
ロシアのゲーム開発スタジオ、Four Quartersによるゲーム「Please, Don’t Touch Anything」の紹介。
一言で:Please, Don’t Touch Anythingとは
何も触ってはいけないパズルゲーム
Please, Don’t Touch Anythingシリーズ
Please, Don’t Touch Anything(今ココ)→Please, Don’t Touch Anything 3D
概要
- ジャンル:パズル
- 開発者:Four Quarters
- リリース日:2015年3月26日
- 価格:通常時498円、セール時249円、Google Play540円、App Store610円
- プラットフォーム:Steam、Google Play、App Store
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★★★★ |
コスパ | ★★★★☆ |
コメディ | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- すぐにEDにたどり着きたい人
- 脱出ゲームが好きな人
- やってはいけないことをやってしまう人
- 映画が好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
お風呂の故障、スクリュードライバー、そして核爆発のゲーム。
このゲームのタイトルは、翻訳すると「お願いだから何も触らないで」。そう、その通り。何も触らなければいい。

そうすれば、ゲームクリアだ。以上で紹介を終わる。
ボタンを押してしまった。
人間というのは「やってはダメ」ということをやってしまいがちである。目の前には謎の機械。押してくださいと言わんばかりの大きな赤いボタン。それはもちろん押したくなるだろう。現実と違ってこれはゲーム。押したからって大惨事にはならないだろう。そして押したところから、このゲームの本番である。

ボタンを押すと、機械に様々なボタン等が出てくる。それをあれやこれやしていくと、リスタート以外の操作を受け付けなくなる。こうなればEDに到達したということだ。つまり、これらのEDをすべて見ることがこのゲームの目的である。
最初は攻略サイト等を見ずにプレイしていき、詰んでしまったら見るくらいがいい。完全に攻略を見ずに、全ED回収はかなりの難易度になる。一応、すべての可能性をしらみつぶしに試していき、そこそこ難解な謎を解けば全EDは到達可能なのだが、結構、間違えて操作して別EDに到達することがあったりするので、ほどほどに。

そしてこのゲームの面白いところが、EDがどれもこれも展開の唐突さに笑えるという点である。実際にプレイして確かめてほしいが、パロディネタや、某秘密結社ネタなどなんでもござれである。
なお、ストーリーはあるがないようなものである。そこまで意識しなくてもいい。
ちなみに、これを3D化した「Please, Don’t Touch Anything 3D」もある。そちらはなんとVR対応している。それについてはまた別の記事で。
Please, Don’t Touch Anythingシリーズ
Please, Don’t Touch Anything(今ココ)→Please, Don’t Touch Anything 3D
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
攻略方法は、他サイト様に譲り、まずは1つのパズルゲームとしてみた時、たった一画面ながらに、かなり多くの情報が詰め込んであり、完成度は高い。
最近スマホアプリ等でも増えている、いわゆる「一画面脱出ゲーム」。そういったものは基本的に、複数のステージがあるもの。しかしこれは、ステージというカウントですれば1つしかない。基本的に、PCゲームでそういった制約を設けるようなゲームはなかなか少ない。その中で、プレイヤーに必要な情報をすべて与え、簡単なものから難しいものまで、すべてちゃんと理屈で解けるようになっている。そこに運や勘は存在しない。不条理な謎解きも(基本)存在しない。

と、このようにまじめに解説したが、そんなことよりもネタの方がメイン。元ネタを知ってると笑えるネタ群、かと思いきや、いきなりボス戦が始まったり、イルミナティだったり、急にアプリが終了したりとコメディ性は非常に高い。
これらは、どれもある種の悪ふざけではあるのだが、それほど人の気分を害するものではない。よく、風刺や皮肉が効いていていて面白いゲームも存在するのだが、そういったゲームは一部の人間(特に風刺された側)の気分を害してしまったりして、ストアページから削除されるのも珍しくはない。その点で言えば、このゲームは削除される心配はないだろう。
しかし、そうしたネタ性がありながら、決して一発ネタではなく、実は結構やり込める。実績の一部がかなりの難易度になっている&ゲームのすべてを覚える必要があるからだ。
それに繰り返しプレイすると新たな発見もある。2周程度は遊んでみても良いのではないだろうか。
なお、真EDに深い意味はない…と思われる。こんな巨大なコーヒーマシンがあるか(実はこの機械、無限にコーヒーが出てくるという謎の技術。どっちにしろすべてのED見た後にこれがコーヒーマシンであることは信じられないが。)