
アメリカのゲーム開発スタジオ、Pillow Castleによるゲーム「Superliminal」の紹介。
一言で:Superliminalとは
「強制遠近法」を利用した一人称視点パズルゲーム
概要
- ジャンル:一人称視点パズルゲーム
- 開発者:Pillow Castle
- リリース日:2020年11月6日
- 価格:通常時2,050円、セール時1,025円、Switch版2,050円、PS4版2,330円、Xbox One版2,393円
- プラットフォーム:Steam、Switch、PS4、Xbox One
- 日本語:有
- マルチプレイヤー:有
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:2~3時間
物語性 | ★★★★☆ |
ゲーム性 | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★☆ |
コスパ | ★★★☆☆ |
錯覚度 | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- 錯覚などが好きな人
- パズルゲームが好きな人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより引用。
このゲームの世界では、知覚が現実になる。一人称視点にて強制遠近法を利用した高難易度のパズルを解きながら、視覚トリック満載の非現実的な夢の世界から脱出しよう。
このゲームは、いわゆる錯覚を大いに利用した一人称視点パズルゲームとなっている。こういった、錯覚を用いたゲームというのはほとんどが三人称視点であるため、こういったゲームというのは珍しい。
ストーリーについて、ストアページより引用。
午前3時にテレビをつけたまま眠りにつくあなた。眠りにつく前、ピアース博士の夢療法のコマーシャルが一瞬目に映る。目覚めると、そこには夢療法の実験的な世界の最初の舞台が目に飛び込んできた。

操作について。前後左右への移動とジャンプ、アクションとシンプル。
ゲーム性について。当然ながらパズルゲームであるため、先へ進むためにパズルを解いていくというものだが、このゲームでは「強制遠近法」が重要な要素となる。
例えば、箱を持ったとする。その箱を、「大きく見える場所(=自分の近く)に置く」または「小さく見える場所(=自分の遠く)に置く」ことで、箱自体の大きさが変わる。これを基本としてパズルを解いていくこととなる。
当然ながらゲーム中では様々な錯覚を利用したパズルが出てくる。とにかく「視覚」が重要となるため、わからない時には(物理的にも)視点を変えると解けるだろう。

本編以外にも、co-opモードやチャレンジモードなどもある。友達とプレイしたい人や、スピードランなどが好きな人はそれらのモードも楽しめるだろう。
ただ、本編だけだと値段に対し若干短めである。やりこみ要素やワークショップなどがあるため、それらをやれば十分な長さになるかもしれないが、本編だけを楽しむような人だとセールなどを待った方がいいかもしれない。
総じて、全体的に完成度の高いゲーム。先へ進むたびに「この先にはどんなパズルがあるんだろう」というワクワク感があり、プレイヤーを飽きさせない。この開発スタジオのゲームとしては一作目がこれという、今後にも期待が持てる感じである。
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについて。「目を覚ますことができなくなるという危険がある、夢の世界の深すぎるところにたどりついた主人公は、実はそこまでたどりつくところまでがプログラムの一環だったということを知らされる。そして夢療法を終えた主人公は、目を覚ますのだった」といったあたり。
このストーリーについても本編にうまく組み込まれており、「毎回スタート地点がベッド(+毎回1時間進む目覚まし時計)」、「エリアとエリアの区切りがエレベーター」などがあり、若干理解しづらい部分もあるものの非常に興味深いストーリーとなっている。
ゲーム性について。ありそうでなかったゲーム性であり、仕組みを理解するまではなかなか難しいものとなっている。そのうえギミックがどんどん増えていくため、ワクワク感と同時に頭も使うようになる。
そのギミック以上に、いわゆる「そこにあるように見えるが、実は違う」タイプのオブジェクトが、一種の清涼剤として楽しめるようになっており、この部分は特によかった。
総じて、ありそうでなかったゲーム。今後にも期待。