特別企画:(番外編)Europa Universalis IV 基礎の基礎 用語編

ここでは様々ある用語(Wikiにも多数載っている)から、特に頻出する略語を中心に紹介する。
まじめなものからくだらないものまでさまざまだが、ここにある用語がスラスラ出てくるようになるといろいろな場面で便利になる。A~Z順。
ただし、交易関係(TP、TV、TE、CoT)は、それだけで記事を作れるため省かせてもらう。知りたければWikiの交易のところを参照。

日本・海外共通

AAR

After action report(プレイレポート)。今回「基礎の基礎」として紹介したのも広く言えばAARではある。
例:今AARはクリア済なので失踪しません。

ADM

Administrative Power(統治点)。3つの君主点の1つ。
例:ADMは技術はもちろん、安定度の向上・中核化など使用頻度が高い。

AE

Aggressive Expansion(過剰拡大)。不当な請求などをしたり一方向に攻めすぎたりするとこれがたまる。
例:強引に切り取った結果、AEが爆発して包囲網を組まれた。

BBB

Big Blue Blob。フランスのことであり、特にフランスが伸びているゲームにおいて、国家の色である青と合わせてこう称される。昔に比べるとフランスがあまり伸びないことが多いため、あまり使われることはない。
例:フランス伸びすぎ!BBBと化してるじゃん!

BGB

Big Green Blob。オスマンのことであり、特にオスマンが(ry。昔に比べると(ry。
例:最近は割とオスマンがBGBにならない気がする。

CB

Casus Belli(開戦事由)。主に「〇〇CBで宣戦布告」といったような使われ方をする。また開戦事由がない宣戦布告を「NOCB」と言い、上級者はこれを活用する。
例:NOCBを使って強引に新大陸へとエクソダス(国外脱出)する。

CTD

Crush To Desktop(強制終了)。頻発するときにはパソコンの買い替えを検討しよう。なお、鉄人モードでやり直しをしたいときにわざとCTDすることがある。(バックアップから再開できるため。)
例:うわあ、順調だったのにCTDしちゃったよ。(Alt+F4押しながら)

Core

中核州。日本ではカタカナ読みで「コア」とも呼ぶ。コアを付けることは非常に重要である。
例:あそこの州には滅亡した国のコアが埋まっているから、従属国として復活させて活用させてもらおう。

CtA

Call to Arms(参戦要請)。同盟国などから飛んでくるが、断ると様々なペナルティがかかるので注意。
例:CtAが来たが、こちらが向かうまでもなく戦争が終わった。

DEV

Development(開発度)。州の様々な生産力に関わる。
例:砂漠はDEVが低すぎるから生産力には期待できない。

Dice

サイコロ。このゲームにおいて、戦闘時にサイコロが振られており、それによって与えるダメージが変動することから「サイコロの出目が悪くて負けてしまった」といったことなども発生するため嫌われ気味。
例:AIはサイコロの出目を操っているに違いない。

DIP

Diplomatic Power(外交点)。3つの君主点の1つ。
例:DIPはそこまで重要じゃない。技術が遅れてもなんとかなる。

DOTF

Defender of the Faith(信仰の擁護者)。DOTFになった国家は、自国と同じ宗教の国家に対して他宗教の国家が宣戦布告した場合、同盟国として参戦しなければならないが特典もある。
例:DOTFになったはいいが、自分と同じ宗教を信奉する国が他にいないためほぼ意味がない。

Ducat

ダカット=金。実際に使われたヨーロッパはともかく、原住民族までもがこれを使っているのは謎。ただし「金」と言うと鉱物の方の「金」と被ってしまうので、混同を避けるために「ダカット」と呼ぼう。
例:「Mansa Musa」の実績解除のためには10000ダカットではなく10025ダカット以上を贈らないといけない。

FL

Force limit(扶養限界)。専ら「Land Force limit(陸軍扶養限界)」を指す。海軍の方を指す場合は「Naval Force limit」、略して「NFL」を使うが滅多に使わない。
例:FLを超えて陸軍を抱えるのは不利益が多い。

Form

Formable countries(国家の変態)。日本では単に「変態」とも。例えばブランデンブルクで特定の州を獲得するとプロイセンに変態する、といったような感じ。
例:クールラントに変態するのはほぼ趣味の領域。

FOW

Fog of War(戦場の霧)。現実にもある言葉で、意味合いとして「こちらの国から見た不確定地点」のこと。ゲーム上では「自国・従属国・同盟国の領土以外が、基本的にユニット数などがわからないように薄暗くなっている」部分を言う。
例:FOWのせいで迫りくる敵に気が付かなかった。

Comet

彗星。イベントの1つで彗星が降ってくるものがあり、複数の選択肢があるのだがどれを選んでも安定度-1される。誰も得しない。シャーン(安定度-1(ちなみに、一応全国家に対して同時に起こるイベントではあるので、そう考えると少し気持ちは楽になるか。)非常にレアケースだが、君主が「学者」の特性を持っている場合のみ例外的にプラスイベントとなる。
例:彗星が来たせいで余計に安定度を上げないといけない。

GC

Grand Campaign(グランドキャンペーン)。1444年11月11日スタートのシナリオは全部GC。他のパラドゲーでも基本的にメインとなるスタート年をGCと呼ぶ。
例:EU4はGC以外バランスがクソ。

HRE

Holy Roman Empire(神聖ローマ帝国)。現在のドイツあたりにある、公爵や伯爵などの集まり。
例:HREに攻め込むのは面倒くさい。

IA

Imperial Authority(帝国の権威)。神聖ローマ帝国固有のシステムで、改革を進めるためにはこれが必要になる。
例:正攻法でIAを集めるのはなかなか難しい。

Ironman

鉄人モード。実績が解除できるが、セーブスロットは1つで、またゲーム終了時に自動保存されるためやり直しがきかない。またUIやグラフィックを変更する系のMod以外を使っている場合も実績が解除できない(日本語化Modは問題ない)。最近はいろいろなゲームでこのようなモードがある。
例:鉄人モードでプレイしたのに実績がアンロックされなかった。バグってる! ← Modを導入しているからでは?

League War

リーグ戦。このゲームにおいては三十年戦争のことを指す。カトリック側と新教側に分かれた大規模な戦争は、例えHREから離れた国家でも関係性がある。
例:まさかのリーグ戦が不発に終わったせいで、計画を修正しないといけない。

LD

Liberty Desire(独立欲求)。これが高くなった従属国は宗主国に従わなくなるし、最終的に独立戦争をしかけてくる可能性もある。
例:LDが高すぎてせっかく従属国にしたのにむしろ管理が大変。

Mana

Monarch power(君主点)。日本ではあまり使われないか。他のゲームなどで使われる「マナ」とは違うため少し注意。
例:Manaはこのゲームにおいて非常に重要なリソースである。

Manpower

人的資源。そのままカタカナ読みで「マンパワー」と呼ぶことの方が圧倒的に多く、また現実でも使う単語だろう。とはいえ、現実においては「マンパワーをかける」ことは「人数や労力を割く」という意味合いだが、このゲームでは「徴兵可能人数」であるため注意。一応略してMPになるが、マルチプレイなどと略語が被るためあまり使われない。
例:マンパワー不足で包囲が進まない。

Mingplosion

明が爆発し、大量の国家に分裂すること。「天命」システムの関連で起こる。AIが操作する明は遅かれ早かれ爆発する。近隣国家で遊ぶときはこれが1つの楽しみになる。
例:海岸封鎖することでMingplosionを引き起こしやすくする。

MIL

Military Power(軍事点)。3つの君主点の1つ。
例:反乱を抑えるのにMILを使いすぎて技術が遅れてしまった。

NF

National Focus(ナショナルフォーカス)。どれか1つの君主点を毎月+2する代わり、他の君主点を-1にする。
例:NFはとりあえず統治で。

NI

National Idea(ナショナルアイデア)。アイデアを3つ取得するごとに獲得する、国家特有のアイデア。
例:プロイセンのNIは軍事面で言うと最強だ。

OE

Over extension(過剰拡大)。AEは国外に対するものだが、こちらは国内に対するもの。
例:OEを減らすために迅速に中核化を進める。

OF

One Faith(世界宗教統一)。単純にOFを狙うなら、世界中に信者の多いスンナ派が狙いやすい。後述するOTと合わせることで、世界征服どころか改宗も考えないといけないという超高難易度になる。
例:OFを目指すには改宗力をひたすら高めないといけない。

OPM

One Province Minor(1州だけの国家)。ヨーロッパやオセアニアの島々などに多くあり、大体が汎用ミッションツリーで、物好きぐらいしかプレイしない。
例:OPMは非常に難易度が高い。

OT

One Tag(世界統一)。すべての国家を征服すること。後述するWCと違い「世界に自分の国しかいない」ことを指す。
例:OTは入念に計画をしても間に合わないことが多々ある。

Otto

Ottoman(オスマン)のこと。最近、海外では上記のBGBよりも「Otto Blob」という表現の方が多く使われている気がする。

Raze

略奪。このゲームにおいては遊牧民が使えるシステムで、州の開発度を減らす代わりに君主点を手に入れる。
例:遊牧民はRazeして技術や経済を回す。

Papa

Pope(教皇)のこと。ゲーム中では「Papal State(教皇領)」として存在する。現実でも教皇のことを愛称で「パパ」と呼ぶ。
例:破門されては困るのでパパと仲良くする。

PLC

Poland Lithuania Commonwealth(ポーランド・リトアニア共和国、別名コモンウェルス)のこと。日本では「ポリ連合」とも。

PP

Power Projection(戦力投射)。具体的には細かなシステムとなるため省くが、とにかくライバルをいじめればゲットできる。
例:PPを稼ぐためにライバルに屈辱を与える。

PU

Personal Union(同君連合)。日本では略して「同君」とも。1人の君主が2つ以上の国を持つこと。現実では「オーストリア=ハンガリー二重帝国」や「ポーランド・リトアニア共和国(コモンウェルス)」などが該当する。ゲーム上ではキリスト教特有の要素としてあり、従属国とはまた異なる連合となっている。
例:フランスに攻め込もうとしたら、まさかのイギリスとPUを結んでいて厄介なことになった。

Stack Wipe

スタックワイプ。訳すなら「殲滅」。戦闘後、負けた側は少人数のユニットで安全なところまで逃げるが、こうならない状況をこう呼ぶ。例えば、相手が2kのユニットに対して、40kのユニットをぶつけると即座にユニットが消滅するといったことを「スタックワイプ」と言う。
例:運よくスタックワイプに成功したから、一気に楽になった。

Sunset Invasion

Crusader Kings IIのDLC「Sunset Invasion」のこと。なんと13世紀後半にアステカがヨーロッパに攻めてくるというトンデモDLCになっており、良くも悪くも印象に残った。このゲームでも実績として「Sunset Invasion」がある他、「Sun Invasion」という実績もあったり、Hearts of Iron IVにおいては「Sunrise Invasion」という実績があったりするほど。
例:Sunset Invasionは難しいように思うかもしれないが、ナワトルの改革さえ終われば実は割合簡単。

Tech

Technology(技術)。先頭に君主点の略語を付けることで、それぞれの技術のことを表す。日本ではあまり使われないか。
例:MIL Techは先行しているから、今回の戦争は余裕だ。

WC

World Conquest(世界征服)。従属国など以外の国家をすべて征服すること。
例:遊牧民族はWCを非常に速く達成できる。

ZoC

Zone of Control。Wikipediaなどにも記事があるが、こういったシミュレーションゲームにおいて「特定のものによって行動が制限される領域」のことを言う。このゲームでは城などによって発生する、通行が制限される場所を「ZoC」という。
例:AIがZoCを無視して攻めてきた。 ← ZoCはなんか怪しい部分があるよね。

日本固有

DEVポチ

君主点を消費することで州の開発度を上げること。
例:制度受容のためにDEVポチをしまくる。

カステラ

Castile(カスティーリャ)のこと。カステラの語源説がある。

パラド

このゲームを開発した会社「Paradox Interactive」のこと。特に「パラドゲー」というと、専ら「パラドが開発したグランドストラテジーゲーム」のことを指す。
例:パラドゲーは1,000時間プレイしてようやっと初心者卒業だ。

ファンネル

元々はガンダムシリーズに登場する兵器のこと。HREや幕府のシステムを活用し、大量の従属国を引き連れて戦争を行う様がさながらファンネルのようであることから。プレイが非常に楽になる。
例:諸侯特権廃止によってついにHREファンネルが完成した。

ブルゴ

Burgundy(ブルゴーニュ)のこと。日本語だと「ブルターニュ」と似ているため混同に注意。なお、英語だと「Burgundy」と「Brittany」でかなり違う。

プレイヤー厭戦(リアル厭戦)

WCを狙う時に、あまりにも操作が大変すぎてプレイヤーが疲れること。これを乗り越えるのが1つの課題となる。
例:プレイヤー厭戦が高まりすぎてWCをあきらめてしまった。

プロビ

州/Provinceのこと。このゲームにおける土地の最小単位。なお、国家のプロヴァンス/Provenceとは似てるような語感なので間違えないように。
例:1プロビ得るためだけに多大な犠牲を払った。

海外固有

Hunting Accident

狩猟での事故。後継者が死亡するイベントなのだが、専らネタとして「6/6/6などの優秀な後継者は即位前に大体死ぬ」というような感じで使われる。こうなってしまったらCTDだ。
例:6/6/6の後継者が出てきた! ← Hunting Accidentが起こらないことを祈るよ。

Sus

アフリカ北部にある国家。一時期、「Among Us」というゲームで「Sus(Suspect/怪しいの略)」という言葉が使われ、1つのミームとして流行った。偶然にも同じスペルだったためネタにされていたのだが、まさかの関連実績「Imposter Syndrome」(これもAmong Usが元ネタ)が実装されてしまった。なお、スペルが同じなだけで、読みは「スース」(Among Usの方は「サス」)と異なる。
例:Sus is sus.(スースは怪しい。)

Ulm

HRE内に存在するOPM。そのあまりの強さから、Ulmを残してWCを断念する人も多々いる。確実にバランス調整をミスった国家。
…というのは冗談。元々はEU3において投稿されたAAR「Glory for Ulm: A Flagland AAR」から知名度が上がった国家。以降、「Ulmは最強」というネタとして頻繁に使われる。
このネタを知ったからには一度はUlmでプレイしてみよう。
例:あと1州、Ulmを滅ぼせばWCになるが、既に1721年になってるし、これはもしかしたら達成できないかもね。

「基礎の基礎」シリーズ