特別企画:(番外編)Europa Universalis IV 基礎の基礎④

①がまだの人はこちらから。

②がまだの人はこちらから。

③がまだの人はこちらから。

さて、いよいよ戦争となる。戦争中は内政がおろそかになりがちなので注意して戦争に臨みたい。とはいえ、今回の戦争ではまず負けることはないだろうから安心して臨もう。

本編

戦争

開戦

さて、③までで準備してきた成果を発揮するときが来た。頑張って作った請求権を行使し、宣戦布告しよう。
ついに外交画面で目立つ赤色である「宣戦布告」ボタン押すときが来た。

war

この画面では、参戦する国などが確認できる相手は属国である「アテネ」及び同盟国の「モルダヴィア」が参戦する。こちらはどの国も参加しない(参加する場合は右側の×がチェックマークに変わる)。戦力差はこちらが合計40kに対し、相手は17kと余裕。海軍力は見れないが、大体こちらの方が上であるし、各個撃破で余裕がある。

なお、本来であれば、相手の同盟国へと先に攻め込んで個別講和で和平した後にビザンツ攻めをする方がいいのだが、気づかなかったイベントが発生してモルダヴィアは戦争から離脱することを知っていたので放置した。ただし、実際にプレイする際には同盟国を先に叩くことを意識しよう。そのため、この戦力差ならコンスタンティノープルにいる陸軍を殲滅し次第、(後述するが)州を包囲しつつ、残りの軍でモルダヴィアを攻めよう。

開戦事由を選び、ついに宣戦布告である。

貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ パパパパパウワードドン

コラム:実は見れる海軍力
一昔前まで、宣戦布告の画面には戦力が表示されることもなかった。ではどうやって戦力差を確認したかというと、右下の方にある「台帳」を見て、戦力差を確認していたのである。
この台帳にはあらゆる情報が載っているため半ばプレイヤーチートではあるが、弱小国などで遊ぶ場合には非常に重要となってくる。
また、陸軍力が見れるといっても、新たにユニットを編成したり、傭兵を雇ったりで想定外の苦労をすることもある。ここでも台帳を活用することで、相手国の人的資源やダカットの残りを把握できる。
更に、技術の進み具合も見れるため、技術的な遅れによる敗戦を回避することができる。

将軍の雇用

さて、いよいよ戦争が始まったが、敵のところに攻め込む前に将軍を雇用しなければいけない。「戦力差があるのに?」と思うかもしれないが、意外と将軍の有無によって結果が変わってくる。また、将軍がいることで消耗も軽減できる。

general

陸軍を選び、上部の「指揮官なし」というところをクリックすると将軍の雇用ができる。普通であれば、軍事点/MILを使って将軍を雇用するのだが、幸いオスマンには将軍が1人いる。敵陸軍が多いコンスタンティノープル側のユニットに将軍をセットしよう。
同様に、海軍の方も船を選択し、外交点/DIPを使って提督を雇用しよう。

コラム:君主を将軍にする

実は、君主や後継者(あるいは男性の配偶者)は将軍にすることができる。軍事点/MILを消費しなくて良い分、戦場で死ぬリスクがある。
基本的に使うことはないが、とあるテクニックではこれを使うこともある。

攻める

いよいよ攻める。コンスタンティノープルのそばに待機させておいたユニットを攻め込ませつつ、待機させていた海上ユニットをマルマラ海へ動かす
海上ユニットはマルマラ海の敵船を撃破し次第、他の船も撃破しつつ、近場の船を大体撃破したらまたマルマラ海へ戻ってこよう。

attack

もう一方のユニットは下の画像の様に攻める。

fortress

どういうことかというと、モレア州にアイコンがあるのがわかると思うが、このアイコンは「要塞」を表している。要塞を落とすことは非常に重要であるため、とりあえず真っ先に近場の要塞を落とすようにしよう。

siege

敵ユニットを撃破したらいよいよ包囲戦となる。ここに出ている「-64%」というのが、包囲戦に勝利できる可能性である。つまり、このままだと一生終わらない。
ただし、包囲を続ければ続けるほど確率は上がっていくため、焦らずしっかり包囲しよう。

なお、ただ包囲するだけだと消耗が非常に激しいため、最小限の人員(+α)で包囲するようにしよう。そのために便利なボタンがある。

separate

包囲しているユニットを選ぶと、右上に「包囲軍を切り離す」ボタンがある。これをクリックするだけで包囲に必要な人員のみ残して残りは別の場所へと向かえるようになる。
モレア州の方も同様にし、ついでで近くの州も占領していこう
ちなみに、緑矢印だけが2つあるボタンで好きなようにユニットを切り離せる。理想の形になるように編成を変えよう。
コラム:包囲に必要なユニット数

要塞にはレベルが設定されており、州情報からレベルを見れる。例えばコンスタンティノープルの要塞レベルは3である。包囲するには、この要塞レベル×3以上のユニットが必要になる。つまりこの場合は9必要となる。
要塞がない州はレベル0で1必要、首都がある州はレベルが1になるので3必要…といった感じ。必要数以下で包囲すると消耗する一方なので回避したいが、特定の状況においては必要数以下の包囲が役に立つときがある。

barricade

そして今度は再び海上ユニットについて。近場の船を撃破して戻ってきたら、上記画像のように船のところに100%と表示されるだろう。これは港を封鎖していることを表している。港を封鎖すると包囲がさらに速く進むので、狙えるなら封鎖しよう。なお、港の場所は上記のようにマップをよく見るとわかるので、間違えないように注意しよう。

ちなみに、戦争相手の州で行けない州もいくつかあると思う。これは周辺の要塞を落としていないからである。落としてから占領しよう。

コラム:ZoC

要塞により行けない州があるというのは、要塞がZoC(Zone of Control)を発生しているからだ。
このZoCについての説明は地味に難しいが、とりあえず「要塞がある州に隣接している州を2つ連続で通れない」というような感覚でいてもらいたい。
もし自国で要塞を建設するときは、要塞のある州を「〇」、ない州を「-」として、「〇-〇-〇-…」と配置することで、ZoCを十分に生かせる。

講和

すべての州を落としたら講和しよう。(なお、今回はイピロスによって一部の領土が奪われたため、100点講和とならなかった)

peace

右下にある国旗をクリックすることで、現在の状態が見れる。本来ならここが「100%」になることが理想だが、取れるだけ取れたのでよしとする。最低限、コンスタンティノープルさえ確保できればあとは簡単に取り返せる。

コラム:他の国が占領した州

今回の様に、戦争中に別の戦争が起きて州を占領されることもある。そういう時は素直にその州はあきらめるしかない。逆に言えば、絶対欲しい州はなんとしてでも占領しておこう。
ちなみに、同盟国に参戦をお願いした場合に、同盟国に州を占領されてしまうことがある。欲しい州なら間違っても講和の時に渡さないように。一応、これをある程度回避する手段もある。

さて、この画面で右上にある右側のボタンをクリックして講和を始めよう

peacedeal

ここでは、戦勝点に応じて講和ができる。いくつか項目があるが、メインとなるのは「土地の割譲」と「賠償金」である。もし100点での講和ができるのであれば、ここでは基本的に全部の土地を取ろう。今回の場合のようになった場合、取れるだけ土地を取るのに加えて、賠償金をできるだけ取ろう
土地の割譲はこの画面で選べるが、他の項目を選ぶ時には「貢物の要求」の下にあるボタンから切り替えれる。また、画面下部の方で「即金による賠償金」も受け取れる。最大限搾り取ろう。

なお、もし相手に同盟国がいる場合、講和画面の右の方の国旗一覧から個別に講和をできる。そのため、同盟国が離脱するだけの戦勝点を稼いで、白紙和平でもいいので戦争から離脱させよう間違っても敵の同盟国から領土を奪わないように。後述する「侵略的拡大/AE」がとんでもないことになる。また、従属国に対しては個別に和平出来ないので注意。(今回の場合はアテネ。)

ちなみに、他国の領土にいるユニットがいる場合、黒い旗のアイコンが出た状態になる(通知も来る)。これは「放浪軍」と呼ばれ、一切の戦闘行為が行えなくなる代わりに、自国領土にたどり着くまで自由に動かせる。できるだけ早く帰してあげよう。

コラム:白紙和平よりも…

講和の際、上記では「白紙和平でもいい」と書いたが、実はほんの少しでもダカットを取って和平することで「勝利した」ということになる。白紙和平に比べると少しばかり戦勝点が必要になるが、狙えるなら狙おう。
また、講和内容によって後述する停戦期間が変わる。これを利用して、停戦期間を短縮するテクニックがある。

戦後処理

講和後、戦争をしていた国とは停戦状態になる。停戦中の相手に戦争を仕掛けると厳しいペナルティを受けるため、講和の際にミスがないように。
それでは獲得した州を中核化する。ここでは統治点/ADMが必要になるため、しっかり準備しておこう

makecore

コストが州によって異なるが、基本的にコストが高い州=中核化すると得な州のため、コストの高さに怖気ず中核化していこう
ただし、今回に限って、「決断」から「コンスタンティノープルを首都とする」を選ぶことで、自動的にコンスタンティノープル州が中核化されるため、コンスタンティノープルの中核化はしないでおこう。
また、この際政府ランクと言うものが「帝国」になる。政府ランクは「公国」「王国」「帝国」とあり、上のランクほど強力なので、この決断は非常にお得で強いということがわかる。

istanbul

さて、ミッション報酬により、バルカン半島に請求権が付いた。もしイピロスなどに州を奪われた場合、相手が同盟などを結ぶ前にちゃっちゃと戦争しよう。

channel

イピロスとの戦争時に気を付けることなのだが、このような赤い点線でつながった部分(海峡)を渡るときには、相手の船が港を封鎖していない必要がある。もし封鎖されていたら渡れないので、早めに船を回そう。
なお、船の耐久度は港に入ると回復するので、戦争が終わったら港に引っ込めるのを忘れずに

イピロスから全土を奪ったあとにすることは、上記の中核化ももちろんあるが、「侵略的拡大/Aggressive Expansion(AE)」にも気を付けないといけない。マップモードの中に「包囲網」というのがあるのでこれを見てみよう。(旗が2つクロスしたアイコン、なければ探そう。)

ae

この画面で色がついている国には、侵略的拡大/AEが飛んでいる。これはどういうことかというと、読んで字のごとく侵略的な拡大をすることで、周囲の国が警戒し、包囲網を組んでこちらに戦争をしかけてくる可能性があるということだ。歴史上で見ると、ナポレオンの時代の対仏同盟が有名だろう。

この包囲網が組まれると、いくら強大なオスマンと言ってもひとたまりもない。ではどうすれば侵略的拡大/AEを抑えられるかというと、いくつか方法はあるが、代表的なものは

  1. 戦争しない、関係改善をする
  2. 不当な請求をしない(例えば今回のビザンツに対する戦争は、コンスタンティノープル以外の州を手に入れることが不当な請求である)
  3. 包囲網に参加しそうな方面とは別方面に攻め込む

といったものがある。ビザンツに関しては奪えるだけ奪っても大した侵略的拡大/AEじゃないので問題なかったが、ハンガリーなどに対して不当な請求をしすぎると全キリスト教国を敵に回すレベルになる。とはいえ、上記画像の段階では全く包囲網の心配はないので気にしなくてよい

包囲網に気を付ける段階は、講和の時に、講和画面右下に「包囲網」アイコン(旗が2つクロスしたもの)が付いたときである。この時アイコンにカーソルを合わせると、どの国が包囲網に加入しそうなのかがわかる。一国や二国程度なら問題ないが、5を超えたあたりから警戒したい。

コラム:包囲網

包囲網はできるだけ回避すべきだが、一度は経験してみるのも良い。例え軍事力が同等であっても、AIは多方面から同時に攻めてくるため、人間の手では処理しきれない(というより面倒)。
ナポレオンの対仏同盟も、「いくら軍事的天才のナポレオンでも、ナポレオンは1人しかいないから、多方面からの軍を防ぎきれない」という話をどこかで聞いたことがあるが、軍事的天才であるナポレオンでさえそうなら平凡な人間に1対多など処理しきれるわけがない。

属国化

そろそろドゥルカディルの関係性が+190以上になったことだろう。おそらく属国化を受理するので外交画面へいこう。

subject

「影響行動」「属国化を提案する」をクリックしよう。これで従属国ができた。同様にラマザンも従属国にしよう。今後はこの2国も参戦してくれるため、戦争がより楽になる。

また、従属国の獲得により、上記画像の10番目のタブより従属国の確認及び従属国との外交が可能となる。通常の外交とは少し異なるので注意。
加えて、従属国には「独立欲求/Liberty Desire」というのが設定されている。これが50%以上だと戦争の際に攻めてくれないし、他にも問題が起きるため、とにかく関係改善をするなどして下げよう。(今回の2国はそこまで気にしなくてもいいが。)

コラム:独立戦争

不忠な従属国は、他国から独立を支援されることで独立戦争を仕掛けてくることがある。
独立戦争がよく起きる国にデンマークがある。ここはノルウェーとスウェーデンを従属国にしている(カルマル同盟)のだが、イベント等でスウェーデンの独立欲求がかなり高まるため独立戦争が起こりやすい。
もしスウェーデンの近くの国でプレイすることがあれば、試しに独立を支援するのもいいかもしれない。

また、2つの従属国を手に入れた段階で「階級」タブを開くと、非常に強力な特権があるのでこれもセットしたい。

power

ユメラ階級の「強力な公爵領」は、なんと外交枠+2に加え、従属国の独立欲求-10.00%である。
単純に外交枠が+2だけでも非常に強力である。ただしこの特権は従属国がなくなった段階で解除されるため、注意したい。

この後について

さて、ここまで結構長い文章が続いたが、これでもまだゲームのほんの一部だけにすぎない。

今後は、ミッションツリーを進めつつ、反乱軍対策や属国の併合、神聖ローマ帝国との駆け引き、宗教関係、制度の受容など、様々なことが待ち受けている。

これらについては、実際に体験し、失敗し、学ぶことが大事となるため、どうか折れずに頑張ってもらいたい。

歴史上のオスマン帝国と同等の領土を目指し、そしてなしえなかったその先の征服を目指して頑張ろう。

ottomanempire

(今回使用した画像よりだいぶ前に撮影したもの。まさかの宗教戦争不発で萎えてやめたの図)

なお、オスマンに慣れたら、スペインorポルトガルで植民について学ぶのがおすすめ。また、ブランデンブルクは神聖ローマ帝国のシステムがあるため若干複雑だが、後年この国はプロイセンとなってドイツ帝国を立ち上げる国なので、これもまたおすすめである。他、ヨーロッパ圏ではフランス、イングランド、ポーランド、モスクワ、スウェーデンなどが楽しめるし、アジア圏になるとヴィジャヤナガル、マジャパヒト、アユタヤ、女真族などが楽しめる。新大陸まで目を向けるとアステカが楽しいだろう。
もちろんこれ以外にも国家が山ほどあるので、いろいろな国家をプレイしよう。特に人気がある高難易度な国は、今回のプレイで消滅させた「ビザンツ」である。かつてのビザンツ領どころか、ローマ帝国領回復を目指してみよう。

コラム:歴史ロマンを楽しむなら
このゲームに出てくる国家の中には、現在存在する国家の礎となった国家もたくさんある。「イングランド」は当然「イギリス」だし、「モスクワ」は「ロシア」、「ブランデンブルク」は「ドイツ」、「サヴォイ」は「イタリア」、「カスティーリャ」は「スペイン」など、ヨーロッパだけでもこれだけある。
こういった、礎となった国家でプレイして現代の国と同等の領土を目指すプレイは、実際の歴史をなぞるようで楽しい。
コラム:IF歴史を楽しむなら

IF歴史では「ビザンツ帝国としてローマ帝国を再建」「スコットランドでイギリス建国」「アラゴンでスペイン建国」「ノヴゴロドでロシア建国」などが楽しめるか。
建国以外にも、「エチオピアでコプト正教を広める」「ボヘミアでフス派を広める」「アステカでヨーロッパに攻め込む」(Sunset Invasionという有名なCK2のDLCの再現)などなど、様々な「もしも」が楽しめる。
当然ながら難易度はかなり高いが、それだけの価値はある。

④まとめ

  • 相手との戦力差を見よう。同盟国がいればそちらを先に攻めよう。
  • 将軍や提督を雇用しよう。
  • 要塞は優先的に落とそう。包囲は最小限(+α)の人員で。
  • 港を封鎖して包囲を素早く進めよう。
  • 相手の同盟国とは早々に講和を結ぼう。間違っても領土を取らないように。
  • 講和はできるだけ100点講和で、土地と金を取れるだけ取ろう。
  • 講和後、手に入れた州を中核化しよう。
  • 包囲網には気を付けよう。
  • 従属国は便利。
  • アイデアグループは「統治アイデア」を2つ進めよう。

「基礎の基礎」シリーズ

あとがき

記事を書いてみて、「意外と入門者に向けた記事を作成するのは難しいな」と思った。実際解説できていないことも非常に多いし、なかなかうまくまとめるのも難しい。それゆえに改めてこのゲームの奥深さを知ることとなった。

本来であれば、反乱軍や制度、時代、建造物、もっと高度な外交、同盟国を引き連れての戦争などなど、様々なことを書く予定にしていたが、ここまで実プレイ時間1時間程度に対して30時間以上記事に費やしており、上記内容を入れるとなるとシルバーウィークまでに記事を仕上げられそうになかったのでここまでとした。改めて、AARを書いている人の偉大さを感じた。

この記事を読んで、1人でも多くパラドゲーにハマる人ができれば、と思う。まったく小粒ゲームなどとは関係ないゲームではあるものの、大好きなゲームでもあるし、紹介せずにいられないという思いもあり、GWとSWの2回に分けて紹介した。

もしEU4で分からないことがあれば気軽に質問してもらいたい。プレイ時間1,000時間程度でまだ初心者に毛が生えたぐらいのものだが、できる限り回答しようと思う。

なお、来月にはパラドゲーの1つ「Victoria」シリーズ最新作の「Victoria 3」がリリースされる。Victoriaシリーズは正直全パラドゲーの中でも一番と言っていいほど難しいので、このゲームほどにおすすめはしづらいが、なんと公式日本語訳搭載で、UIも当然ながら最新のものであるため、案外「2」に比べると遊びやすくなっているのでは、と期待している。
ちなみにEU4を十分プレイできるようになったら、間違いなくCrusader Kings 3は簡単に遊べると思う。Hearts of Iron 4はほぼ別ゲーなので、また1から覚えなおしみたいな感じになるが、あちらもあちらで面白いのでおすすめしておく。