小粒ゲーム紹介13:The Tiny Bang Story

ロシアのゲーム開発スタジオ、Colibri Gamesによるゲーム「The Tiny Bang Story」の紹介。

一言で:The Tiny Bang Storyとは
誰でもプレイできる、明るく華やかなポイント&クリックゲーム


概要

  • ジャンル:ポイント&クリック
  • 開発者:Colibri Games
  • リリース日:2011年4月23日
  • 価格:通常時498、セール時124円、App Store610円
  • プラットフォーム:SteamApp Store
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:3~4時間
物語性 ★★☆☆☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★☆☆☆
コスパ ★★★★★
視認性 ★★★☆☆

 

こんな人にお勧め

  • ポイント&クリックゲームを避けてきた人
  • ポイント&クリックゲームが好きな人
  • 手描きの世界が好きな人
  • わかりやすい物語が好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

小さな惑星の生活は静かで、のんびりとしたものでした。しかし、突然、大災害が起こります――小さな惑星に流星が衝突!世界はバラバラになってしまい、未来はあなたの手にゆだねられています!あなたの創作力と創造力を使ってください。小さな惑星を復元し、住民たちを助けるには、さまざまな装置と機械を修理し、またこのゲームの5つの章にあるパズルを解かなくてはなりません。ナビゲーションは簡単で直感的です。ナビゲーションで、パズルから気をそらしてしまうことはありません。このゲームの独自の雰囲気にたっぷりはまることができるでしょう。

ほとんどこのストアページの説明で完結している感じもするが、少しばかり解説を入れていく。

このゲームのなんといっても特徴は、誰がやっても楽しめるポイント&クリックゲームであるという点だろう。結構、ポイント&クリックゲームには、教訓だとか、様々な設定を入れ込んでしまって、子どもにはとてもおすすめできないゲームが多い。また逆に、子ども向け過ぎると、難易度が下がってしまい、成人がプレイするとつまらなくなってしまう。そのバランスをうまくとることができているのがこのゲームである。

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美しい手描きの世界。どこから手を付けようか迷う。

難しい話はない。全部が絵で展開するから、そこに言語の壁はない。またグラフィックも万人受けする。子どもにとって難しいような謎解きも、ヒント機能があるから解くことができる。だからと言ってぬるいわけではなく、自信があるならノーヒントで攻略すると適度な難易度になる。

また、こういったゲームにありがちな、探し物が背景と紛らわしくて見つからないといったこともほとんどなく、視認性が非常に良い。
視認性が良いといっても、彩度は高くない、目に優しい手描きの世界である。

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ちっさい青い虫みたいなのがヒントの虫。右上のハテナをクリックすると出てくる。

少し、他のゲームで心がすさんでしまったときとかにやると、美しく優しい世界が包んでくれるだろう。また、「ポイント&クリックなんて面白くない」と思っている人も、このゲームをやってみてほしい。案外、ポイント&クリックにハマったりすることもあるかもしれない。
ただ、完全クリアしようとすると、隠しアイテムを集めねばならず、難易度が跳ね上がる。あまりこだわりすぎず、いざとなったら攻略サイトを見る感じで、ほどほどに。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
本編クリアは割と簡単。もし、ポイント&クリックゲームをやったことがなくて、楽しんでプレイできたなら、他のポイント&クリックゲームもお勧めできる。(ちなみに管理人はAmanita Design製のゲームが好き。)
隠しアイテム、つまりジグソーパズル、これがあるため、難易度の星を1つ増やし、視認性の星を1つ減らした。
これを攻略サイト無しで全部集められたなら、かなりポイント&クリックゲームがうまいことだろう。

ジグソーパズルを集める人が面倒な人のために、集めると何が起こるのかだが、ゲーム中のミニゲームがいつでも遊べるようになる、というだけである。しかし、ジグソーパズルを組み立てるのは存外面白いので、損得勘定抜きに、頑張って集めてもらいたい。

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やかんの家。有用性は低そうだが、そこは突っ込みなしで。

以下、少しばかり管理人の所見を。ポイント&クリックゲームは、日本ではあまり流行っていない分野の1つだと思う。特に、海外産のものは、絵を受け付けられない、英語しかないから遊べない、下品な表現があるからいやだ、ということを考えるかもしれない(管理人はそうだった)。それは一時期流行っていた海外産フラッシュゲームにそういうものが多かったからだ。このゲームも、少しばかりキャラクターデザインに拒否感を感じるかもしれないが、試しに一度遊んでもらいたい、と思う。