
アメリカのゲーム開発スラジオ、Buddy Cops, LLCによるゲーム「OmniBus」の紹介。
一言で:OmniBusとは
バスが走る、飛ぶ、戦う!?3Dアクションゲーム
概要
- ジャンル:3Dアクションゲーム
- 開発者:Buddy Cops, LLC
- リリース日:2016年5月26日
- 価格:通常時520円、セール時130円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:無、しかし英語がわからなくてもOK
- マルチプレイヤー:有(リモートプレイ)
- コントローラー:無
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★★☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
コメディ | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- バスが主人公のゲームをプレイしたい人
- 心の広い人
- オムニバスをバスの一種だと思った人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
OmniBus(オムニ・バス)は、宇宙で最強のバスについての、最後から二番目の世代の物理ゲームだ。バスは、単純な人間の精神による、よくわからない理由で止められないし、スピードを落とすこともできない。
はっきり言うと出オチゲームである。バスのゲームは最近増えているが、それに対する風刺…なのだろうか?よくわからないので断言はしない。
まずゲーム性について言及しておくと、プレイヤーは、主人公(バス(運転手ではない))を操作して、ステージごとに設定された目標を達成するというものである。
しかしその内容が意味不明、開幕から雲の上で墓荒らししたと思ったら、雲からダイビングして、素早く、うまく地上に着地しなければならなかったり、巨大な金庫から金を盗んだり、めちゃくちゃである。それが面白いのだが。

その目標を、それぞれ特徴の異なるバスでクリアしていくことになる。バスであることや、設定の無茶苦茶さを除けば、割と普通のステージクリア型3Dアクションゲームである。
ただ、常に進み続けることや、目標の達成に向かうほどスピードが速くなっていくというシステムにより、難易度は結構高めである。それに加え、バンパーがあり、それにあたると場合によってはとんでもない速度で吹っ飛ぶ。ここは物理演算をしているが故に発生する面白さである。

ストーリーは、タイトル通り、「オムニバス」形式で進む。ほとんど意味はないので、英語が読めない人は、操作方法と目標がわかれば後は問題ない。
意味はないといったが、ネタ的には結構面白い。いわゆるジョークだったり、パロディネタだったり、英語に自信のある人は頑張って読むのもいいだろう。
ただし、出オチといったが、ちゃんとゲームクリアまで飽きない仕様である。ステージごとに目標が異なるし、先へ進めば進むほど新しい能力を持ったバスが解除されるため、毎回別のゲームをプレイしているような感覚に陥る。難易度曲線もうまくできており、操作性に慣れるころには、一気に最後まで楽しめるだろう。また、難易度が高いといったが、一部難所がある程度で、繰り返しプレイすればクリアは可能である。ただ、物理演算を使っている性質上、多少運が絡む部分もあるので、イライラしすぎないよう気を付けよう。

一応、対戦はローカルでのみ対応だが、リモートプレイすればオンラインでも遊べる。管理人はマルチプレイはしていないので、そこについてはレビューできない。
値段も少し前までは980円だったが、現在は半額近い520円になっている。それでも高いと思うなら、セールを待てば130円である。割と極めるとなると硬派なゲームなので、ゲームの腕前に自信がある人はやってみてはどうだろうか。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、雲の上から地上に降りたと思ったら、宇宙に行ったり、タイムスリップしたり、地獄に行ったり、確かに「オムニバス」形式であり、「次は何が来るんだろう」というワクワク感が強く、ストーリーをどんどん進めていけた。
出てくるキャラクターもアクが強く、「次はどんな人がでてくるんだろう」というワクワク感あり、ステージ名から「あっ、あれのパロディかな?」と予想したり、とにかくワクワク感はとてつもなくある。

ゲーム性については、上述したような要素すべて含め、個人的には気に入った。とにかく、最後まで飽きない。この一点である。
しかし、万人にお勧めできるかというと、そうでもない。これについても、アクが強い、と言える。特に、常時動き続けるというのは、集中力や反射神経を必要とするから疲れる。ただ、この独特なスピード感、操作性は、結構病みつきになる。

残念な点は、「難易度が高いゲーム」と「物理演算で笑わせるゲーム」という部分が、うまくかみ合っておらず、人によってはイライラが募るという点である。
よくある、「難易度が高いゲーム」は、大体動き等に規則があり、ランダム性が低い。逆に、「物理演算で笑わせるゲーム」は、ものが衝突したとき等に、ランダム性が発生するものである。それらを合わせた結果、「運次第でクリアできないゲーム」というような感じになってしまい、忍耐力がないと、少しばかり面倒である。
しかし、その運要素を笑ってとばしてしまえば、問題はなくなる。しかしその部分が、人を選んでいるという事実でもある。

それらを総合して考えると、このゲームには、ある種レトロゲームに近いものを感じる。荒いポリゴン、強制的な移動、高目な難易度、ランダム要素のイライラ、これらはPS以前の、一部のゲームといった趣を感じる。「新しくも古い」、そんなゲームである。