小粒ゲーム紹介14:Dungeon Escape

ウクライナのゲーム開発者Alexey Roenko氏によるゲーム「Dungeon Escape」の紹介。

一言で:Dungeon Escapeとは
昔ながらの正統派高難易度2Dプラットフォーマー

Dungeonシリーズ

Dungeon Escape(今ココ)→Dead Dungeon


概要

  • ジャンル:2Dプラットフォーマー
  • 開発者:Alexey Roenko
  • リリース日:2016年5月28日
  • 価格:通常時398円、セール時51円、Google Play版410円
  • プラットフォーム:SteamGoogle Play
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:2~3時間
物語性 ☆☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★★★★
コスパ ★★★☆☆
ストレス ★★☆☆☆

 

こんな人にお勧め

  • 2Dプラットフォーマーの腕に自信がある人
  • 忍耐力のある人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

ミニマリストな仕上がりの2D激ムズプラットフォーマー。 主人公は、危険なトラップや敵で一杯の謎のダンジョンから脱出を試みます。

上記説明文の通り、このゲームはかなり高難易度の2Dプラットフォーマー。正統派、と述べたように、理不尽さはほとんどないため、自分の腕だけが頼りになる。
ストーリーはない。操作は移動と二段ジャンプだけとかなりシンプルな仕上がり。ゲーム性についても、鍵を手に入れて扉をくぐる面クリア型プラットフォーマーとまさにシンプル。それにチュートリアルもないため、昔ながらのプレイしながら覚える系のゲームである。

しかし、そのシンプルさは決して手抜きではない。そのシンプルさこそが高難易度ながらストレスのないゲーム性を作り上げているのだ。

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このようにかなりシンプル。また一画面に収まっているため、先を考えることもできる。

このゲームでは、トゲなどに当たると一撃でやられる。それこそよくある高難易度な2Dプラットフォーマーのように。そしてチェックポイントはないため、やられるたびにレベルの最初からとなる。しかし、このリスタートがとても速いため、その点についてはストレスがない。
その仕掛け等にも運要素はなく、リスタートするたびに、まったく同じ動きを、まったく同じタイミングでするのだ。そのため、繰り返しプレイすることで、自分なりのタイミングやコツをつかんで、レベルクリアを目指せる。

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刃の動きは一定。そのため何度も繰り返すことで自然と覚える。

ゲーム自体は昔ながらの仕様でありながらも、そういったゲームにありがちな不便さはほとんどない。コントローラもしっかりサポートされてるし、様々な設定をいろいろといじれる。セーブも自動、いつでもレベル選択に戻れるとストレスはほとんど無いといっても良いほど快適。
レベル数は50と多すぎず少なすぎず、やろうと思えば1日でクリアできる。そのレベルも、徐々に仕掛けが増えることで飽きさせない。

 

しかし、少し残念な点もある。それは、あまり意味のないスコアと、極一部のステージにある初見殺しである。スコアについては、まあ昔のゲームにはよくあったし、特段気になることではない。ただ、初見殺しについては、ネタバレになるため具体的には言わないが、そういったものがあるということを覚悟してプレイしなければ、結構やる気をそがれるので注意。
しかしながら、正統派高難易度2Dプラットフォーマーとしての出来はかなり良い。高難易度ながらもストレスフリー、また音楽も特筆するほどではないが、プレイの邪魔にならないし、単体としてみてもそこそこ良い。全体的に完成度が高く、おすすめ。

このゲームが気に入った人は、この開発者による次回作「Dead Dungeon」もお勧めする。そちらは今作から更に進化している。

Dungeonシリーズ

Dungeon Escape(今ココ)→Dead Dungeon


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーは本当に何もないので省略。ゲーム性について。

操作性は良い。ジャンプの高さが一定なのが少し気になるが、次回作では調整できるようになっている。
ゲーム自体については、良くも悪くも昔ながらの高難易度プラットフォーマー。当たり判定はまさに見た目通りのため、最近のゲームをやった後にやると当たり判定の大きさに少しイライラするかもしれない。それは決して悪いことではなく、そのシビアさがゆえについつい没頭できてしまうのだ。

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この刃は余裕で越えられそうだが、実際はかなりシビア。

良い点は、上記で挙げたが、それに加えて難易度カーブも良い。一部の難所を除き、ちょうどよい感じに上がっていく難易度で、自然と自分のスキルレベルが上がっていく。
しかし、少し残念な点についても言及しなければならない。上記の初見殺しは、特に初めて遭遇した時には少しばかり呆然とした。何せそれまで全く予兆はなく、かなり楽しめていたのだが、そこだけ少しムカついた。具体的に挙げると、落ちてくるトゲは、よく見れば他のトゲと色が違うためまあ良い。しかし、何もないところから唐突に出てくるトゲや、いきなり動く丸ノコの刃は、見た目で判断できないため、一度遭遇した後はずっと警戒してしまうことになるので少しだけイライラする。しかし、それらは次回作で改善されているので、開発側がよくユーザーの意見を聞いているという証拠だろう。

とにかくこのゲームは、ほんの少しの残念な点を除けば、本当に完成度が高い。人によっては若干値段が高いと感じるが、セールの時に買えばなんと51円なので、そう感じた人はセールの時に買ってみても良いだろう。