大粒ゲーム紹介63:Supraland Six Inches Under

ドイツのゲーム開発スタジオ、Supra Gamesによるゲーム「Supraland Six Inches Under」の紹介。

一言で:Supraland Six Inches Underとは
前作から探索要素が強化された一人称視点メトロイドヴァニア

Supralandシリーズ

Supraland→(Supraland Crash→)Supraland Six Inches Under(今ココ)


概要

  • ジャンル:複合型ジャンル一人称視点メトロイドヴァニア
  • 開発者:Supra Games
  • リリース日:2022年1月14日
  • 価格:通常時1,999円、セール時1,199円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:10~15時間
物語性 ★★★★★
ゲーム性 ★★★★★
難易度 ★★★☆☆
コスパ ★★★★★
融合度 ★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • 前作及びそのDLCを楽しめた人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

Portal、ゼルダ、メトロイドの要素をミックス。世界を探索、パズルを攻略、敵を撃退して進もう! Supralandの世界から6インチ下の地底を舞台とした一人称メトロイドバニア!

このゲームは、前作「Supraland」の続編となっている。加えて、前作のDLCである「Supraland Crash」の続編でもあるため、それらを遊んだ後に遊ぶとより楽しめるようになっているが、一応本作だけ遊んでも楽しめるようにはなっている。
ベースとなるシステムなどは大きくは変わっていないため、それらについては前作の紹介記事を参照してもらいたい。また、若干ながら前作のネタバレが含まれるため、未プレイの人はまず前作からプレイしよう。

余談だが、タイトル「Six Inches Under」は、直訳すると「6インチ下」だが、英語には「Six Feet Under」という言葉があり、こちらは「死去する」という意味となる。Supralandの世界は箱庭の世界であり、登場人物は全員小さいので、そういった部分も掛け合わせた一種のダジャレ的なタイトルとなっている。

ストーリーについて。「主人公はブルーの配管工。前作のDLCの冒頭で、レッド国の王子(前作の主人公)がロケットで冒険に出た直後、急に地面が揺れだし…」といったところ。このように、「Supraland Crash」の裏で起きていた物語を描いたものとなっているため、Crashを遊んでおくとより楽しめるだろう。

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今作ではいわゆる「ハブエリア」が追加され、ショートカットなどもわかりやすくなった。

操作について。前作同様、基本は前後左右への移動、視点移動、ジャンプ、攻撃、アクションとシンプル。ここからアップグレードを入手することでどんどん増えていく。

ゲーム性について。本DLCでは、前作に比べてより「探索要素」が重視されている。とはいえ、他の要素が軽視されているわけではなく、「全体的にアップグレードした中で、探索が特に楽しめるようになっている」といったあたりで、すべての要素が進化している。
この探索要素は、前作では基本的に必須アイテムを手に入れる過程で探索するようなことはあまりなく、アイテムを手に入れてから探索をするという感じで、マップの広さも相まって面倒くささがあった。だが今作では、必須アイテムを手に入れる過程で自然と探索ができるようになっており、隅々まで何度も探索するようなことはなくなった。また、マップは広いものの、前作に比べると探索できる場所が分かりやすくなっており、探索に飽きが来にくくなっている。

特に「ハブエリア」とそこからつながる各エリアという構図のおかげで、「どこに何があるのか」というのが分かりやすく、行ったり来たりが減った。そのため、100%クリアもそこまで面倒ではなくなった。

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エリアごとの特色もより強化。非常に強く印象に残る。

探索要素以外もしっかりと進化している。特に戦闘は一新され、「特定の場所で一回限りの戦闘」というものになっており、探索の邪魔にならない。また、敵の種類も増えたため、前作の「ひたすら攻撃するだけ」というのはなくなっており、戦略もそこそこ必要になった。

総じて、前作からの正統進化とでもいうべき本作。今後もこの調子で進化してほしい。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。

ストーリーについて。「ケージタウンの解放に成功した主人公たちは、無事地上に戻ることができた。そこでまた新たな王国を築き始める」といったところ。
今作ではよりストーリー性が増しており、またCrashと同時並行のストーリーであることもいろんなところで分かる。

操作については、前作と基本的な部分は変わらないため、特になし。

ゲーム性について。こちらも基本的な部分は変わらないが、よりブラッシュアップされた印象。

総じて、より「一人称視点メトロイドヴァニア」として進化し、この値段にしてなかなかのクオリティとなっている本作。今後に期待。