
ドイツのゲーム開発スタジオ、Threaksによるゲーム「Beatbuddy: Tale of the Guardians」の紹介。
一言で:Beatbuddy: Tale of the Guardiansとは
音楽をテーマにしたノリノリ2Dアクションアドベンチャー
概要
- ジャンル:2Dアクションアドベンチャー
- 開発者:Threaks
- リリース日:2013年8月7日
- 価格:通常時980円、セール時128円、Google Play版540円
- プラットフォーム:Steam、Google Play、Xbox One
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:3~4時間
物語性 | ★★★★☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
音楽 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- ノリノリな音楽が好きな人
- リズムに乗れるけど強制的に乗せられるのは嫌な人
- そこまで高難易度なアクションは求めてない人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
とある神殿の中で眠り続けることで世界に音楽を届けていた精霊三姉弟の末っ子「ビート」は、ある日姉のハーモニーに起こされ、良からぬことを企む王子のマエストロが神殿を我が物にしようと暗躍していることを知らされる。それを食い止めるべく、音楽の、そしてシンフォニアの存亡をかけた冒険が始まる!(以下省略)
このゲームは、音楽をキーとした、2Dアクションアドベンチャーゲームである。また水中のように、全方向へ移動できるようになっている。なお、このゲームにはリズムに乗る要素があるが、Crypt of the NecroDancerのような、リズムに乗れないと不利になるといった要素はほとんどない。具体的にはゲーム性の説明で。
ストーリーは、上記の通り。結構シリアスそうなストーリーに思えるかもしれないが、世界観と相まってそこまでシリアスではなく、緩めに進んでいく。
操作は、上下左右への移動、ダッシュ、攻撃がメイン。少しばかり後半で追加される要素もあるが、割と簡単。また、水中のような操作性ながら、操作性は非常に良いため、水中のゲームにありがちなイライラ感はほとんどない。

ゲーム性について。まず、このゲームは面クリア型ゲームである。と言っても完全に独立はしておらず、6つのステージが、いくつかのチャプターに区切られているものである。
このゲームは、上述したように、音楽がキーとなっている。と言っても、移動だけならリズムに乗らなくてもいい。仕掛けは一部を除いてリズムにそって動いているが、じっくり観察すれば簡単に突破できる。ノリノリの音楽が多いが、テンポ自体はそこまで速くないため、難易度はそこまで高くなく、音楽を楽しみながらプレイできる。
仕掛けについて、具体的には、バスドラムに合わせて動く仕掛けがあったり、スネアドラムに合わせて動く仕掛けがあったり、拍子に合わせて動く仕掛けがあったりする。そうはいっても、テンポが速くないうえ、基本は4拍子のため、複雑な動きをするものはほとんどない。

演出面も良い。手書きで描かれた世界は、基本的に鮮明で明るく、かつ水中をテーマにしたゲーム特有の不気味さがある。また音楽も、シーンに合わせて変化が生じる。例えば、何もない場所だと最低限のビートしか刻まないが、音を出す仕掛けが近づくと、対応した音が流れ始めるといったあたり。他にも、キャラクターたちにも大いに魅力があり、また喋る時はDJのスクラッチのような音が流れたりして、そこでも音楽性を意識させられる。主人公も、言葉は発さないが、何も操作していないといろんなダンスムーブをしたりするので、見ていてかわいい。
少しばかり残念な点は、ストーリーが割と短めである点。しかしながら、面白さは凝縮されているうえ、収集要素やスピードラン要素もあるので、やりこみもできる。そのため、980円分は、どのようなプレイスタイルでも楽しむことができるだろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーは、道中色々あるが、最終的に王子マエストロを止めることに成功。その後主人公たちは再び眠りにつく、といったあたり。割とストーリーは軽めで続くうえ、キャラクターのやり取りも楽しく、最後もほんわかとした終わり方をする。割と世界の危機なのに、精霊たちはどうしてこうも気楽なのか…。
操作性は非常に良い。結構、水中的な操作というのは昔のゲームからあるのだが、その操作性だけで評価が大きく変わるほどである。このゲームの操作性には文句のつけようが無いといっても良い。

ゲーム性について。音楽やそれに合わせたゲーム性は非常に良い。戦闘については、かなり少ないうえ、いわゆるボスと戦うようなこともないが、適度な刺激を与えてくれてよい。少しばかり、収集要素を見つけるのが難しいが、そこまで大きく問題に挙げる点ではないだろう。
音楽について、強く印象に残るような曲は少ないが、どれもノリノリで、ゲームとの一体感はかなり高い。逆に言えば、曲だけで聞くと少しばかり微妙なところではあるが、ゲーム性との兼ね合いを考えるとこれで良いと思う。
総じて、音楽とゲーム性のバランスが良いゲーム。980円でも問題なく楽しめるが、セールを待てば128円である。とにかく、音楽に乗るのが好きな人は買ってみて損はない。