
日本のゲーム開発スタジオ、NIGOROによるゲーム「La-Mulana 2」の紹介。
一言で:La-Mulana 2とは
前作から更に進化した、超高難易度2Dメトロイドヴァニア
La-Mulanaシリーズ
La-Mulana→La-Mulana 2(今ココ)
概要
- ジャンル:2Dメトロイドヴァニア
- 開発者:NIGORO
- リリース日:2018年7月31日
- 価格:通常時2,480円、セール時1,984円、コンソール版3,218円
- プラットフォーム:Steam、Switch、PS4、Xbox One
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:25時間以上
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★★★★ |
コスパ | ★★★★★ |
探索要素 | ★★★★★★ |
こんな人にお勧め
- 前作をクリアした人
- 昔ながらの高難易度なゲームが好きな人
- メトロイドヴァニアが好きな人
- 不条理や理不尽を許せる人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
広大な遺跡、難解な謎、膨大なアイテム、そして、強敵たちが織りなすメトロイドヴァニア・スタイルの「遺跡探検考古学アクションアドベンチャーゲーム」です。本作は、前作の主人公の娘である「ルミッサ・小杉」が、全ての文明の始まりと言われる謎の巨大遺跡「ラ・ムラーナ遺跡」から溢れ出したモンスターたちの原因を探るべく、裏ラ・ムラーナ遺跡とも呼ばれる遺跡「イグ・ラーナ遺跡」に挑戦します。
今作は、前作からの続きの物語であり、システムも大きく進化している。余程の理由がない限りは前作から遊んだほうが良いだろう。
なお、今回も断りを入れておくが、このゲームは超高難易度である。生半可な気持ちでやると楽しめない可能性もあるので注意。
ストーリーは前作の後日譚。「モンスターがいなくなったはずのラ・ムラーナ遺跡から突如としてモンスターが現れ始めた。その原因を探るべく主人公が遺跡へ向かう」といったあたり。
そのため、前作をやっていると知っているロケーションやキャラクターのその後を知れて面白い。

操作性は前作とほとんど同じだが、ジャンプの性能が大幅に上がった。どう上がったかというと、ジャンプ後の上昇中は左右へ自由に動けるようになった。つまり、下降中は前作と同じで自由に動けないのである。ただ、これだけでも大きく楽になった気がする。
しかしながら、相変わらず攻撃を食らえば吹っ飛ぶし、高い場所から落下すると一定時間動けなくなるし、足場から滑り落ちると地面へ着くまでほとんど何もできない。そのため、調子に乗っていると大変なことになることも多々ある。

ゲーム性は、ほとんど前作と同じ。
主人公は貧弱だし、遺跡は罠まみれだし、謎解きは難しいし、探索も大変。しかし、前作をクリアしたのなら、その点はそこまで問題にならないだろう…と言いたいところだが、今作から追加された要素が非常に多く、たくさん死ぬことになるだろう。
しかし、ジャンプの強化でかなり楽にはなっている。特に、ジャンプした後元の足場に戻れるというのは非常に画期的。それができるだけで、様々な場面において恩恵を感じる。しかし、その恩恵をつぶすほど難易度が上がっているのもまた事実。

今作は、前作からいろいろな部分がボリュームアップしている。そのため、前作以上にマップを念入りに探索する必要性が出てくる。ここまで探索できるメトロイドヴァニアはなかなかないように感じる。
今作も、パロディネタがあったり、前作からのネタがあったりと楽しめる。とにかく、前作を気に入った人は買ってみて損はない。なお、今作も前作と同様、攻略サイト等を見ずに攻略するのはかなり難しい。どうしようもなくなったら攻略サイトを見るのも良いだろう。
なお、今作にも、前作にあった二度読んではいけない石碑が出てくる。ただ、今回は前作と違い、読んではいけないことがわかりやすいので、そこは良心的になったと感じる(相変わらず、読んだ後の難易度はかなり高いが)。
La-Mulanaシリーズ
La-Mulana→La-Mulana 2(今ココ)
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーは、前作同様複雑。簡単にまとめると、「前作で母は完全に消滅しておらず、第9の子として生まれ変わり、全てを滅ぼそうとするが、最終的に主人公たちによって完全に消滅させられる。」といったあたり。
前作での内容を大まかに把握しているなら、今作の内容も大まかに把握できるだろう。相変わらずストーリーの壮大さは素晴らしい。それに加え、前作のキャラクターやロケーションのその後が描かれており、そこを楽しむといったファンディスク的な要素も含まれており楽しい。

ゲーム性は、前作からの様々なボリュームアップのおかげで、飽きの来ないゲームプレイが楽しめる。システム周りはもちろん、アイテムや敵、マップの種類も大きく増えており、前作をクリアしたところで今作を簡単にはクリアさせないという開発者の意思が感じられる。
相変わらず、プレイするまではその難易度の高さがわからないことと、謎解きの難易度がとてつもなく高いのはある種難点であるが、前作をクリアしたのなら問題はないだろう。
とにかく、これでおそらく「ラ・ムラーナ」の物語自体は終わったが、この開発者は過去にも様々なゲームを出しており、それらもなかなかセンスが高いので、今後にも期待したい。