
韓国のゲーム開発者、Singlecore Games(Jaewon Yoo氏)によるゲーム「Frincess&Cnight」の紹介。
一言で:Frincess&Cnightとは
カエルのお姫様とネコの騎士それぞれの特徴を活用して進むコメディ有2Dアクションパズル
概要
- ジャンル:2Dアクションパズル
- 開発者:Singlecore Games(Jaewon Yoo氏)
- リリース日:2021年9月12日
- 価格:通常時410円、セール時205円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:有(ローカルco-opのみ)
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★★★☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
コメディ | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- アクションパズルが好きな人
- コメディ要素のあるゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
Frincess&Cnightはカエルのお姫とネコの騎士の葛藤と恋に関するパーズルプラットフォームゲームです。
このゲームは「F(rog P)rincess(カエル姫)」と「C(at K)night(ネコ騎士)」という、特徴が異なる二人を操作して先へと進む2Dアクションパズルである。
このような、特徴の異なる二人(または複数人)を操作するタイプのパズルは非常に多いが、このゲームではそれぞれのキャラクターがしっかりと生かされたパズルとなっており、このゲームならではの良さがある。
なお、日本語訳自体は全体的に問題ないのだが、誤字脱字が一部見受けられる。上述したストアページ説明文でもそれが見られる。
ストーリーについて、「魔法によってカエルにされて地下牢に閉じ込められたお姫様と、それを助けに来たネコの騎士が共に脱出を目指す」といったもの。
これだけだとよくあるストーリーだが、「口が非常に悪い(というか悪役として出てきそうな言動をする)お姫様」と「助けに来たが、お姫様の口の悪さにムカつく騎士」、そして「それとは対照的にロマンチックなチャプター名」が組み合わさり、なかなか楽しめるストーリーとなっている。

操作について、基本的には上下左右への移動とキャラ切り替え、そしてアクションがある。また、リセットもある。
ゲーム性について。基本的には面クリア型のアクションパズルであり、1画面内に収まるステージでゴールとなる扉を目指すものとなっている。
ステージ数は55であるが、徐々に進むストーリーと、追加されるギミックによって飽きが来にくいようになっている。
左上にはタイマーと死亡数(リセット数)カウンターがあり、やりこみもできるようになっている。

そして最も重要なキャラクターの特徴については以下のようになっている。他にも特徴がいくつかある。
- お姫様:カエルであるため、舌を活用した行動ができる。舌を使うことで(一部除き)壁に張り付け、また「右の壁に張り付いたときは右の壁を歩くようになる」ということができる。また、騎士を飲み込んで吐き出すこともできる。鍵も食べて取得できる。水に入ることができる。
- 騎士;ネコであり騎士であるため、それらを活かした行動ができる。ネコらしく体が(縦に)伸び、またジャンプができる。落下中には槍を使って下方向へと攻撃ができ、一部ブロックを破壊できる。薄い床に乗ることができる。暗闇でも周辺が見える。
一人でプレイする場合はこれを切り替えながら活用することとなる。
なお、二人プレイの場合か、一人プレイでもアクションがうまい人であれば、一部のステージは正攻法以外でも攻略ができる。逆に言えばアクションが苦手だと攻略に時間がかかるかもしれない。
総じて、なかなか良くできたアクションパズル。ストーリーも面白く、今後に期待したいところ。
余談だが、このゲームの開発者は「Exit the Gungeon」にも関わっている(「Singlecore」名義)。内容に賛否はあるものの、インディーズゲームでは有名なゲームに関わっているのには驚いた。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて。「終盤、お姫様をカエルに変えた魔法使いと対峙する。魔法使いから「王様と王女様は死んだ」ことを告げられたお姫様は「じゃあ私は王女様になれるね」と言い、騎士に対して「私と結婚すれば王様になれる」という約束で釣って魔法使いを倒す。脱出後、太陽の光でネコに戻ったお姫様。騎士が「口の中に入れられると気持ちよかった」と言うと、(太陽の光が当たってなかったからか)口の中はカエルのままであったお姫様に飲み込み→吐き出しされる。そして二人は王国へと戻っていくのだった。」といったあたり。
なお、クレジットの際、こういったゲームでお決まりの文句である「No Animals Were Harmed(危害を受けた動物は一切いません)」的な文言が出た後、「ただ、開発者は動物に危害を受けました」的な文言が出るというネタもありつつ、更には「10万本売れたら続編を開発する」という無茶な文言で締めるという、最後まで楽しめるゲームとなっている。
操作については特になし、ゲーム性について。
全体的に問題ないが、暗闇ステージと「ボタンの組み合わせでトゲが引っ込む」ステージは微妙だった。また、ポータルが複数ある場合、移動する先が試すまでわからないというのも少々残念。もし続編が出るならこのあたりは改善されるといいなと思う。
総じて、意外と完成度が高くて驚いた本作。