特別企画:(番外編)Europa Universalis IV 基礎の基礎②

①がまだの人はこちらから。

ついに様々なことが始まっていく。また複雑さもかなり増していくことになるため、ついていけそうにないときはとにかく「〇〇をする」という部分だけでもやっていくとそれなりにプレイできる。とにかく真似をすることが第一歩である。

本編

初動

ミッションツリー(再)

mission

さて、状況確認(と一部操作)も終わったところで、いよいよ行動していく。まずは先ほどのミッションツリーに戻ってもらって、「世界が焦がれる都」の左上の「?」にカーソルを合わせよう。

mission1

このミッションの達成条件は「Constantinople(以後、コンスタンティノープル)の所有」である。この「?」をクリックすることで必要な州の場所がわかるようになっている。また、達成報酬は右上のメダルアイコンにカーソルを合わせることでわかる

また同時に、「帝国軍改革」の方を見ると、陸軍扶養限界の85%以上の陸軍を所有する必要があることがわかるため、こちらも並行して狙っていく。

コラム:コンスタンティノープル

今回狙っているコンスタンティノープルは、現代ではイスタンブールとして有名な場所である。
ちなみに、オスマンで領有すると「Konstantiniyye」という名前(コンスタンティノープルのトルコ語版)になる。他にも領有する国によって名前が変わる州が多数用意されている。

請求権を捏造する

さて、必要な州が分かったところで、戦争!…というわけにはいかない。適切な開戦事由/CBがないと、非常に大きなペナルティを受ける。ちゃんと「この州は自国のものである」という正当な事由がないといけない。そのためにするのは「請求権の捏造」である。

core

さて、それではマップ上でコンスタンティノープルを左クリックしてみよう。ちなみにこれがこのゲームにおける土地の最小単位である「州」である。つまり「コンスタンティノープル州」ということである。
さて、真ん中あたりに「中核州と請求権」というものがある。現在はビザンツ帝国が中核州としてこの州を保持しており、他には誰も請求していないということがわかる。

cant

その横の部分に「請求権を捏造」ボタンがあるが、ここにカーソルを合わせるとこのような表示が出る。つまり、請求権を捏造するには諜報網が20.00以上必要であるということがわかる。では諜報網を構築していこう。

コラム:請求権の捏造

請求権の捏造の基本コストは20.00だが、「すでに請求権を持っている州があり、その州を保有する国の別の州に対して捏造する」場合、コストが5.00ずつ上昇していく。また他の様々な要因によってこのコストは上下する。
なお、捏造できる州は基本的に「自国と隣接している州」に限られるが、この「隣接」は「地続き」または「同一の海に面している州」となっている。(上記画像でいえば、北にあるCAFA州は地続きでないものの、東黒海を挟んで自国州であるCANIK州と隣接しているため、捏造が可能である。)

諜報網の構築

さて、諜報網を構築するために、ビザンツ帝国との外交画面へ移動しよう。

byzantine

この画面で「秘密行動」の「諜報網を構築する」を選ぶと、外交官が諜報網の構築をしてくれる右上の方を見るとどの外交官が何をしているかがわかるようになっている。(1人は既にラグーザに対する独立保障取り消しのため行動済みになっている。)

諜報網が20.00になるまでの間に次の行動へ移ろう。

陸軍増強

陸軍を増強することで、単純な軍事力の強化及びミッションの達成を目指す。国旗の左下にあるアイコンをクリックすることで、ユニットの編成ができる

army

下の方に「陸軍扶養限界」があり、基本的にはこれを満たすように陸軍をそろえよう
イェニチェリ歩兵はとりあえず無視してもらって、基本的に陸上ユニットには「歩兵」「騎兵」「砲兵」の三種類がある(砲兵は後々の技術でアンロックされる)が、ここでは歩兵を編成する。
ヤヤ歩兵を選び、編成する州(すでにいるユニットの周辺州でよい)を選び、編成できるだけ編成しよう。編成する州はなるべく分散した方が早く編成できる。
1ユニット当たり10.0ダカットで編成できるため、現在のダカットだと6ユニット編成できる。また、上部の「人的資源」を見ると、1,442人になるだろう。1ユニットあたり1k(1,000)の人的資源が必要となる。金があっても人的資源がないと編成ができないのである。
なお、編成には時間がかかる。今回の場合2か月程度かかるので、ゆったりと待とう。

さて、ここで1つ見てほしいのが、自国の軍事状況である。下記画像を参考にタブを開いてもらいたい。

military

この画面で、左の真ん中あたりに、クロスした剣の下に矢印があって、横に「20」と数値がある。これが「交戦幅」と呼ばれるものとなっている。具体的には省くが、最低限この交戦幅を満たせるだけのユニット数を1つの基準としよう。(つまり、上記画像の16kのユニットについては、4kユニットを合流させて20kにすることを1つの目標とする。)

また、この1セットについて、「騎兵4、残りを歩兵」にすることが基本となる。幸い、オスマンはどちらのセットもすでに騎兵が4いるので新しく作る必要はない。

コラム:交戦幅に関して

上記において20を満たすことはもちろん基本だが、戦闘を通じてユニットの数は減っていくため、欠けた人員を補充するために余裕を持った編成も必要となる。ただ、ビザンツ帝国はそこまで大きな軍隊を保持していないため、現時点では意識する必要はない。
また騎兵4としたが、経済的に厳しい国なら騎兵2はそろえておきたい。現実の戦争と同様、騎兵が両翼から敵の側面を攻撃することで負けをひっくり返せるかもしれないからだ。

limit

それでは来る戦争に向けて、陸軍を移動しよう。ビザンツ帝国の領土は二分されているため二手に軍を分ける必要がある。コンスタンティノープルのそばにいる陸軍はそのままで良いが、もう1つの方はできるだけもう一方の領土に近づけておきたい
この時、陸軍を選択して動かす際に表示されるメッセージの「供給限界」に注目してもらいたい。この供給限界を超える数のユニットをその州においてしまうと、みるみるうちに人的資源が消耗されていく。できるだけユニットを置く場所には気を付けよう。

コラム:移動のロック

次の州への移動の際、移動先の州にたどり着く時間のうち半分の時間が経過したユニットは、移動がロックされる。(上記画像で言えば、11月16日にロックされる。)
この際、ユニットから伸びている黄色い矢印は灰色になり、ユニットの横に南京錠のアイコンが表示され、移動先の州にたどり着くまで他の州へと移動ができなくなる。逆に言えば、こうなる前に出発地点の州をクリックすると即座に移動をキャンセルできる。
これを活用することで、敵の移動先がロックされたのを確認してからこちらが動いて叩く、といったような使い方もできる。

階級

さて、今度は「階級」について触れていく。下記画像を参考にタブを開いてもらいたい。

class

オスマンにおいては「ウラマー(聖職者)」「ユメラ(騎士)」「商人組合」「ズィンミー(非ムスリム)」の4つの階級がある。ここは解説すると複雑になるため、「これをすればとりあえず良い」という視点で説明する

まずは、各階級に特権を付与していく。それぞれの階級の下に四角があり、ズィンミーは既に1つ特権が付与されているということがわかる。ここでは以下の様に特権を付与する。

  • ウラマー:ウラマーによる監督
  • ユメラ:顧問の権利、大宰相府に対する優越
  • 商人組合:自由競争
  • ズィンミー:ズィンミー税の増税、ズィンミーからの徴兵、ズィンミーの自由の付与

設定し終わったら、「直轄地」という部分の2番目のボタンを押そう。そうすると、3つの階級から議題が出され、それを選ぶ画面となる達成できそうなものを選び、達成を目指そう。(おすすめは何かを建設するタイプのもので、逆に「人的資源の回復」などは大体達成できないのでおすすめしない。)なお、「〇〇に建設」などが出た場合、「議題」のところからどの州かがわかるようになっている。

もし「開発」の議題が出たら
dev
これは他国の画面ではあるが、自国の州でも同じ画面が出せる。ここで、上部にある画像の下に「8 8 4」とあるが、ここにあるボタンを使うことで「開発」できる。ただし君主点がかかるため注意。必要なものを必要なだけ上げよう。

議題を設定したら、「直轄地」の3番目のボタンを押そう。この2番目と3番目のボタンは5年単位で使用可能になるのだが、繰り返すことで将来的に経済が改善するようになる。
なお、各階級のところに「ハートマーク+横にパーセンテージ(初期では50%)」があるが、すべての階級のパーセンテージが50%を超えてから3番目のボタンを押すように心がけよう。もし50%を切っている状態で押してしまうと、反乱がおきる可能性がある。

交易

さて、このゲームにおいて重要な収入の1つとなる交易に触れていく。
画面右下にマップがあり、その上に2×6のボタンが並んでいると思うが、そこでマップモードを切り替えられる。ここにはいろいろなマップモードがあるうえ、隣にある2×2のボタンからさらに様々なマップモードに切り替えられる。では「交易」マップモードを探して選ぼう。すると以下のような画面になる。

trade

このゲームの交易はなかなか複雑だが、見るべきところは「交易ノード」「自分の交易首都がどこにあるか」「どこから矢印が来ているか」である。
まず前提として、世界は「交易ノード」と呼ばれるもので区切られており、上記画像のように色分けされている。例えば「コンスタンティノープルノード」「ラグーザノード」といった具合である。

自分の交易首都は、基本的に自分の首都がある場所である。上記画像では、「コンスタンティノープル」とあるところの大きい四角枠に、他の枠と異なり「箱」のアイコンが表示されている。ここが交易首都のある場所であり、ここへと富を集めることが目標となる。

そして今度はそこへ伸びている矢印を見る。例えば、ピンク色の「アレッポノード」から「コンスタンティノープルノード」に矢印が来ており、逆に「コンスタンティノープルノード」から「ラグーザノード」へと矢印が行っている、という具合である。
そして、矢印がこちらに来ている場所を選び、商人を配置して交易力を送出させることで、富が集まるという仕組みである。
ゲーム開始時点で商人が2人おり、すでにアレッポノードとアレクサンドリアノードに商人が配置されているため操作する必要はないが、将来的に商人が増えたときはクリミアノードに配置してさらに富を集めよう。

コラム:交易ノードについて

ノードはそれぞれ「上流/下流」と呼ぶ。例えば「アレッポノード」は「コンスタンティノープルノード」の「上流ノード」、「ラグーザノード」は「コンスタンティノープルノード」の「下流ノード」である。
この際、下流ノードが存在しない、いわゆる「終端ノード」として「ヴェネツィアノード」「ジェノヴァノード」「イギリス海峡ノード」が存在し、ここを抑えることで莫大な富を得られる。
コンスタンティノープルノードは、3つの上流ノードに対して1つの下流ノードであるため、比較的優秀なノードである。

さて、交易ノードのことが分かったところで、今度はさらに富を集めるべく小型船に働いてもらおう
まず、マップ上に陸軍とは別に2セットほどユニットがある。これが海上ユニットである。海上ユニットには「輸送船」「ガレー船」「小型船」「大型船」の4種類があり、初期状態では「大型船」を除く3種類が配備されている。
2セットあるユニットのうち、三隻の「バーク(小型船)」がある方を選ぼう

tradeship

船の名前がある右側に2x7個ボタンが並んでいるが、まず、ミッションを設定する前に、右上にある「円の中に海と空に建物が描かれたボタン」を押しておこう。こうしておくことで、戦争時には自動的に最寄りの港に戻ってくれるようになり、船を失わないで済む。

ミッション設定は左下のボタンでできる。

tradeship

ミッションとして「交易の保護」を選んだら、アレッポノードかアレクサンドリアノードに船を送ろう。これだけで収入がプラスになる。オスマンの場合、ガレー船に戦闘をやらせつつ、小型船を交易に回すのが基本になる。

コラム:船の役割

船は4種類あることを上述したが、各船にはそれぞれ役割がある。

  • 輸送船:陸上ユニットの輸送。船の数=輸送できるユニットの数なので、海上輸送が必要な時は準備を忘れずに。
  • ガレー船:内海における戦闘。特に地中海での戦闘がメインとなるオスマンでは非常に重要な戦力。
  • 小型船:交易関連、未開の海域の探検など。戦闘も最低限できる。大型船に比べると安価で何かと使いやすい。
  • 大型船:外海での戦闘。オスマンでは不要だが、もしジブラルタル海峡を超えるときやインド/アフリカ方面へ進出するときがあれば忘れず建造しよう。

本格的な外交

さて、いよいよ本格的な外交となる。まずは最も重要な「同盟」、そしてオスマンレベルの大国だと重要な「属国」を作ることを目標としていく
前提として、「同盟」とはよく聞く同盟と同じで、「他国から攻められたとき(=防衛戦争)に参戦する」というものである。条件を満たせば攻めるときに呼ぶこともできる。また、同時に抑止力にもなり、他国からの宣戦を防ぐ役割を持つ。(オスマンだとあまり関係ないが。)
そして「属国」は「自ら戦争を仕掛けることができず、宗主国に収入などの一部を収め、また宗主国の戦争に参戦する必要がある」というものである。この「属国」は、最終的に自国領土へと組み込める関係性のため、要は「戦争せずに土地を取る」手段となり、非常に重要である。

さて、長くなったが、とりあえず関係性が良い弱小国家を属国とすることを目標としよう。今回の場合「ドゥルカディル」と「ラマザン」が将来的に属国になる国のため、そちらと外交しよう。

dulkadir

まずは同盟を結ぶ。外交画面から「同盟行動」「同盟を申し出る」で同盟を結ぼう。外交官はこれで3人とも行動したため、ラマザンとはまた後で同盟を結ぼう
これで4つある外交枠のうち1つを使い、またラマザンとの同盟で1つ使う。そして、基本的に外交枠は1つ余らせておくことで、いざという時に役に立たせることができるため、1枠確保しておく。では後1つはどこに使うか。③で紹介するが、ちょっと考えてみるのも良いかもしれない。

コラム:初手の外交について

今回はオスマンであるため、属国化の提案も通りやすく、それを見越した外交をした。しかし、このような外交ができることは稀なので、普通は同盟を3つ結ぶことから始めよう。
弱小国であれば、まずは最低限宣戦布告防止のための同盟を結んでから、大国との同盟を目指すのが基本となる。

②まとめ

  • ミッションの「達成条件」と「報酬」をチェックし、達成を狙おう。
  • 請求権を捏造するために諜報網の構築をしよう。
  • 陸軍の増強を行う。基本的に扶養限界まで増やそう。
  • 階級に特権を与えよう。
  • 交易で収入UP。
  • 同盟を結ぼう。オスマンなら属国化も狙おう。

「基礎の基礎」シリーズ