小粒ゲーム紹介19:Dino Run DX

アメリカのゲーム開発スタジオ、Pixeljamによるゲーム「Dino Run DX」の紹介。

一言で:Dino Run DXとは
恐竜となって絶滅から逃げる2Dレース系アクション


概要

  • ジャンル:2Dレース系アクション
  • 開発者:Pixeljam
  • リリース日:2015年9月30日
  • 価格:通常時598円、セール時149円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、ただしルールが理解できれば問題なし
  • マルチプレイヤー:有
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:5~6時間(基本のモードの最高難易度クリアまで)
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★★★
難易度 ★★★★★★★
コスパ ★★★★★
やりこみ ★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • 反射神経が良い人
  • やりこみが好きな人
  • 恐竜になってみたい人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

恐竜。ピクセル。火砕性の破滅の壁。マルチプレイヤーレース。壮大なインディークロスオーバー。Dino Run DXにはそれらすべてと他にも色々ある。オリジナルのランナーを再発見し、もう一度絶滅から逃れよう。

このゲームは、恐竜になって絶滅から逃れるゲーム。そう書くとわかりづらいが、もうちょっとゲーム内容に即した言い方をすると、「ランダム生成されるステージを駆け抜け、全ステージをクリアするか、途中で絶滅したらゲーム終了。1プレイおよそ10~20分程度で繰り返し遊べるタイプの2Dプラットフォーマーゲーム。」といったあたりか。つまりこのゲームは、アーケードスタイルのゲームというと近いかもしれない。

ストーリーはほとんどない。まさに、絶滅から逃れる。ただそれだけである。
操作は、上下左右とジャンプとスピードブーストだけ。一部テクニックなどもあるが基本それだけ。操作はすぐに覚えられるだろう。
しかし、いかんせん情報量が多いゲームなので、仕様解説を別途入れる。

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隕石が降ってきて、後ろからは破滅の壁が来ている。飲み込まれたら絶滅。

ゲーム性について。上でも述べたように、このゲームはとにかく右へ走っていくゲーム。しかしもちろんそれだけではない。
まず第一に、スコアの要素がある。ただ走るだけでもわかるが、自分より小さい恐竜や鳥を食べたり、タマゴを回収したり、特別な動きをするとスコアが入る方式。それとは別に骨やDNAもあるが、それは後述。
そして次に重要な要素として、レベルアップがある。主にスコアを稼ぐと手に入るDNAを使って、自身を強化できる。
つまり、何度も繰り返しプレイし、恐竜を育成し、ゴールを目指す、というのが基本となるが、繰り返す部分にランダム要素があるためより楽しめる、といったあたり。

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火山を登れ!そのあとはもちろん下れ!迂回すればいいものを…

このゲームは、その気になればワンプレイでもゴールまでたどり着ける。だがそれは終わりではなく、このゲームの始まりに過ぎない。下に解説を入れるが、このゲームは果てしなく奥が深い。管理人でさえも、全実績はいまだに達成できないほど、奥が深いと同時に、極めるとなると難易度が大幅に上がるゲームである。しかしながら、本当の最高難易度のステージはある程度運が絡んでしまうため、難易度評価を最大にした。おそらくただクリアするだけなら★1~2くらいだろう。

とにかく、見た目の単純さに反し、ありとあらゆる部分が深いゲーム。残念なのは日本語がないことだが、最低限英語がわかればなんとかなるし、わからない人は以下に書く仕様解説をみてもらいたい。とにかく値段の割に延々と遊んでいられる。そんなゲームである。

仕様解説

それでは仕様解説。仕様解説を飛ばしてネタバレあり感想を読みたい人はこちらをクリック。
情報量が多すぎるので、重要な要素は太字にするので、そこだけ読めばゲームプレイが多少は楽になるはず。
タイトル画面に行くと情報が多くて混乱するかもしれないが、とりあえずHow to Playを開こう。そこを要約すると、

  • ←→orADで左右に移動。
  • ↓orSでしゃがむ。
  • ↑orWでジャンプ。
  • Shiftで加速ブースト。20秒ごとに使える。
  • スペースでポーズ。
  • 右側にあるものは、上から、
    1. 取るとスピードをブーストする花
    2. 取るとジャンプ力をブーストする果実
    3. 取ると力をブーストする花
    4. 恐竜の卵
    5. ダクティル(翼竜)の卵
    6. スーパーエッグ
  • スーパーエッグを取る、実績を達成する、タマゴか生き物を8体集めるとDNAが手に入って自分を強化できる。高難易度ほど稼げる。
  • 骨を集めるとショップ(後述)などで色々購入できるようになる。

ここまでが1ページ目である。長い。とりあえずプレイするだけならここまでの知識でOK。では2ページ目。

  • 強化できる能力は、
    1. Speed(速さ):最高速度
    2. Accel(加速):最高速度に到達するまでにかかる時間を短くする
    3. Jump(ジャンプ力):ジャンプの高さ
    4. Strength(力):岩や隕石を押しのける力
  • 力をブーストする花は、岩や小さい隕石を破壊できるようにする。
  • ダクティル(翼竜)の卵は普通の卵10個分相当
  • でかくて熱い隕石は押して他の恐竜を倒せる。
  • DNAを250以上保持していると、Shiftを押したときにジャンプ力もブーストされる。500以上だと更に力もブースト。
  • 空中でしゃがむと急降下。
  • しゃがむと低い位置にあるものを取れる。
  • STATSページでプレイヤー名を変えられる。
  • 「プレイヤースコア」は総計。
  • ボーナスポイントは、高難易度でプレイしたり、素早く卵や生き物を獲得したり、でかい岩や隕石に乗ったり、破滅の壁の中に滞在したりすると加算される。

以上。3ページ目は実績についてなので省略。

再びタイトル画面へ。すぐに始めたければ右側Start Running。すぐに始めない人は、もう少し読んでもらいたい。
左上にいるのが自分の恐竜。この恐竜は、Customize & Shareで見た目を好きに変えられる。
その下、ColorとHatは飛ばして、Create New Dinoは新しいセーブデータの作成。Load Saved Gameはデータ読み込み。
Options & Game Modesは後述。Stats & Awardsは、自分のプレイの統計や実績の状況を見れる。

それではOptions & Game Modesの解説。まずは1ページ目。
ど真ん中、「Classic Challenge」は、その名の通り基本となるモード。ここから始めたほうが良い。「Enter Planet D」は、高難易度モード。特殊な条件でクリアを目指す。「Halloween Hellrun」は、ハロウィン仕様で、主にハロウィンネタを楽しむようなもの。
左上Game Modeは、ChallengeモードとSpeedrunモードを切り替えることができる。Challengeモードは基本のモード、Speedrunモードは、骨を使って項目をアンロックすることで、特殊なルールの短いステージをプレイできる。
右上Difficultyは難易度。簡単なものから順に、Easy、Medium、Hard、Insane!。難易度が変わると、破滅の壁の速度や障害物の量、ゴールまでの長さが変わる。
左下Freerunはいわゆるサンドボックスモード。破滅の壁は基本オフだが特定のキーを押したりすると出現させられる。このモードでは実績は獲得できない。この項目の操作方法については各自ゲーム内で見ておいてもらいたい。
右下Seed Codeはシード値のこと。プレイ中にポーズすると表示されるので、シェアするときに便利。また一部おもしろシード値もある。

次のページ、Shopは、骨を消費してデスクトップ画像などを入手できる。省略。
次のページ、Cheats & Modsは、項目に応じてチートや縛り要素を追加する。チートについては使用すると実績が獲得できなくなるが、縛り要素はスコアを多く稼げるようになるだけで実績は獲得できる。

以上、長々となってしまったが、これらでもまだ使用の一部に過ぎないというのは、このゲームの恐るべき点である。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
仕様について、こちらでも書こうと思ったが、上記のものを書くだけで力尽きたので省略。頑張って独自の攻略法を編み出してほしい。

ゲーム性については本当に素晴らしいと思う。ランダム生成で何度でも楽しめ、ワンプレイの短さでついついもう一回やってしまう。ちょっと背伸びをして高難易度に挑戦しては絶滅してしまい、そのたびに失敗の要因を考え、それを補えるようにまたプレイする。少し飽きてきたらSpeedrunモードやHalloweenモードで一息ついたり、実績を狙ったりできる。このバランスはなかなかのものだと思った。
ただ、ほぼ全てのスーパーエッグを確保した後から、DNAを稼ぐのが難しくなるのが少しマイナスな点。SpeedとAccelが最大でないと高難易度はクリアできないのだが、DNAの振り方を間違えると、稼ぎをしなければならず、少し面倒くさくなる

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最高難易度はこんな感じ…な訳ない。これはFreerunモード。

難易度について、管理人は、一応Classic Challengeで難易度Insane!をクリアしたが、Enter Planet Dは難易度Hardすらクリアできていない。あまりにも難しすぎるのと、運の要素に振り回されがちだからである。
難易度Insane!にもなると、地形はともかくとして、翼竜をうまく乗り継げるかでクリアできるか左右される。極端な話、最初から最後まで翼竜に掴まれればクリアできるのだがそううまくはいかない。特に、Enter Planet Dの、熱い翼竜がたくさん飛んでくるステージは、量がかなり多いのと、プレイヤーの高度に合わせて突進してくるので、うまく回避できないとほとんどそのまま絶滅である。まあ、そこをクリアしてもまだまだ高難易度ステージが続くのだが。

そういった点を鑑みて、難易度評価は最大にしてある。Enter Planet DのInsane!がクリアできた人は、称賛に値するレベルである。

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恐竜が恐竜のマスク被って恐竜に乗ってる。カオス。

総じて、奥の深さがとんでもないゲーム。奥が深すぎて、イライラしてしまうこともあるかもしれないが、そういう時は恐竜をカスタマイズしたりして和もう。なんか、カスタマイズの要素に明らか他作品のキャラクターが紛れているのはいいとして。