
スイスのゲーム開発者Thomas Gervraud氏(Blobfish)によるゲーム「Lost Potato」の紹介。
一言で:Lost Potatoとは
敵に直接ダメージを与えられない見下ろし視点アリーナ型ローグライクアクション
概要
- ジャンル:見下ろし視点アリーナ型ローグライクアクション
- 開発者:Thomas Gervraud氏(Blobfish)
- リリース日:2020年8月15日
- 価格:通常時310円、セール時124円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:5時間~
物語性 | ☆☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★★☆ |
コスパ | ★★★★★ |
リプレイ性 | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- ローグライクゲームが好きな人
- プレイ時間が短くリプレイ性が高めなゲームをプレイしたい人
- 変わり種なゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
Lost Potato は、敵に直接ダメージを与えることができない、ミニマルなトップダウン視点のローグライトゲームです。敵を突起の集まりに押し込み、弾丸を跳ね返して、ヤングポテトが人食い部族でいっぱいのジャングルから抜け出す手助けをしましょう!
このゲームは、大きなジャンルとしてはローグライクに当たるゲームである。説明文などには「ローグライト」とあるが、プレイごとの引継ぎ要素などはなく、性能の異なるキャラクターのアンロックがあるのみなので、どちらかというとローグライクとなる。そのため、「何度も繰り返しプレイして、徐々に強くなる」ということはないので、そういったものを期待すると少し異なるので注意。
ストーリーは、ストアページ説明文を見るとありそうだが、ゲーム中には一切そのような要素は出てこない。

操作について。移動と攻撃方向の選択と攻撃だけという、基本的なツインスティックシューターの操作となっている。
ゲーム性について。基本的にはウェーブ制のアリーナ型ゲームで、「アリーナ上に現れる敵を全部倒す→次のウェーブが始まる」という流れである。そしてここにローグライク要素として「一定ウェーブをクリア後にアップグレードを2つから選ぶ」という要素がある。
ここまでだとよくあるものだが、ここにこのゲーム最大の特徴である「敵に直接ダメージを与えられない」という要素が入ってくることで唯一無二のものとなっている。
操作について説明する際、「攻撃」という表現を用いたが、このゲームにおける攻撃は「弾を跳ね返して攻撃する&敵をノックバックさせる」ものであるため、ただただ攻撃するだけでは敵を倒せない。そのため、弾を跳ね返すか、敵を罠に誘導したりノックバックでぶつけたりするかなどをしないと倒せないという、なかなかに戦略性を求められるものとなっている。

そしてそれを補助するのがアップグレードである。まず、こちらの攻撃手段として用意されるアップグレードは「弾を発射し続ける砲台」や「トゲ」など様々なものがある。これはゲームスタート時にランダムで1つ配置される。そして「移動速度アップ」や「攻撃範囲アップ」など、攻撃手段以外のアップグレードもあるため、それらを取捨選択しながらプレイすることになる。
体力は基本的に2つのみであり、敵にぶつかったり敵の攻撃に当たるなどすると1つ失う。そのため、いかにダメージを受けないかが重要となってくる。
ゲーム中、一定の条件を満たすとキャラクターがアンロックされる。基本的に条件は簡単で、キャラクターごとに性能が異なる&記録も別々にされるため、いろんなパターンで楽しめる。
ちなみに36ウェーブクリアと50ウェーブクリアで解除される実績があるが、クリアしたところでエンディングなどはないため、目標としてプレイするくらいの感覚がいいだろう。
なお、例え36ウェーブクリアしたとしてもプレイ時間としては5分かからないくらいなので、このゲームの手軽さがよくわかるだろう。

総じて、手軽さの割にリプレイ性高めで、値段以上に楽しめる本作。ただ、ローグライクなのでどうしても運に左右されがちな点はあり、特に今作は「いつまでたっても攻撃手段が増えない」というようなことも発生しがちなのは少し残念ではある。しかし、開発者1人でこのクオリティは素晴らしいの一言に尽きる。
ちなみに、同開発者は現在、早期アクセスとして「Brotato」をリリースしているのだが、こちらはいわゆるVampire Survivorsライクながらも独自性が光るものとなっており、早期アクセスの段階でも非常に楽しめるゲームとなっている。本作を気に入った人も、あるいはVampire Survivorsが好きな人も、ぜひとも遊んでみてもらいたい。
なお、ネタバレなどは特にないため、「ネタバレあり感想」は省く。