
ウクライナのゲーム開発者Alexey Roenko氏によるゲーム「Dead Dungeon」の紹介。
一言で:Dead Dungeonとは
昔ながらの正統派高難易度2Dプラットフォーマー第二弾
Dungeonシリーズ
Dungeon Escape→Dead Dungeon(今ココ)
概要
- ジャンル:2Dプラットフォーマー
- 開発者:Alexey Roenko
- リリース日:2018年11月13日
- 価格:通常時520円、セール時52円、Google Play版540円
- プラットフォーム:Steam、Google Play
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:1~2時間
物語性 | ★★☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★★★ |
コスパ | ★★☆☆☆ |
ストレス | ★☆☆☆☆ |
こんな人にお勧め
- 2Dプラットフォーマーの腕に自信がある人
- 忍耐力のある人
- 前作「Dungeon Escape」を気に入った人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
素晴らしいチップチューンの音楽とともに、クラシックゲームにおける最高の伝統を継いだ挑戦的な2Dプラットフォーマー。 このゲームはあなたの精神力を試し、様々な感情を沸き起こすだろう。
まず、このゲームの翻訳には管理人自らが携わった。改めてAlexey Roneko氏に感謝を述べる。
このゲームは、同開発者の前作「Dungeon Escape」を更に進化させたゲームと言える。そのため、前作を気に入った人ならば今作を気に入るだろう。もちろんやっていなくても、ストーリーのつながりとかはないので気にしなくてもOK。
まず、今作にはストーリーがある。ストアページに具体的に書いてあるが、要は「悪者が主人公のスイーツと全生命体の魂を奪い取ったため取り返しに行く」というストーリーである。そのため今作は、もちろんメインの目標として悪者を倒すというのがあるが、サブの目標としてスイーツを取り返すという見た目の割にかわいい目標がある。

操作は移動と二段ジャンプだけ。ゲーム性についても、必要なアイテムを手に入れて扉をくぐる面クリア型プラットフォーマーとシンプル。チュートリアルはなく、昔ながらのやりながら覚える系のゲームである。と、ここまでは前作と同様だが、今作にはタイムアタック要素と収集要素があるのだ。
タイムアタックは読んで字のごとく。今作にはリーダーボードがあるため、世界中の人とタイムを競える。
収集要素は、大きく2つある。1つは「ドーナツ」。これは一部のレベルに存在しており、拾ったうえでゴールすると取得したこととなる。拾った後でやられた場合、もう一回やり直しである。もう1つは「収集物」。これも一部のレベルに存在しているが、こちらは拾うだけで取得したこととなる。

このゲームは前作に比べ格段に進化している。例えば、ジャンプはボタンを押した時間に応じて高さが変わる、初見殺しの大幅な削除、無駄なスコアアタックを排除しタイムアタックで世界中の人と競えるように、収集要素でレベル攻略に楽しみとやりこみ要素を追加、グラフィックの向上、等々、あとはネタバレになるため言えないが、これほどまでに進化しているのだ。
少し残念な点は、管理人が前作で慣れてしまったからか、100%クリアまでさほど時間がかからなかったことである。しかし、それはもはや些細な問題であり、前作をやった人にとって、今作は良い点ばかりが目に入る。
少しばかり値段が高いように感じられるが、セールを待てば52円である。高難易度プラットフォーマーが好きな人や、前作を楽しんだ人はぜひ購入してもらいたい。
Dungeonシリーズ
Dungeon Escape→Dead Dungeon(今ココ)
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、最終的にすべて取り戻しておしまい、という程度なので省略。ゲーム性について。
操作は前作から更によくなった。ジャンプの高さが調整できるようになったおかげで、少しは簡単になりながらも、微調整が必要になって、より技術が求められるようになった。
ゲーム自体については、前作同様、良くも悪くも昔ながらの高難易度プラットフォーマー。当たり判定はまさに見た目通りのため、最近のゲームをやった後にやると当たり判定の大きさに少しイライラするかもしれない。それは決して悪いことではなく、そのシビアさがゆえについつい没頭できてしまうのだ。

良い点について具体的に言及しよう。まず上記で挙げたものから。
初見殺しの大幅な削除。これは、前作でイライラしていた部分なだけあって、非常に良い。一応、落ちてくるトゲだけはあるのだが、見た目でわかりやすくなっており、回避しやすくなった。この点でもグラフィックが向上したおかげであると言える。
タイムアタックについて、こういったゲームにはありがちなものではあるのだが、取ってつけたようなものではなく、しっかりと実装されているのが良い。
収集要素は言わずもがな。地味に100%目指すと難しかったりする。

では挙げていない良い点を。
新たに実装された「死亡記録」により、最小回数の死亡を目指すプレイも可能になった。ただ、こちらはタイムアタックに比べて取ってつけたような感じではあるが。
ボスやそれに値するレベルが実装されたこと。いつもとは全く違うプレイスタイルを要求されるので、前作から続けてやっても新鮮さを感じる。
実績も、前作はレベルクリア毎にアンロックされるだけで味気なかったが、今作は収集要素や特定の行動をとることでアンロックされるため、それを狙ったプレイも楽しめる。

少し残念な点は、上記でも挙げたように、管理人にとってはプレイ時間が短くなってしまったことである。しかしながら、前作からここまで進化したのは素晴らしい。
このまま進化を続けていけば、いずれは「Super Meat Boy」や「Celeste」といったような高難易度ゲームに比類するクオリティのゲームになるかもしれない。楽しみである。