小粒ゲーム紹介137:Alveole

ロシアのゲーム開発者、Emil Ismaylov氏とDenis Petrov氏によるゲーム「Alveole」の紹介。

一言で:Alveoleとは
限られた可能性から答えを探す実験的なパズルゲーム


概要

  • ジャンル:パズルゲーム
  • 開発者:Emil Ismaylov氏、Denis Petrov氏
  • リリース日:2021年4月9日
  • 価格:通常時100円、セール時50円、Switch版490円、PS5版550円、Xbox版580円
  • プラットフォーム:SteamSwitchPS5Xbox One、Xbox Series X|S
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:~1時間
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★☆☆☆
難易度 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★☆
実験度 ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • 「Please, Don’t Touch Anything」のようなゲームが好きな人
  • 実験的なゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

Alveoleはミニマムなパズルです。プレイヤーは進め方とその理由を理解しなければなりません。

このゲームは、ジャンルとしては一応パズルゲームとなるのだが、ストアページ説明文を読んでもらえれば分かるようにかなり実験的なゲームである。ゲームの目的などは一切示されず、進め方さえも示されない。こう書くと若干「The Witness」っぽいような雰囲気を感じるかもしれないが、あちらは「パターンを読み解いてパズルを解いていく」のに対し、こちらは「限られた可能性から答えを探す」という点で大きく異なる。

また、見た目から「Plug & Play」や「KIDS」を思い起こした人もいるかもしれないが、あちらは一種の「アニメーション」であったのに対し、こちらはちゃんと「ゲーム」であるため、まったくと言っていいほど別物である。どちらかというと「Please, Don’t Touch Anything」が近しいか。

日本語はあるが、機械翻訳である。ただ、言葉自体がほぼ出てこないため気になるほどではないが。なお、Switch版のみゲーム名が「肺胞」で配信されている。確かにタイトルを直訳すればそうなるが、これだと微妙な感じがする。

alveole_intro
画面上にはいろいろなものがあるが、できることは限られる。

ストーリーはない。操作性とゲーム性については実際にプレイして確かめてもらいたい。

総じて、実験的なゲームでありながら、なかなか楽しめるゲーム。どうしてもネタバレなしだと書けることが少ないが、なかなか良いゲームではあるので気になったらチェックしてもらいたい。また、コンソール版は値段が高めなものの、PCだと100円というお手軽さも良い。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。

このゲームは、ほとんど「ジャンプだけ」で16ものエンディングが用意されているという、まさに「実験的」なゲームである。ただ、ちゃんと画面を見て考えればエンディングの条件が分かるという、パズルゲームとしても成立しているのが面白い。
アートスタイルやゲーム展開もなかなか良い。特に全エンディング達成後のシーンは得も言われぬ美しさを感じた。

総じて、なかなかによくできたゲーム。