小粒ゲーム紹介114:Pixplode

ポーランドのゲーム開発スタジオEmpyreanによるゲーム「Pixplode」の紹介。

一言で:Pixplodeとは
3Dの要素を追加したZup!系パズルゲーム


概要

  • ジャンル:パズルゲーム
  • 開発者:Empyrean
  • リリース日:2017年7月4日
  • 価格:通常時298円、セール時193円
  • プラットフォーム:Steam
  • 日本語:無、ただし英語力は必要ない
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用不可
  • プレイ時間:1~2時間
物語性 ☆☆☆☆☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★★☆☆
コスパ ★★★☆☆
爽快感 ★★★☆☆

 

こんな人にお勧め

  • Zup!系パズルゲームが好きな人
  • Fezなどの「視点を変えて攻略する」というようなゲームが好きな人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより翻訳。

Pixplodeは3Dのパズルゲームに2Dの力学を加えたものです。一見解けなさそうなパズルですが、パズルを見る「視点」を変えてみると?40を超える作りこまれたレベルが、長時間にわたってあなたの脳を刺激するでしょう。

このゲームは、端的に言えば3Dの要素を追加したZup!系パズルゲームである。Zup!シリーズを知らない方向けに説明すると、「ブロックを特定の場所に動かすことが目標。動かすためには爆発を利用する必要があり、その爆発による爽快感も楽しめるパズルゲーム」といったあたり。また、同時に初期のZup!シリーズは実績ブーストゲームとしても有名である。

なお、日本語はないが、ストーリーなどはないため英語力がない人でも問題なし。

ストーリーは上述したようにない。

pixplode_intro
爆発の爽快感は当然ある。また、2D→3Dになったことでプレイフィールは異なってくる。

操作について。マウスを使い、赤いブロックの爆破・視点の回転・その他メニュー等の操作を行える。

ゲーム性について。基本的には、黄色のブロック赤のブロックの爆発を利用して緑のブロックに到達させるのが目標となる。なお水色のブロックは障害物となっている。
黄色のブロックは、ほんの一部でも緑のブロックに触れると完全にストップしクリアとなるので、勢いを抑えるようなことなどは考えなくてもよい。
そしてこのゲームの最大の特徴として、「視点の回転」がある。一見平面に見えるが、実際のところは見えない部分にもブロックが隠れているブロックは見えている範囲のもののみが動くようになっており、例えば2つの赤のブロックが重なっているとき、手前にあるブロックを爆破しても奥のブロックは爆発しないというようになっている。
この「視点の回転」については、90°単位で回転させられる。こういった部分も含めてFezに近しいシステムとなっている。

pixplode_3D
一見不可能、しかし回転させると全く異なる見え方をしてくる。

なお、「視点の回転」は、ブロックが動いていない状況のみで行える。ただし、「赤のブロックの爆破」については、ブロックが動いている状況でも行える。
また、かかった手数に応じて、クリアの際に☆が1~3手に入る。手数にカウントされるのは「赤のブロックをクリックした数」と「回転した回数」となっている。

少し残念な点として、上の2行の要素が爽快感を弱めているという点がある。特に「視点の回転」の要素がうまくかみ合っていない。例えばFezなら「回転した後にどうなるか」というのは割合簡単に想像できる。しかしこのゲームでは「回転した後にどうなるか」というのを考えるのは非常に難しく、卓越した空間把握能力があるのでない限り、「適当に回転させていたらクリアできた」というのが普通となる。更に☆3を目指すとなると、非常に面倒くさくなってしまう。
また、毎回同じ条件(例えば、スタート直後に同じブロックを爆破)で操作したとしても、結果が変わってくることがあり、それによって(手順によっては)クリアできるかできないかが変わるのも気になるところ。

pixplode_green
明らかに「こうしてクリアしてください」というステージはあり、むしろその方が楽しめる。

総じて、コンセプトは良いものの、うまくかみ合っていない印象を抱くゲーム。しかし可能性は感じるし、難易度もそこまで高くない分、それなりのゲームではあると思う。
なお、ネタバレなどは特にないため、「ネタバレあり感想」は省く。