大粒ゲーム紹介13:Please, Don’t Touch Anything 3D

ロシアのゲーム開発スタジオ、Four Quarters、Escalation Studiosによるゲーム「Please, Don’t Touch Anything 3D」の紹介。

一言で:Please, Don’t Touch Anything 3Dとは
何も触ってはいけない3Dパズルゲーム

Please, Don’t Touch Anythingシリーズ

Please, Don’t Touch Anything→Please, Don’t Touch Anything 3D(今ココ)


概要

  • ジャンル:パズル
  • 開発者:Four Quarters、Escalation Studios
  • リリース日:2016年12月8日
  • 価格:通常時1,010円、セール時454円、App Store版730円、Google Play版660円
  • プラットフォーム:SteamApp StoreGoogle Play
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:2~3時間
  • VR対応、なくてもプレイできる
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★★★
難易度 ★★★★★
コスパ ★★★☆☆
コメディ ★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • すぐにEDにたどり着きたい人
  • 脱出ゲームが好きな人
  • やってはいけないことをやってしまう人
  • 映画が好きな人
  • 前作を楽しめた人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

謎だらけで脳を試す要素が満載の、ボタン押し式非線形パズルゲーム

このゲームのタイトルは、翻訳すると「3D版お願いだから何も触らないで」。そう、その通り。何も触らなければいい
なお、前作、「Please, Don’t Touch Anything」とのつながりはない。というか、前作のアップグレード版といったほうが適切な感じ。

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何も触ってはいけない。

そうすれば、ゲームクリアだ。以上で紹介を終わる。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボタンを押してしまった。

もはや前作をやったのならやることは1つ。最初はとりあえず何もせず、そして次からボタンをすぐに押す。基本的な部分は前作と同じで、前作をやった人なら一部のEDにはすぐにたどり着けるだろう。
3Dではあるが、前作に合った要素の大半が引き継がれているため、その点についてはあまり目新しさは感じないだろう。

PDTA3D_push_store
前作でも見たような光景。でも見やすくなっている。

しかし、前作と違い、今作は全方位見渡すことができる(移動はできない)。そして周りを見渡すと、かなりいろいろなものがあるのに気づく。これらは目新しく、同時にどんなEDを迎えられるのかワクワクする。また、どのタイミングでも全方位見渡せるので、見たことのあるEDでも違う見方ができ楽しい

そして、なんと今作はVR対応している。座ったままの姿勢でプレイできるため、VRができる人は、気軽に試してみるのも良いかもしれない(しかし、一部表現があまり目によろしくないので注意)。

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前作にもあった謎解き。わかりやすく、簡単になっている。

相変わらず、難易度は割と高め。しかし、前作をプレイした人なら案外すんなりと解けるかもしれない。追加された要素はどれもこれも良いので、前作を味わいつくした人でも楽しむことができるだろう。しかし、追加されたED数は割と控えめなので、少しばかり前作に比べてプレイ時間が短くなってしまうのが玉に瑕。

ただ、別に前作をやっていなくても、今作を楽しむことはできる。その場合、謎解きの難易度の高さがゆえに詰まってしまうこともあるかもしれない。そういう時は粘るのも良いが、粘りすぎてイライラする前に、攻略サイトを見るほうが良い。

Please, Don’t Touch Anythingシリーズ

Please, Don’t Touch Anything→Please, Don’t Touch Anything 3D(今ココ)


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
今作は、前作から大幅に進化しており、値段が倍近いのも納得の出来である。ビジュアル面ではもちろん、謎解きの追加、EDの追加、前作にもあったEDの演出強化等、前作をやった人にも目新しく、やっていない人にとっても楽しませるものとなっている
それと、3Dになったことで、道具の距離感がつかみやすくなっていたり、前作ではドットであったがゆえに見づらかった/わかりづらかった謎解きも解きやすくなっていたりする。こういった、難易度の若干の低下は良い。前作は、結構発想力が求められたが、今作では割と発想力が無くても解きやすくなっているので、前作を途中で投げた人でも今作なら全ED見れるかもしれない。

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演出が強化されより楽しめる。

更に、VR対応でより楽しめるようになった。こういった、座ったままの姿勢でプレイできるVRゲームは、周りの障害物や、VRの範囲、VR酔いなどをほとんど気にせずプレイできるので、管理人としてはうれしい。そんな管理人のおすすめVRゲームは「I Expect You To Die」。いつか紹介するかもしれない。

少しばかり脱線したが、VRでプレイすると、楽しさ倍増といったあたり。少しばかり、一部の演出で割と強めな光の演出があるため、目に余りよろしくなかったが、そこまで大きな問題ではなかった。とにかく、VRできる環境にある人なら、ぜひVRで遊んでみてもらいたい。

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仕事仲間、今作で腕だけの登場。何者なのかはもちろん不明。

ストーリーは全くといっていいほど前作と同じなので省略。結局この機械は何なのか、それはもはや考える必要はないだろう。
ただ、上記でも述べたが、前作をクリアしていると今作が割と簡単にクリアできてしまい、若干のボリューム不足を感じてしまう。もちろん、この値段でこの内容は十分すぎるし、納得できる程度にはプレイが楽しめるのだが。

とにかく、前作を楽しめたなら間違いなく楽しめるし、プレイしていない人にとっても、面白いゲーム体験ができるためおススメである。次はPlease Don’t Touch Anything 4Dがくるのだろうか。