
アメリカのゲーム開発者JC Bailey氏によるゲーム「Myth Bearer」の紹介。
一言で:Myth Bearerとは
敵を倒す順番などを考えながら進むパズルストラテジーアドベンチャーRPG
概要
- ジャンル:パズルストラテジーアドベンチャーRPG
- 開発者:JC Bailey
- リリース日:2020年11月10日
- 価格:通常時310円、セール時186円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:無、ストーリー理解には相当の英語力が必要
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用不可
- プレイ時間:3~4時間
物語性 | ★★★☆☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★★ |
パズル度 | ★★★★☆ |
こんな人にお勧め
- RPGスタイルなパズルゲームが好きな人
- じっくり考えながら攻略するのが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
RPG要素とパズル要素をシームレスに融合させた自由なアドベンチャーゲーム。
このゲームは、RPGとアドベンチャーとパズルとストラテジー要素を合わせたゲームとなっている。詳しいことは後述するが、レベルなどのRPG要素にゼルダ的なアドベンチャー要素、敵を倒す順番などを考えるパズル要素、そのすべてを駆使するストラテジー要素が組み合わされたものとなっている。
なお、日本語はない。フォントの関係で非常に読みづらくなっているうえ、割合難しい単語も出てくるので、ストーリー理解のためには英語力が必要となる。(プレイする分にはそこまで英語力がなくてもOK)
ストーリーについて、「主人公は閉じ込められた牢屋から脱出する」という部分から始まる。

操作について。なんとマウスだけでも操作できるようになっている。もちろんキーボードも使用可能となっており、移動に関してはマウスだけだと結構大変なので、WASDキーを使った方がいいかもしれない。
ゲーム性について。各ジャンルの観点から紹介する。
まずはアドベンチャー要素について。ここはゼルダの伝説などを考えてもらえれば早いが、フィールド上に存在する宝箱やアイテムなどを集め、重要なアイテムを手に入れることで行けなかったところに行けるようになる、といったような具合である。
RPG要素について。このゲームはレベルのシステムがある。レベルアップすると、体力が全回復し、攻撃力が上がる。後述するパズル要素により、このレベルのシステムが非常に重要となってくる。

パズル要素について。このゲームの敵は、こちらが攻撃すると反撃するというシステムで、自発的に攻撃してこない。各敵には固有のレベル・体力・攻撃力・防御力・経験値が設定されており、「攻撃したら何ダメージ与えるか/何ダメージ受けるか」が表示される。この情報を活用し、倒せる敵を倒しながら、レベルアップ及びアイテム入手によってより強い敵を倒すことになっていく。なお、敵は蘇らないし、アイテムは有限なので、いかにリソースを有効活用するかがカギとなる。
基本的に体力回復はレベルアップとアイテムによる回復に限られる。逆に言えば体力1の状態でレベルアップするのが最良であるため、意識できれば狙うのもいいかもしれない。なお、厳密に「この順番じゃないとクリアできない」というような部分はないので、割合おおざっぱでもクリアできるようにはなっている。

最後にストラテジー要素について。上述した要素を組み合わせることで、必然的に戦略を立てながらプレイする必要がある。セーブスロットは1つだけではあるが、いつでも好きなタイミングでセーブ&ロードができるため、「この敵を倒した先に何があるか」というのは簡単に調べられる。特に重要となるアイテムは武器と鎧であるため、「多少のダメージを受けてでも回収する」方が結果的にダメージを減らせることにつながる。なお、ノーダメージクリアは不可能であるため、序盤から体力をしっかり活用しよう。
少し残念な点として、マップの広さの割に移動速度が遅めで、いわゆるファストトラベルなどはないため、その部分は結構ストレスとなる点がある。そのため、時には考えすぎないプレイも大事となる。
総じて、なかなかいい感じにまとまった作品。なお、同開発者の次作「Deep Rune」は、2Dスタイルになっているものの基本的に本作と同様な感じとなっているため、今作を気に入った人は遊んでみるのも良いだろう。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、正直追えていない部分があるが、おおざっぱに「脱出した主人公は英雄Orothoと出会い、Zorと会うように言われる。Zorと出会ったのちに再び戻り、今度はZorの塔を登ることとなる。最上階にあるポータルから別次元に行った主人公は、そこにいたElrothというドラゴンから魔法を授かる。そして元の世界に戻ったが、カルトの手により街は乗っ取られていた。Orothoを倒し、元凶がこの世界のElrothであると知った主人公は、Elrothを倒すのだった」といったあたり。
ストーリーに断片的な部分があり、またフィールド上の様々な情報も、いわゆる詩的な感じで書かれているなど、なかなか全部を理解するのは難しい。
操作について。マウス+キーボードスタイルでプレイしたのだが、全部キーボードでも操作できるようにしてもいいんじゃないか、と思うぐらいマウス操作が面倒な部分もあった。しかし、大きく問題はなくプレイできた。
ゲーム性について。どの要素もなかなか良い感じである。パズル要素についても、詰みとなる部分は比較的少なく、むやみやたらに攻略しない限りはクリアできるバランスも良い。特に割と終盤に手に入る、経験値が2倍になるが体力が1になるスキルリングが、2周目では最初から装備可能で、これを最大限に生かすとなるとさらに高い戦略性が求められ、歯ごたえのあるゲームプレイを求める人も楽しめるようになっている。
総じて、なかなかうまくまとまった作品。