大粒ゲーム紹介2:Trine 2

フィンランドのゲーム開発スタジオ、Frozenbyteによるゲーム「Trine 2」の紹介。

一言で:Trine 2とは
前作「Trine」を更にボリュームアップした2.5Dパズルプラットフォーマー

Trineシリーズ

Trine→Trine 2(今ココ)→Trine 3Trine 4


概要

  • ジャンル:2.5Dパズルプラットフォーマー
  • 開発者:Frozenbyte
  • リリース日:2013年6月7日
  • 価格:通常時1,980、セール時297円、PS4版1,834円、Wii U版1,885円
  • プラットフォーム:SteamPS4Wii U
  • 日本語:無、ただし有志による日本語化あり(外部リンクが新しいタブで開きます)
  • マルチプレイヤー:有
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:10~15時間
物語性 ★★★★☆
ゲーム性 ★★★★☆
難易度 ★★☆☆☆
コスパ ★★★☆☆
美しさ ★★★★★

 

こんな人にお勧め

  • パズルが好きな人
  • ファンタジーが好きな人
  • co-opできるゲームを探してる人
  • 前作だけでは物足りない人
  • 型にはまらない考えができる人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

3人の英雄たちが、語られることのないおとぎ話の世界で、危険を切り抜ける。物理演算を用いたパズル、美しい風景、そしてオンライン協力プレイも。

このゲームは、前作「Trine」同様、それぞれ能力の異なる3人のキャラクターを切り替えながら、パズルを解いて先へ進む2.5Dパズルプラットフォーマーである。大まかなゲームシステム等については、大きく変わらないので、前回の紹介記事を読んでもらいたい。
まず、ストーリーについては前作とほとんどつながっていないため、安心してほしい。Trineはすべてのシリーズ作品がオムニバス形式であるため、単独でも遊べるようになっている。そのため、2つもゲーム買うのはちょっと、という人は、2だけでも遊んでもらいたい
今作は、前作より値段が高くなった分、ありとあらゆる部分がボリュームアップされている。以下が、特にボリュームアップされた点である。

  • ストーリーがボリュームアップ。それに伴いステージ数、敵の種類もボリュームアップ。
  • スキルの追加。それによって前作以上に自由になったパズルの解き方。
  • より美麗なグラフィック。
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より美麗になった風景。主人公の鎧も豪華に。敵の種類も増加。

こうして追加された要素によって、Trineシリーズは、2でほとんど完成されたといってもいいだろう。
前作とキャラクター、舞台設定等は変わらない。そのため前作を遊んでおけばストーリーをより楽しめるし、進化の具合で驚くだろう。
そして前作同様、シングルプレイでもマルチプレイでも楽しめる。友達がいる人はぜひ誘ってみるといいだろう。

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まるで地獄にいるかのような場所。美しいだけでなく雰囲気もしっかりしている。

問題としては、パズルの種類自体はあまり前作から増えておらず、前作から続けて遊ぶと、飽きが来てしまいがちな点がある。一応、新しいスキルを使ったパズル等もあるのだが、数がそこまで多くない。
しかし、上記の問題点を踏まえても、2がシリーズ史上最高傑作であるといってもいいほど、完成度が高い。より魅力が深まったTrine 2。次回作3は賛否両論のゲームとなってしまったが、4で再び高評価のゲームとなった。このシリーズはこのまま、魅力的な世界観と魅力的なキャラクター、美麗なグラフィックを活かしていってほしい。

Trineシリーズ

Trine→Trine 2(今ココ)→Trine 3Trine 4


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーについては、途中で読めてしまった人も多いかもしれない。しかし、前作同様、キャラクター同士の掛け合いが面白く、つい続けてしまう。このキャラクターの魅力は相変わらず素晴らしい。
また、前作は序盤が(都合が都合だけに)少しギスギスしてしまっていたが、今作はギスギスすることもなく、よりキャラクターの個性が強調された。ポンテウスはより天然に、アマデウスはより臆病に、ゾヤはより面倒くさがりつつもまとめてくれるお姉さんな感じに。またキャラクターや世界観について掘り下げられたため、没入感がよりできた。

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巨大なタコ。そして雷雨。より美しくなったことがわかる。

敵の種類も増え、より戦闘が楽しめるようになった。前作はガイコツばっかりだったし、大体がポンティアスでごり押しすればいい感じだったが、今作はゾヤ、状況によってはアマデウスも使うといったように、より戦闘の幅が広がった。
しかしそれだけに、パズルの種類の少なさが残念でならない。解き方がワンパターン化してしまうことで、新しい解法を見つけた時のやってやった感を味わいづらくなってしまった。おそらくパズルの少なさを考慮して、次回作は3Dにするという新たな試みをしたのだろうが、それ以外の方向でいろいろと失敗してしまったという感じである。具体的には3の紹介記事で述べるが。

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個性豊かになった敵。より世界観が補強された。

とにかく一押しの作品。少しばかり高いので、セールを待ってから購入を検討するのも良いだろう。