
イギリスのゲーム開発スタジオ、Fireproof Gamesによるゲーム「The Room」の紹介。
一言で:The roomとは
機構がたくさん仕込まれた箱の謎を解いていく脱出ゲーム
The Roomシリーズ
The Room(今ココ)→The Room Two→The Room Three→The Room Old Sins
概要
- ジャンル:脱出ゲーム
- 開発者:Fireproof Games
- リリース日:2014年7月28日
- 価格:通常時498円、セール時124円、Switch版999円、App Store版250円、Google Play版240円
- プラットフォーム:Steam、Switch、App Store、Google Play
- 日本語:有、ただしSteam版のみ無し
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★★★☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
論理度 | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- 脱出ゲームが好きな人
- 分解するのが好きな人
- 知恵の輪などのパズルが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
謎めいた招待状が放棄された家の屋根裏に導く。部屋の中には奇妙な彫刻の施された鋳鉄の金庫。その上にはあなたの遠い友からの手紙。その鉄の箱の中には、何か古代の、驚くべき秘密が約束されている。あなたが必要とするのはそれを開けることだけだ。
このゲームは、上記文章の通り、友からの招待状によって訪れた場所にある箱を開けるゲームである。ただし、その友の招待状には謎が多く、箱を開けるのにも一筋縄にはいかないようになっている。なお、ストーリーについては、いわばフレーバー程度のものなので、念入りに記憶しなくとも問題はない。
注意点として、Steam版は日本語がないことが挙げられる。一応、日本語化は可能と言えば可能だが、結構面倒な手順を踏まないといけないので省略。今後遊ぶ人は、Steam版以外をお勧めする。

さて、箱を開けるゲームではあるが、便宜上、脱出ゲームと呼ばせていただく。このゲームの、よくある無料の脱出ゲームと違う点。それは、開けるものが実際にありそうな箱ながら、厳密な機構によって展開されていく機械仕掛けの箱であり、ある程度理にかなっているといえる展開をしていくという点である。少々、言葉ではわかりにくくなってしまったが、要は「現実にある箱を開けるパズルのようでありながら、機械仕掛けになっており、そこがゲームらしい」といったところか。
まあ、難しい話を置いといて、有料の脱出ゲームとしてどうか、というと十分な内容だといえる。一部ものを探すのが難しかったり、若干一部のパズルの解法が難しかったりするが、ゆっくりと時間をかければ解けるようになっている。

このゲームには、ありがたいことにヒント機能がついている。完全ノーヒントクリアを目指すのもいいが、細かいことに気づかずに詰まってしまうこともあるので、ほどほどに。
全体的に完成度は高いのだが、少し残念な点もある。それは、パソコンでやるには若干UI等が使いづらいことである。シングルクリックでアイテムを拾ったり使用したりするのはいいのだが、ダブルクリックでズームイン、右クリックでズームアウトという機能が、間違えたり思ったように操作できなかったりで、少しばかりストレスになる。そういう点でもPC版はお勧めできない。
このゲームは、続編「2」「3」、スマホでは更に「Old Sins」も出ているほど人気がある。是非とも一度触ってみてもらいたい作品である。
The Roomシリーズ
The Room(今ココ)→The Room Two→The Room Three→The Room Old Sins
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
まずストーリーについて、結構練られており、フレーバー程度でも楽しめるが、錬金術のことを知っているとより楽しめる。割と、こういう脱出ゲーム等において、錬金術というのは取り入れられがちなテーマなので、気になったら調べてみるのも良いかもしれない。また、それと同時に神話や占星術等も知ると、よりこのゲームにのめりこめるかもしれない。
あまり考察とかをすると長くなってしまうので、そこは省略するが、ホラーゲームでないにもかかわらず、その箱のある種の不気味さや、手紙等で語られるストーリーにより、少しばかり恐怖を感じるようにしているというのは、雰囲気作りがうまいといえる。

ゲーム性について、謎解きはそこまで高難易度ではなく、解いた時の爽快感や、箱の機構の面白さで非常に良い。しかし、一部の仕掛けやアイテムが非常に見つけづらかったりするのは少し難点である。それこそ箱をなめまわすように見ないとなかなか見つけられない。ただし、いわゆる理不尽さはないので、論理的に観察していけばどうにかなることにはなる。
ただ、縛りプレイでもするのでない限り、ヒント機能を使えばどうにかなる。ヒントは何回か(大体2~4回程度)に分かれるので、いきなり答えが示されるわけではない。そのため、考えながらとくにはよいヒントの出し方ではあると思うのだが、場合によっては欲しいものではないヒントが出て、実質ネタバレを食らうこともあるので、そこは少しばかり気を付けよう。

とにかく、このシリーズは、平均して面白い。気に入ったなら続編、また続編…と遊んでいけばよいだろう。続編の記事は、翌日に投稿しようかと思ったが、同じような内容が続くと少しばかり目新しさが減るので、またいつか記事を投稿しようと思う。