
ポーランドのゲーム開発スタジオ、Manic Hyenaによるゲーム「Hidden Paws」の紹介。
一言で:Hidden Pawsとは
隠れている猫を探し出す探し物系ゲーム
Pawsシリーズ
Hidden Paws(今ココ)→Hidden Paws Mystery→Summer Paws
概要
- ジャンル:3D探し物ゲーム
- 開発者:Manic Hyena
- リリース日:2018年3月23日
- 価格:通常時310円、セール時186円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ☆☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★☆☆☆ |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
かわいさ | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- ネコが好きな人
- 探し物が得意な人
- 気楽にプレイできるゲームを求めている人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
冬の雪に覆われた島で、ネコたちが外に取り残されています。寒さと寂しさに震えるネコたちを見つけて、家に連れ帰ってあげましょう。
上記の文だけ見ると、急いで探さねばと思うかもしれないが、別にゲーム中ではそんな感じではないので安心してほしい。
ゲーム内容としては、「四人称視点(神の視点)で、雪に覆われた島にいるネコをすべて見つける3D探し物ゲーム」。いわば、ウォーリーをさがせ!の3D版みたいな感じ。
ストーリーは基本無いので省略。
操作は、設定を見るといろいろあるが、基本は「マウス左クリックで対象にアクション、マウスを左クリックしながら動かすと平行移動、右クリックしながら動かすと画面の中心を起点として回転、画面端までマウスポインターを動かすとその場で回転、マウスホイールでズーム」といったあたり。それを補助する役割としてキーボードが割り振られているだけなので、マウスだけで遊べるゲームである。

ゲーム性について、上記で述べたように、ウォーリーをさがせ!の3D版。島にいるネコを探して見つけるゲーム。左下にネコの数と、おまけ要素として毛糸玉の数が表示されている。全部集めずとも、一定数ネコを発見すると、次の島(ステージ)へ、といった感じ。
ネコは見つけやすいのもいるが、中にはネコらしく、箱や自動車の中に入ってたりする。そういう時は、箱とかを左クリックすれば開ける。よくある探し物ゲームと違って、間違った場所を左クリックしてもペナルティなどはないので安心してほしい。それに加え、見つからない時は左下にいるネコをクリックするとヒントが出る。

しかし、そのヒントだけではわからない時もあるだろう。その時は、耳を澄ませながら移動していると、ネコの鳴き声が聞こえてくる。聞こえてきた場所=近くに未発見のネコがいるということなので、大いに役立てよう。なお、毛糸玉は近づいても音が聞こえてきたりとかはないため、頑張って探そう。常識的に考えて毛糸玉が鳴き声を出すわけないだろ。
とにかく、このゲームは、アートワークの良さとネコのかわいさという点が一押しの点である。雪に覆われた島は、家があったり電灯がついていたりするが、人はいない。ネコ以外の生き物はペンギンしか見当たらない。そこに寂寥感が感じられるが、決して怖いわけではなく、むしろ現実とかにある、猫島のように、平和さが漂う。ネコも広いところから、無理やり入ったかのような狭い場所、どうやって入ったかわからないが閉じられた樽の中などにいて、なんだがほっこりする。

しかしながら残念な点もある。まず一番の問題点は操作性の悪さだろう。特に最初は全くと言っていいほど思うように操作ができず、少しイラつく。慣れてきても、視点の回転の挙動が不安定であるがために、一気にカメラが吹っ飛んでしまったりしてしまいがち。それ以外にも、プレイヤーの視点自体に当たり判定があるため、間違って視点が木の下に入ってしまったりしたら、脱出が困難になる。この問題点は、次回作では物体の当たり判定を広げることで多少緩和されているが、根本的な解決にはなっていないので、頑張って慣れるしかない。
もう1つ、このゲームにはセーブ機能があるため、いつでも好きな時にやめられるのだが、開けた箱などは記録されないため、再開したときすべてが閉まっている状態でスタートしてしまう。そのため、次の島に行ってからやめるほうが良いかもしれない。

総じて、操作性等に難はあるものの、アートワークの良さとネコのかわいさ、それに高すぎない難易度、値段の安さで、気軽にプレイするゲームとしてはお勧め。今作が気に入ったなら、次回作「Hidden Paws Mystery」も、気に入ることだろう。次回作については、翌日記事を投稿予定。
Pawsシリーズ
Hidden Paws(今ココ)→Hidden Paws Mystery→Summer Paws
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ネタバレありも何も特にないため、主に感想になるが、管理人は割とこのゲームは好きだった。
普通、こういう探し物ゲームには、いろんなものがごちゃごちゃと置かれがちである。しかしこのゲームはクリスマスや冬というテーマに沿って、(ごく一部のステージを除き)現実にあってもいいような、そんな雰囲気を醸し出せるように物が配置されていて、あまりごちゃごちゃとしていない。なおかつ、探し物として成立する程度には配置されており、ゲームとしてもまあまあ楽しめる。

しかしながら、上記でも述べたように、やはり操作性が気になってしまう。確かにこのゲーム性を維持するためには、これがベストかもしれないし、代替案を出せと言われてもなかなか難しいが、なんらかの改善の余地はありそうと感じた。
総じて、何度も言うことになるが、アートワークの良さとネコのかわいさ、それは非常に良いし、次回作にも生かされているので、この開発者にはこの路線で突き進んでいってもらいたいと思う。