小粒ゲーム紹介23:Creepy Vision

ゲーム開発スタジオ、「Orange Valley」によるゲーム「Creepy Vision」の紹介。

一言で:Creepy Visionとは
あらゆるものに疑問しかわかない一人称視点3Dホラー


概要

  • ジャンル:ホラーアドベンチャー
  • 開発者:Orange Valley
  • リリース日:2019年2月16日
  • 価格:通常時525円、セール時367円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:有、ただし機械翻訳レベル
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★★☆
コスパ ★★☆☆☆
怖さ ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • 普通のホラーゲームに飽きた人
  • 謎の恐怖感を感じたい人
  • 画像を見て気になった人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

主人公は神秘的な暗い次元で人質にされているので、彼の個人的な刑務所から逃げようとします。

このゲームは、上記引用文のように、日本語訳がかなり機械翻訳である。そのため、英語でやったほうがいいかもしれない(どうせストーリー性はそこまでないのだから)。
このゲームのジャンルはホラーゲームである。しかしながら、そういったゲームにありがちなストーリー性はほとんどない。そのため、ゲームプレイの方へ自然と目が移ることになるのだが、これもまた奇妙。
まず操作は主に移動と視点移動にアイテム使用くらい。ゲーム性については、「正気度(らしきもの)を保ちながら脱出を目指す」といったあたりである。

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謎のディスプレイ人間。彼らはいったい何者なのか。

ゲームが始まると、簡単なチュートリアルが始まり、その後スタート。顔がディスプレイになっている人間(?)は、何もしないものがほとんどであり、それ自体は無害である。しかしそれが、襲い掛かってきたり、それ以外にも奇妙な現象を目撃すると正気度が下がる。またその現象もタイミング次第で発生したり発生しなかったりで、プレイするたびに新しい体験ができる。
とにかく何もかも奇妙であるため、ここで説明するよりも実際に遊んでみてもらったほうがわかりやすいかもしれない。

少し残念な点として、割とゲーム自体は短いのと、一部の演出で3D酔いを引き起こしがちな点。そのため、適度に休憩をはさみながらやるのが良いかもしれない。
普通とは違うホラーゲームを求めている人にはお勧めである。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、ほとんど謎なので省略。ゲーム性について。

このゲームのホラー性については、意味不明ながらも根底に隠されているものが存在することはよくわかる。しかしそれはほとんど何かわからない。それがゆえに主人公は正気度を減らされるし、プレイヤーも恐怖を感じるのだが。
しかし、このホラー要素は毎回ランダムで出現したりしなかったりする。そこが良い点でもあり、悪い点でもある。良い点としてみると、毎回何が来るかとドキドキしながらゲームをできるということになるのだが、悪い点としてみると、ランダム性がゆえに一部のゲームプレイが不安定であることが挙げられる。正気度の維持が非常に簡単な時もあれば、逆に大量にホラー要素に遭遇して一気に正気度が減ることもある。

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くつろいでいるディスプレイ人間たち。ここではダンスのミニゲームができる。

具体的にゲーム内容に触れると、基本としては、敵か味方かわからないディスプレイ人間は実質飾りみたいなもので、メインとしては主人公の正気度を下げるために用意されたランダムイベントとの戦いである。例えば、いきなりストレッチャーが動いたり、部屋がバグったみたいな見た目になったり、電気の明滅だったりである。こう挙げると普通のホラーゲームのようだが、上記のディスプレイ人間とあわせて謎の恐怖感がわく。

またミニゲームも唐突に挿入され、大半は前後のつながりがないため、大体のミニゲームは初回は失敗することになるだろうが、冷静にやってみると意外と簡単。このミニゲームは無意味ではなく、ただホラー一辺倒よりも、合間に挿入されることで一種のフレッシュさを加えてくれる。

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FPSのミニゲーム。他のミニゲームに比べ、少しばかり難しい。

しかし、3D酔いをしかねないというのは問題である。特に、正気度が下がると画面が揺れたりするので、より酔いやすくなってしまう。他にも、極端に彩度が高かったり、画面がちらちらして目に余りよろしくないシーンもある。そのため、少しでも体に異常を感じた時には休憩をしてほしい。

以上のように、いろいろな難点も抱えているこのゲームだが、他のホラーゲームとは違うものは感じ取ることができる。いろいろとユーザーフレンドリーになったら、もっとやりやすくなるとは思うのだが、そこは恐怖要素との兼ね合いでなかなか難しいものではあろう。