大粒ゲーム紹介55:Lacuna

ドイツのゲーム開発スタジオ、DigiTales Interactiveによるゲーム「Lacuna」の紹介。

一言で:Lacunaとは
SFノワール世界を舞台に自身の選択が展開を変える2Dアドベンチャーゲーム


概要

  • ジャンル:2Dアドベンチャー
  • 開発者:DigiTales Interactive
  • リリース日:2021年5月20日
  • 価格:通常時1,640円、セール時820円、Switch版1,200円、Xbox版2,350円
  • プラットフォーム:SteamSwitchXbox One、Xbox Series X/S
  • 日本語:有
  • マルチプレイヤー:無
  • コントローラー:使用可
  • プレイ時間:5~6時間
物語性 ★★★★☆
ゲーム性 ★★★☆☆
難易度 ★★☆☆☆
コスパ ★★★☆☆
ドット絵 ★★★★☆

 

こんな人にお勧め

  • 選択で物語の展開が大きく変わるゲームが好きな人
  • SF+ノワールという世界観が気になった人

 

ネタバレなし解説

ゲームについて、以下ストアページより引用。

殺人。ハッキング。爆破。何か手を打たない限り、太陽系は戦争に突入してしまう。CDI捜査官のニール・コンラッドになって、壮大な2DのSFノワール世界を舞台にしたこのモダンな対話形式アドベンチャーで、数々の難題に立ち向かうのを手助けしよう。

このゲームは、SFとノワールという、非常に珍しい組み合わせの世界を舞台とした2Dアドベンチャーゲームである。特にこのゲームはThe Walking Deadや、近年だとDetroit Become Humanなどに代表されるような、「自身の選択が物語の展開を変える」タイプのゲームである。

ストーリーについて、ストアページ説明文より引用。

君はニール・コンラッド。CDIの捜査官だ。殺人のニュースで目を覚ました君は、すぐに君の人生と太陽系全体をひっくり返す事件に突入する。質問をし、証拠を集め、断片をまとめよう。醜い真実が明らかになるまで…そんなものがあるのかは知らないが。

lacuna_intro
このゲームならではの独特な雰囲気が良い。またドット絵もなかなか。

操作性について。左右への移動とアクション、及びモード切替などがある。具体的には後述。

ゲーム性について。基本的に、大きな1つの事件があり、その過程で小さな事件や証拠集めなどがあり、それを以って迫られる選択を自分なりに選んでいくというものである。
選択は後戻りができない形式であり、また即座に結論が出る選択もあれば、後々に影響する選択もあるため、何気ない選択でも気が抜けない。
上述した「モード切替」は、主に移動や人物との会話などをする通常のモードと、証拠集めに特化した調査するモードの2つを切り替えることで、証拠集めをしていくというものである。
また、このゲームでは、物語が大きく進展する場面では必ず「シート」を提出する必要がある。シートは謎解きになっており、集めた証拠を基に推理し、提出することで、その解答の成否によって展開が変わるものとなっている。

lacuna_menu
メニュー画面はまさにSF的。「昔ながらの捜査官に近未来的なガジェット」というのが面白い。

全体的に大きな問題はないのだが、個人的にはストアページ説明文の下の方にある、「古典的なアドベンチャーゲームの難点の補完」という部分については疑問が残る。そもそも、古典的と言っているのに「○○はこのことを忘れないだろう」という、割と最近のゲームである「The Walking Dead(※2012年発売)」を挙げているし、結局のところ本質的にはそこまで革新的ではない。また、比較対象を批判的に挙げているが、「古典的ゲームへのリスペクト」は大事であり、個人的にはあまり良い印象を持たない。「このゲームの特徴」的なところで挙げれば良い気もするのだが。

総じて、なかなか高品質なアドベンチャーゲーム。不満点もなくはないのだが、1周プレイし、事件を解決した時、及び自身の選択によってもたらされるエンディングにたどり着いたときは、なかなか達成感がある。


ネタバレあり感想

※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール

それではネタバレありで感想を書きます。
どうしても、このゲームの問題点としてあるのが、「リプレイ性の低さ」にある。システム的な都合上、セーブを分けることもできず、チャプターセレクトもない。エンディングは8個あるのだが、いちいちはじめからプレイするのは非常に面倒くさい。
そのうえ、実はエンディングに関わる選択肢は最終盤にしかない(最後のシート提出から)。そのため、メタ的なことで言えば、道中の選択肢はほぼその場限りなうえ、本筋とは全く関係ないと言える。この点はさすがにどうかと思った。

ストーリーについては展開が人によって違う(+全部検証していない)ので割愛。

操作については特になし。ゲーム性について。
ストアページ説明文でいろいろと謳ってはいるものの、実際のところはなかなか手堅いアドベンチャーゲームとなっている。そのゲーム性も悪くなく、謎解き自体もしっかり証拠を集めれば問題なく解けるようになっている。

上記でいろいろと言ったものの、それでもゲーム自体は非常にできが良い。今後にも期待が持てる。