
ブラジルのゲーム開発スタジオ、High Levelによるゲーム「Missing Features: 2D」の紹介。
一言で:Missing Features: 2Dとは
「失われた機能」を取り戻しながら進む2Dアクションプラットフォーマー
概要
- ジャンル:2Dアクションプラットフォーマー
- 開発者:High Level
- リリース日:2020年12月18日
- 価格:通常時205円、セール時82円、Switch版400円
- プラットフォーム:Steam、Switch
- 日本語:無、英語力はほぼ必要なし
- マルチプレイヤー:無
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ☆☆☆☆☆ |
ゲーム性 | ★★★☆☆ |
難易度 | ★★★☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
「再現度」 | ★★★☆☆ |
こんな人にお勧め
- 2Dプラットフォーマーが好きな人
- 「Evoland」など、ゲームの見た目や内容がどんどん進化していくゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
Missing Features: 2Dはプラットフォーマーのゲームで、その名の通り様々な機能が失われている!この有様を見てくれ!
このゲームは、ゲーム名が示すように「失われた機能」を取り戻しながら進んでいく2Dプラットフォーマーである。スタート時点ではジャンプなどの基本的なシステムどころか、グラフィックすら用意されておらず、それらを取り戻しながら進んでいくという、有名どころのゲームだと「Evoland」に近いようなものとなっている。
また、「ゲーム内のゲーム」というスタイルになっており、起動時にはWindows XPのパフォーマンス優先時みたいなデスクトップ画面から始まる。ブラウン管的な画面と合わせて、レトロさを演出したもので、もちろんこの要素もゲーム内容とリンクするためのものではあるが、この画面で特段何かをするようなことはないので、フレーバー的なものとして楽しもう。
なお、日本語はないが、そこまで英語力がなくても問題はない。もし英語力があって、プログラミング(あるいはUnityなど)に詳しければ、より楽しめるようにはなっている。

ストーリーはないので操作性について。最初は左右への移動しかできないが、進んでいくことでジャンプ等が解除されていく。すべての機能を取り戻せばよくある2Dプラットフォーマーらしい操作となる。
ゲーム性について。基本的にはステージクリア型プラットフォーマーで、道中に落ちている「機能」を取り戻しつつ先へ進むものとなっている。
主人公は基本的に一撃でやられるうえ、敵を倒す手段は用意されていないため、注意しながら進む必要がある。
「機能」は全部取り戻さなければ先へ進めない仕様となっている。そのため、「グラフィックだけ初期の状態で進める」みたいなプレイはできない。
収集要素もあるが、一部は後のステージで手に入る機能がないと手に入れられないようになっている。全ステージクリア後にステージセレクトがアンロックされるので、それを使って集めよう。

しかし、少なからず残念な点もある。1つは、上述した「一撃でやられ、敵は倒せない」点で、このせいでまったくと言っていいほど気を抜いたプレイができないようになっている。特に「敵を倒せない」というのは、こういったプラットフォーマーでは非常に珍しいもので、これこそがまさに「失われた機能」だろう。
また、ゲーム中はBGMとしてずっとHDDの音がするようになっている。この要素は再現という意味でも良いものではあるのだが、このBGMが「HDDが回り始める音~HDDが止まる音」でループするようになっているのが微妙ながら気になるところである。特に「HDDが止まる音」なんかは、ゲーム中で流れると(人にはよるだろうが)心臓に悪い。
総じて、残念な点もあるが、この価格帯でこの出来なら十分なゲーム。今後に期待。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
主に「機能」についてだが、グラフィックが大半で、プレイヤーの操作の幅が増えるようなものはジャンプ関連とダッシュだけというのは少し寂しい。グラフィックも、「Evoland」のような、プレイヤーを楽しませるようなものであれば良いのだが、どれもこれも地味である。
そして、BGMや背景は、別途収集要素を手に入れないといけないせいで、基本的に一色の背景のステージをHDDの回転音とともに大半を進むことになるのも地味さを増している。
また、チェックポイントの配置が非常に悪く、ステージによっては結構イライラさせられる点も気になる。
なお、体力の機能について、スタート時点では毎回体力1からのスタートだし、体力回復手段が隠されていることも多く、せっかくあるのに意味がない。
余談だが、ストアページ説明文に「ダッシュ機能もあるが、Celesteのものとは違う」みたいな記述があるのだが、なぜCelesteを比較対象に出しているのか謎。検索に引っかかるようにしているのだろうか?だとしたらちょっとせこい感じがする。
このように、コンセプトは良いのだが内容が追い付いていない感じがあるゲームであるのだが、この価格帯であれば許容範囲ではある。