小粒ゲーム紹介16:Divekick

アメリカのゲーム開発スタジオ、Iron Galaxyによるゲーム「Divekick」の紹介。

一言で:Divekickとは
たった2ボタンだけでありながら駆け引きが楽しめる格闘ゲーム


概要

  • ジャンル:格闘ゲーム
  • 開発者:Iron Galaxy
  • リリース日:2013年8月21日
  • 価格:通常時498円、セール時199円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無
  • マルチプレイヤー:有
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:5~6時間
物語性 ★★☆☆☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★☆☆
コスパ ★★★★☆
コメディ ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • 格闘ゲームをやりたいけどコマンド入力が苦手な人
  • 対戦ゲームでよくある高度な駆け引きを楽しみたい人
  • セインツ・ロウのギャットが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

Divekickは、世界初の2ボタン格闘ゲーム。プレイ可能なキャラクター2人の追加:NidhoggのFencerとSaints RowのJohnny…

上の文章は途切れてしまっているが問題はない。このゲームは、おそらく世界初であろう2ボタンだけの格闘ゲームである。よくある格闘ゲームでは、8方向レバー+弱中強パンチ&キックで14ボタンである。そう、レバーまでも含めてたったの2ボタンである。それがこのゲームの何よりの特徴である。
その2ボタンというのが、ゲーム名にもなっている「ダイブ」と「キック」。それぞれが、言い換えるなら「垂直ジャンプ」と「斜め下降下キック」である。しかしながら、たったそれだけで駆け引きが生まれ、1つの高度な格闘ゲームになっているのである。

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画面右側のキャラクターは、「クン・パオ」である。決して某格闘ゲームの「クン・ラ〇」ではない。

ストーリーについては、よくある格闘ゲームのように、各キャラクターにストーリーモードがあるというかたちとなっている。そのストーリーについても、パロディやネタが多いため面白い。しかし、このゲームは日本語対応していないので、ストーリーを理解しようとすると結構英語力が必要な点については注意。
ゲーム性については、まず上述したように2ボタンだけの格闘ゲームである。一応、メニュー画面などは利便性のため他のボタンでも操作できるが、設定を変えれば全編通して2ボタンだけで操作可能。また、2ボタンだけな都合上、キャラクターを自由には動かせない。
対戦の形式は、設定でもいじることができるが、初期設定では5ラウンド先取、ラウンドごとの制限時間20秒である。

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このゲームの(一応)主人公兄弟。そしてこのゲームが生まれた原因でもある。

しかし、特筆すべき点はたくさんある。
まず共通のルールとして、相手にキックを一発でも当てたらKOである。また、キックをした後は着地まで他の行動は不可能となる。更にキックを当てた際、それが頭だった場合ヘッドショットとなり、次ラウンドこちらが有利な状態でスタートできる。ヘッドショットを受けた側がどうなるか、具体的には、

  • 行動が緩慢になる。
  • 後述する「必殺技のゲージ」が空になり、一定時間たまらなくなる。

その他、時間切れの場合、ステージの中央に最も近い場所にいたほうが勝利となる。
つまり、基本は「相手の隙を狙いつつ、頭をできるだけ狙いながらキックをする」のだが、その隙についても、低空でのキックやただジャンプするだけなどを織り交ぜることで、高度な読み合いが発生する。しかし、もちろんこれだけではないのがこのゲームである。

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まさに一撃必殺。上の体力バーは飾りである。

各キャラクターにはそれぞれ特徴がある。ジャンプやキックの速度等の違いはもちろん、キャラクターごとに常時発動しているスキルがあったり、必殺技を持っていたりする。その必殺技は、キックで溜まるゲージを消費することで発動可能となっており、こちらの隙つぶしや奇襲、相手の行動制限など重要な要素となっている。

このように、かなり奥が深いこのゲーム。少し残念な点は、オンライン対戦はほとんど不可能な点と、本格的な格闘ゲームに比べて飽きが来やすいという点である。やはり、2ボタンだけでは少し少なく感じてしまう。しかしながら、一発ネタと思いきや、案外奥が深いというギャップで、面白いゲームである。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、キャラクターごとにあり長くなるので省略。まあ、主に笑えたりパロディあったりといったところ。ではゲーム内容について。
ネタバレありと言っても、ゲームを30分もプレイすればわかることではあるのだが、ヘッドショットがあまりにも強すぎるという感じがする。確かにハイリスクハイリターンではあるのだが、ヘッドショットを決められると結構な確率で次ラウンドは取られる。もちろん、ヘッドショットを取られないように立ち回るのが基本となるのだが、そこはまさに格闘ゲームらしく、実力差があると一方的にやられる展開になってしまう。また、難易度が上がると、NPCに対しても結構一方的にやられてしまい、ストレスがたまってしまう。

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キックが十中八九ヘッドショットを決める場面。

ただ、格闘ゲームはそういうのがありがちな世界であるし、そのストレスを乗り越えると楽しめるのもまた事実。しかし、そういった場合、スキルが近い人間と対戦出来れば楽しめるのだが、あいにくオンライン対戦はほとんど不可能。そのため、このゲームの面白さに気づく前に辞めてしまいがちである。この点はどうしようもない点であるため、対戦ツールとして遊ぶよりは、キャラクターの面白さを一通り体験して終わり、というくらいでいいだろう。