
イギリスのゲーム開発スタジオ、Cave Monstersによるゲーム「Lord Winklebottom Investigates」の紹介。
一言で:Lord Winklebottom Investigatesとは
名探偵のキリンとなって事件の謎を解くポイント&クリックアドベンチャー
概要
- ジャンル:ポイント&クリックアドベンチャー
- 開発者:Cave Monsters
- リリース日:2022年7月28日
- 価格:通常時1,950円、セール時1,755円、Xbox版・Switch版2,200円
- プラットフォーム:Steam、Xbox One、Xbox Series X|S、Switch
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:4~5時間
物語性 | ★★★★★ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★☆☆☆ |
動物要素 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- アガサ・クリスティの作品やシャーロック・ホームズが好きな人
- 動物がメインのゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
時は1920年、世界最高峰の探偵が、これまでにない難解な事件に挑もうとしている。幸い、我々の世界とは違うこの世界で、紳士なキリン名探偵・ウィンクルボトム卿以上に事件解決に適した者はいない。
このゲームは、ストアページからわかるようにキリン名探偵であるウィンクルボトム卿が主人公のポイント&クリックアドベンチャーである。主人公がキリンなのはもちろん、助手はカバ、被害者はウーパールーパーなどなど、動物が人間の様に生きている世界が舞台となっている。
また、ストアページにもあるように、このゲームはアガサ・クリスティやシャーロック・ホームズの影響を受けたものとなっており、キャラクター設定的には助手が医者ということも合わせてシャーロック・ホームズ的、時代設定はエルキュール・ポアロ的である。
ストーリーについて、「旧友の招待を受けたウィンクルボトム卿。屋敷に着いたとき、既に旧友は亡くなっていた。これを殺人事件とみたウィンクルボトム卿は、謎を解き明かしていくことになる」といったあたり。

操作について、ポイント&クリックらしくマウスだけでプレイできる。
ゲーム性について。こちらも基本的にはポイント&クリックアドベンチャーらしく、謎を解くためにアイテムを集めるといったあたり。ヒント機能もあるなど、ゲームシステム的にはよくあるものとなっている。
ゲーム性自体は割とよくあるものだが、舞台設定やそれを活かしたシステム等が面白い。主人公はキリンであるため高い場所に頭が届くし、おいしそうな草などがあれば食べてしまう。被害者はウーパールーパーだから家の中だろうと水の中で過ごしている。また、主人公や登場人物の語り口などはまさにシャーロック・ホームズやエルキュール・ポアロらしいものとなっている部分も楽しめる。

少し残念な点として、一部誤訳や誤変換などがある点がある。基本的な翻訳の部分は問題ないので、どうしてもそういうのが出てくると引っかかってしまう。特に、劇中に「Sharkspeare(シャークスピア)」という、シェイクスピアとサメを掛けた言葉が出てくるが、「シェイクスピア」と訳されてしまっており、特に残念である。
また、値段の割に本編が若干短いかな、という感じはする。ただ、唯一無二なストーリー性を持っているし、グラフィックや音楽の力の入れようから考えると十分か。
総じて、設定などが面白い本作。シリーズ化したら面白そうだが、開発コストが高そうなので難しそうか。それでも今後に期待したい。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて。「殺人事件はプライス博士とスポード(偽)の手により行われた。人間を生み出す計画を進めていたプライス博士は、ギルフリー提督により暴露されそうになったところを、とある組織(BAC)の協力によって殺害した。実は動物たちが人間の様に生活する前に人間は存在していたのだった。最終的に計画を知ったウィンクルボトム卿とフランプル博士により情報を公開されることとなったのだが・・・」といったあたりで終わる。
操作性やゲーム性については特になし。強いて言うならば、ヒント機能はもっとわかりやすいヒントがあっても良かったかな、という感じはした。
舞台設定などは素晴らしいの一言で、雰囲気はしっかりと楽しめた。
総じて、全体的に高水準な出来のゲーム。