小粒ゲーム紹介135:Flatland Vol.2

ゲーム開発者kyuu Fujisaki氏によるゲーム「Flatland Vol.2」の紹介。

一言で:Flatland Vol.2とは
シンプルでスピーディな高難易度2Dプラットフォーマー3作目

FLATLAND(Flatland)シリーズ

FLATLAND Vol.1Flatland: Prologue→Flatland Vol.2(今ココ)


概要

  • ジャンル:高難易度2Dプラットフォーマー
  • 開発者:kyuu Fujisaki氏
  • リリース日:2020年8月27日
  • 価格:通常時520円、セール時260円、PS4版440円
  • プラットフォーム:SteamPS4
  • 日本語:無、英語力は必要なし
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ★☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★★★★
コスパ ★★☆☆☆
音楽 ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • 高難易度プラットフォーマーが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下PS4版ストアページより引用。

手作りのレベルと電光石火の速さのリスポーンが特徴のペースの速いハードコア プラットフォーマー ゲーム。 Flatland で最も危険な場所である浸水した井戸を渡る際に、Square を助けてください。

このゲームは、前々作「FLATLAND Vol.1」の続編であり、ジャンルも同様に「高難易度2Dプラットフォーマー」である。特徴も大きくは変わらず、ネオンスタイルの見た目シンプルな図形で構成されたステージをスピーディに駆け抜け、それに合わせるようにテクノミュージックが流れているという感じである。前作「Flatland: Prologue」で進化した部分もあったが、今作では更なる進化を遂げ、更にゲームとしての面白さが増した

なお、今作も前作同様、一応はストーリー上のつながりはある。しかしながら、ストーリーの理解は難しく、またまったくと言っていいほどストーリーは重要でないため、前作を遊んでいなくても全く問題はない

flatland2_intro
ありとあらゆる部分がより進化。難易度も高くなった印象。

操作について。左右への移動とジャンプ、ダッシュ、そして走るという前作と同様のものとなっているが、所々新要素が追加されており、プレイフィールは異なってくる。

ゲーム性について。全体的には前作と同様で、基本的によくあるステージクリア型のゲームと同様、ゴールまでたどりつくことが目標となる。
途中、トゲなどの障害物があり、当たると一撃でやられてやり直しとなるため注意。

そして前作までと大きく変わった点もいくつかあるため、以下に挙げる。

まず前作で追加された「ダッシュ」について。前作では地上でも使用可能であったが、今作では使用不可となり、空中ダッシュ専用になった。また、ステージギミックとしてダッシュ回数を回復するものが設置されており、実績名からも明らかに「Celeste」を意識したものとなった。

壁キックの仕様自体は変わらないが、壁に張り付いている間の落下速度が変更され、ほぼ普通に落下するときと変わらないスピードとなった。そのため、前作までやってきた人は慣れるまで壁キックがしづらいものとなった。

flatland2_cube
立方体は入手後戻らないといけなくなったため、こちらも難易度が上昇したといえる。

収集要素である立方体についても変更があり、ステージにあるワープ地点から立方体がある部屋に行くというものとなった。また、前作までは「取得さえすれば直後にやられても問題なし」だったのが、今作では「取得した後安全な場所に戻るまでは入手したことにならない」仕様になった。これは「Celeste」のストロベリーを意識したものだろう。

そして最も大きな変更点として、主人公についてくる三角形が追加された。この三角形は、ダッシュを使った際に、主人公が進む方向とは逆の方向へと進み、一部の敵などを破壊するというものとなっている。これを活かすことで、敵が多い場所を安全に進めたり、破壊可能なブロックを破壊して時短したりとプレイの幅が広がるようになっている。
なお、上記の立方体も一応敵などの破壊ができるようになっているものの、三角形とは異なりただついてくるだけなので狙って敵を破壊するのは難しい。

他、地味ながら改善された点として、ステージ選択でちゃんとたどり着いたステージまで選べるようになったこと、音楽がループするようになったことなどが挙げられる。

flatland2_triangle
三角形を活用するためには空中ダッシュが必要。そのため、着地点なども気を付けておきたい。

ただ、少々気になる点として、カメラの仕様変更が挙げられる。前作までは主人公を追いかけるかたちでカメラが動いていたが、今作では一定地点まで進む→カメラが動くという、いわゆる固定カメラ的なものが採用されている場面が多々ある。ステージの先を見通しやすくなった反面、主人公の位置を見落としやすくなり、またカメラが切り替わる地点付近を行ったり来たりするようなことがあればカメラが激しく動いて見づらい&酔いそうになるという問題がある。正直、前作のままでも良かった気はする。

総じて、よりゲームらしくなった今作。ただ、今の状態だとほぼほぼCelesteフォロワーという感じの内容となっているので、三角形のシステムなども含め、より個性的な要素が増えていけばさらに面白くなるだろうと思う。また、ボリュームももうちょっと増すとより良いかもしれない。

なお、ネタバレなどは特にないため、「ネタバレあり感想」は省く。