリーは、前作のED後を描くものである。しかしながら、前作をプレイしていなくてもそこまで問題はない。一応、「友による手紙によって、とある廃墟の屋根裏に行ったが友はおらず。その代わりに謎の箱があり、それを開けていくと不思議なことが起こっていき、今作の場所にたどり着いた」という程度を知っておくと、ストーリーも楽しめる。
今作以降は、かなりストーリー性が高くなる。そのため、今作以降をプレイする際は、最低限ストーリーは把握しておきたい。

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石の台座。このチャプターでは探索できる範囲が狭めだが、次から広くなっていく。

ゲーム性は、前作と基本は同様である。操作も基本は同様、謎解きについても似通った点があったり、困ったときのヒント機能もある。難易度は若干上昇したように感じられるが、ほとんど前作と同じような感じでプレイできる。詰まったときは、隅々までさまざまなものを探したり、ヘルプ機能を使ったりすれば、まず先へ進めないという状況はない。

前作と比較すると、今作は様々な点が進化している。一番に挙げられるのは、前作は1つの「箱」を開けていくことがメインだったが、今作はこのゲームのタイトル「The Room」に従い、部屋の謎を解いていくことがメインとなる。この点は、広くなったことで謎解きの規模が大きくなっていたりして、前作をプレイした人でも楽しめるだろう。
また、上でも挙げたように、ストーリー性が向上。友の手紙もより不可解なものとなっていき、よりミステリアスになっていった。その影響で、前作では不気味程度だったが、今作では若干のホラー的演出が含まれる。本当に若干程度だが注意したい。

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謎の扉の先には何があるのか。この扉が出現するシーンには少しドッキリさせられる。

ただ、進化した点もあれば残念な点もある。前作にもあったように、PC版ではUIが少しばかり使いづらい。そういった点も含め、Steam版以外を推奨したい。
他に、前作では現実にありえそうな機構によって、箱が開いていくことが楽しかったのだが、今作ではオカルトチックな要素が増えており、少しばかりそういった機構が減ってしまったのは残念。しかし、錬金術の時代というのはそういった事柄は大いにあったため、そこはそう割り切ろう。

今作は、前作をまさに正統進化させたようなもので、前作の雰囲気を感じつつも、新しい要素もうまく組み込めていっている。今作には、続編「Three」および、「Old Sins」、また、VRで「A Dark Matter」も登場予定である。気に入った人は、遊んでみるとよいだろう。

The Roomシリーズ

The Room→The Room Two(今ココ)→The Room Three→The Room Old Sins


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
まずストーリーについて、結末から書くと、「主人公は最終的に脱出に成功、家から急いで逃げると、後ろから謎の黒いものが屋敷を覆って…」というあたりで終わる。一応、道中である程度語られているが、錬金術や様々な神話が出てくるため、すべての把握はできていないため、ここでは省略させてもらう。今作から、精神的恐怖や、宇宙的恐怖といった雰囲気が出てきており、その点でもストーリーの難解さが上昇している。

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タロットカードのある部屋。この部屋の謎解きは似たようなことの繰り返しで少し面倒。

ゲーム性について、前作同様、難しすぎず、かといって簡単すぎず、ヒントを使わなければなかなか歯ごたえがある。特に、今作は探索できる範囲が広がったため、物を探したりする難易度は上がった。しかし、そうなったことによって、前作であった「かなりわかりづらいところに物が隠してある」という少し理不尽な点は減った。その点は改善点と感じる。
また、前作にあったレンズはもちろん続投しているが、今作では使える場所の一部がわかりやすくなっている。ただ、前作の時点で、使える場所は割合わかりやすかったので、少しだけ便利になったという程度である。

今作以降、ストーリーに力が入ると同時に、錬金術やオカルトといった要素が増加していく。前作にあった、機構の面白さは抑えられていくが、その分ストーリーに魅力が生じた。果たして今後はどうなっていくのか、それはまた別の機会に紹介していきたい。