特別記事:Rusty Lakeについて

(2021年1月29日更新分 Adobe Flash Player終了に伴い、記事内容を一部改変)

今日は、ゲーム開発スタジオ「Rusty Lake」によるゲームシリーズである、「Cube Escape」シリーズ及び、「Rusty Lake」シリーズを紹介する。
なぜそれらを紹介するかというと、管理人はここの開発したゲームが好きなのもあるが、それ以外に、この開発元の大半のゲームがAdobe Flash Player製であり、そのAdobe Flash Playerが年内にサービスを終了するため、もしかしたら遊べなくなるかもしれないからだ。(一応スマホ版ならば遊べるが、やや広告が多い)

Adobe Flash Playerのサービス終了に伴い、オリジナル版は遊べなくなったが、Steamにて「Cube Escape Collection」という形で、遊べなくなったものは遊べるようになった。(もちろんスマホ版も遊べる)

また、これらのゲームにはほんの少しだけだが、ホラー要素やグロテスクな要素、またブラックジョークも含まれる。そのため、そういうのが苦手な人は、そういうものがあると思いながらプレイしてもらいたい(プレイしないほうがいいとは言わない。むしろ無料だし一度は遊んでもらいたい)。

ネタバレは極力伏せる。また、日本語訳や考察等については、様々な場所で行われているためそちらに任せる。
画像をクリックすると、新しいタブでそのゲームのページが開くので気になったものがあれば遊んでみるとよい。→Adobe Flash Playerのサービス終了に伴い、今は跡地が開く。有料版についてはSteamストアページが開くようになっている。なお、本記事で使用している画像は、Google Play及びSteamより引用している。
「Rusty Lake」のホームページはこちら

Rusty Lakeとは?

「Rusty Lake」とは、今回紹介するゲームの開発元であり、ゲーム内で登場する舞台の1つである。

開発元としての「Rusty Lake」は、オランダにて2015年春、2人の開発者によって発足したインディーズゲームスタジオである。開発しているゲームの種類は、すべて「脱出ゲーム」に類するものである。記念すべき第一作目「Cube Escape: The Lake」より続くシリーズゲーム群は、どれも同じ世界観にありながら、発想の斬新さで一躍有名になった。

舞台としての「Rusty Lake」は、ゲーム中に存在する湖である。この現実世界と同様な世界のどこかに存在しており、ゲームにおいて重要な場所となる。
ここより作品の紹介に移りたい。なお、「Cube Escape」シリーズは大半が無料であり、また「Cube」とついているように基本的に4方向(+天井と床)だけの部屋が舞台となる。対して「Rusty Lake」シリーズはすべて有料であり、一作目「Rusty Lake: Hotel」を除き、4方向だけではなくなっている。

Cube Escapeシリーズ

Cube Escape: The Lake

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価格:無料

記念すべきシリーズ第一作目。「Rusty Lakeで朽ちた小屋を見つけた。」から始まる今作。やってみるとわかるが、かなり脱出ゲームとしては異色の作品である。しかし、シリーズの骨格はここでできたといえるだろう。
特徴のある絵柄にストーリーテリング、独特な謎解き、若干のホラー要素とグロテスク要素にブラックジョーク、これらはすべて後々の作品すべてに見られる特徴である。
今作は、謎の多い(というか謎しかない)ストーリーではあるが、後の作品をやっていくと、いろいろな考察が可能である。

Cube Escape: Seasons

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価格:無料

シリーズ二作目にして、前作から大幅なボリュームアップをした本作。前作はRusty Lakeの小屋でスタートしたが、本作は打って変わって謎の部屋から始まる。
今作でこのシリーズの基本は完成されたといっても良い。出入り口のない部屋、謎の電話、置時計、これらは後の作品のほとんどに見られる特徴となる。
また、前作ではほとんどなかったストーリーは、今作で一気に奥が深くなっており、今作だけでも様々な考察ができるようになっている。

Cube Escape: Arles

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価格:無料

シリーズ三作目。タイトルにもあるように、舞台は一転して「フランスのアルル」となる。西洋美術に詳しい人ならこの時点でわかったかもしれないが、今作の主人公は「フィンセント・ファン・ゴッホ」である。
今作は主人公が明示された初めてのシリーズ作品であり、また他作品とのつながりが薄い、実質番外編みたいな作品である。しかしながら、基本的な部分は他のシリーズ作品と同じであるため、前二作をプレイした人はぜひプレイしよう。

Cube Escape: Harvey’s Box

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価格:無料

シリーズ四作目。タイトルにも説明文にもあるように、今作の主人公は「Harvey(ハーヴィー)」である。そう、「Seasons」に登場したオウムである。
ハーヴィーは、シリーズにおいてとても重要なキャラクターとなっていく。覚えておこう。
今作の舞台は、上記画像にもあるように、「Rusty Lake」行きの箱の中である。なぜ箱の中にいるのか、それらについてはじっくり考察すればわかる…かもしれない。

Cube Escape: Case 23

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価格:無料

シリーズ五作目。今作の主人公は刑事の「Dale Vandermeer(デール・ヴァンダーミーア)」。シリーズ初登場ながら、とても重要なキャラクターなので覚えておこう。
舞台は、殺人現場から始まり、その後転々と場面が変わる。しかしながら時系列はしっかりとつながっており、今作以降は、今作基準で時系列が展開されるといっても過言ではない。超重要作品

Cube Escape: The Mill

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価格:無料

シリーズ六作目。今作の主人公は、「Mr. Crow(Mr.クロウ)」。実は過去作にもちょくちょく出ていたが、キャラクターについて具体的に言及されたのは初。
タイトルにもあるように、舞台は「風車」。どこの風車か、は前作をやった人にはわかることだろう。今作は、「Cube」について具体的に言及された作品でもあるため、今作をやった後だと過去作の見方が変わるだろう。

Cube Escape: Birthday

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価格:無料

シリーズ七作目だが、後述する「Rusty Lake: Hotel」の次の作品であるため、この開発元の作品としては八作目(以後、全作品中〇作目と書く)。
今作は、Case 23より続いている作品であり、主人公は9歳の「デール・ヴァンダーミーア」。舞台は彼の家となる。
果たして誕生日に何が起こったのか、どこまでが現実かは不明だが、デールの掘り下げがより行われる。

Cube Escape: Theatre

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価格:無料

シリーズ八作目(全作品中九作目)。今作も、Case 23より続いている作品であり、主人公も「デール・ヴァンダーミーア」。舞台は劇場。
前作とは異なり、今作は、デールの周囲を取り巻く人物について言及される。しかし明確に言及はされないため、いまだに考察される作品である。
なお、今作より以降の全作品は日本語が標準で実装された。うれしい限りである。

Cube Escape: The Cave

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価格:無料

シリーズ九作目(全作品中十一作目)。今作は、前作までと一転して主人公は「Mr.クロウ」。舞台は洞窟。Case 23をよく覚えているなら、どこの洞窟かわかるだろう。
今作では、「Rusty Lake: Roots」でも多少言及された、Mr.クロウとMr.アウルについて具体的に言及される。とはいえ、これもまた明確ではないため、現在も考察されている。

Cube Escape: Paradox

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価格:無料、ただし第二章は310円(Steam版)。

シリーズ十作目(全作品中十三作目)であり、シリーズ最新作。今作の主人公は再び「デール・ヴァンダーミーア」。
シリーズにおいて初の有料作品であり、全作品中初めて実写映像が使用された作品でもある。この試みは非常に新しく、またその実写映像も、ただの映像ではなく、ゲーム本編とかかわりが深い。

Rusty Lakeシリーズ

Rusty Lake: Hotel

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価格:198円(Steam版)

記念すべきシリーズ第一作目(全作品中七作目)。この開発元初の有料ゲーム。舞台はRusty Lakeのホテル。
初の有料ゲームとだけあって、内容は無料のものに比べ多く、また実績等やりこみ要素もあるため、値段分は十分に楽しめる。
今作は「Cube Escape」シリーズの延長線上にあるようなゲーム性となっているが、「デール・ヴァンダーミーア」に直接関係しないという点は、他の「Rusty Lake」シリーズ作品と共通する。

Rusty Lake: Roots

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価格:298円(Steam版)

シリーズ二作目(全作品中十作目)。舞台はRusty Lakeの近く。
今作以降のシリーズ作品は「Cube Escape」シリーズ伝統の4方向ではなくなり、画面が横方向へとスクロールするようになったため違和感を感じるが、すぐに慣れる。
タイトルの「Roots」には、「先祖」という意味があり、それが主題となっているのだが、「(木の)根」という意味としても、意識したような内容になっている。

Rusty Lake: Paradise

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価格:410円(Steam版)

シリーズ三作目(全作品中十二作目)。今作は今までの作品と比較して更に毛色が異なり、エジプトの十の災いをモチーフにしている。
そのため、他の作品と比較して、更に過激な描写が含まれることとなる。さすがにシリーズ作品をやってきた人なら大丈夫であろうが、一応注意。

The White Door

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価格:410円(Steam版)

全作品中十四作目。今までの作品とは絵柄を除いて全く変わっているような世界。
ほとんど真っ白な世界、分割された画面、今までとは異なる視点…等々異例づくめの作品。ストーリーを進めると見えてくる事実は、シリーズファンなら必見。

Samsara Room

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価格:無料

全作品中十五作目。後述するSamsara Room(オリジナル)のリメイク版。
リメイク版と侮ることなかれ、見た目どころかゲームの大半が変更を加えられており、全く新しいゲームのようになっている
と同時に、オリジナルにはなかったストーリー性が追加されており、考察のし甲斐がある。

The Past Within

rusty_ThePastWithin

価格:未定

全作品中十六作目。今作は2D+3Dに、Co-opプレイがメインという、非常に新しい意欲作。
まだ詳細は不明だが、ストアページの画像の時点でRusty Lakeらしさが前面に出ている。なお、Twitter上などでは、「一人でもプレイできるようにしてほしい」との声が多くある。(管理人もぜひそうして欲しいと思っている)

終わりに

以上が、「Cube Escape」シリーズ、「Rusty Lake」シリーズ、及び「The White Door」「Samsara Room」の一覧である。シリーズを気に入った人は、是非開発元のYouTubeチャンネルを訪れてみてほしい。特に、「Cube Escape: Paradox」の舞台裏は必見である。
また、有料のゲームについては、後日、小粒ゲーム紹介で紹介したいと思う。
ぜひとも、Adobe Flash Player終了前に全作品遊んでみてもらいたい。終了後も遊べるように新装版登場。詳しくは↓に。

おまけ

Samsara Room(オリジナル)

rusty_samsara

価格:無料

今作は「Rusty Lake(厳密にはStudio Maarten)」による習作である。そのためおまけとして紹介する。
ストーリー上のつながりは他作品とはない。しかしながら、出てくるものがかなり似通っている。遊んでみれば、いたるところでデジャブを感じるだろう。
この時点で既に作風は確立されており、この開発者の凄さがよくわかる。気になったら遊んでもらえればと思う。現在は遊べない。今後プレイする人はリメイク版を遊ぼう。

Cube Escape Collection

collection

価格:520円(Steam版)

Adobe Flash Playerが2020年末にサービス終了することを受け、Flashゲームとして作成されたCube Escapeシリーズ(Paradox除く)を一つにまとめ、新装版としてリリースされたもの。
謎解き自体に変わりはないのだが、全作品完全日本語化Steam実績への対応等がされている。
なお、ストアページ説明文にあるように、これらのゲームには、Steamの実績を除いた新しい要素は含まれない。完全日本語化が既に新しい要素じゃねーか