
フィンランドのゲーム開発スタジオ、Frozenbyteによるゲーム「Trine」の紹介。
一言で:Trineとは
3人のキャラクターを使い分けて進む2.5Dパズルプラットフォーマー
Trineシリーズ
Trine(今ココ)→Trine 2→Trine 3→Trine 4
概要
- ジャンル:2.5Dパズルプラットフォーマー
- 開発者:Frozenbyte
- リリース日:2009年7月2日
- 価格:通常時1,480円、セール時222円
- プラットフォーム:Steam
- 日本語:無、ただし有志による日本語化あり(外部リンクが新しいタブで開きます)
- マルチプレイヤー:有
- コントローラー:使用可
- プレイ時間:6~7時間
物語性 | ★★★★☆ |
ゲーム性 | ★★★★☆ |
難易度 | ★★☆☆☆ |
コスパ | ★★★★☆ |
美しさ | ★★★★★ |
こんな人にお勧め
- パズルが好きな人
- ファンタジーが好きな人
- co-opゲームを探してる人
- 型にはまらない考えができる人
ネタバレなし解説
ゲームについて、以下ストアページより翻訳。
3人の英雄達が、語られることのないおとぎ話の世界で、危険を切り抜ける。不思議な機械と巨大な城のある世界、物理演算を用いたパズル、美しい風景、そしてオンライン協力プレイも。
このゲームは、それぞれ能力の異なる3人のキャラクターを切り替えながら、パズルを解いて先へ進む2.5Dパズルプラットフォーマーである。
パズルを解く、という部分で少し躊躇するかもしれないが、コンプリートを目指すのでなければそこまで難易度が高くない。しかも、そのパズルは、正攻法でなくともごり押しで解けるものが多い。更にこのゲームの特徴の一つでもある、スキルツリーによって、更に解いていくのが簡単になっていく。このゲームはパズル好きな人というより、美しいファンタジーの世界を味わいたい人に特にお勧めできるゲームだ。
パズルゲームではあるが、敵がいて、戦闘がある。戦闘については、そこまで難しいものでもなく、おまけのようなものである。そこまで身構えなくてもOK。
では少し詳しく切り込んでいこう。
まず目に入るのは、美しい景色。現在の基準では少し微妙かもしれないが、10年前のゲームでこの画質というのは素晴らしい。

そしてストーリー、この導入部分ではチュートリアルも兼ねている。ちょっと特殊な操作なので、今のうちに慣れておこう。
まず、3人のキャラクターが使えると言ったが、兵士・女盗賊・魔法使いという、RPGではありがちな組み合わせ。しかし、そこに一癖二癖あるのが、このTrineである。
兵士ポンティアスは、王道に剣と盾を使える。ぱっと見敵を倒す専用キャラかと思うが、盾でほとんどのものを防げるため、その部分で一役買う。
女盗賊ゾヤは、弓矢とロープを使える。このロープが面白く、木があればどこにでも使ってスイングできる。
魔法使いアマデウスは、箱を召喚する魔法が使える。この箱を使って高いところに上ったり、スイッチを押したり、挙句には敵を押しつぶしたりできる。

シングルプレイでは、この3人を切り替えつつプレイするのだが、マルチプレイでは、このキャラクターたちで協力しながら先に進むことができる。つまり、1人でやっても、2人以上でやってもおもしろい(管理人はシングルプレイしかしたことがないが)。
そして、上述したように、それらの能力のおかげでパズルを変な方法で解くことができてしまうのだ。
高すぎて、どうしても届かないような場所があれば、本来であれば、スイッチを押したりして届くようにすることだろう。しかし、このゲームでは、箱をうまいこと宙に浮かせて、その上に乗ることで乗り越えたり、別の場所からロープをうまく使って乗り越えたりと、プレイヤーの数だけ解法があるといっても過言ではないほどの自由度である。

ゲームプレイを中心に紹介したが、ストーリー自体も王道かと思いきや、少し笑いがあったり、少し王道から外れたりして面白い。しかしながら、基本的に各ステージの導入部分にしかストーリーは挿入されないため、道中では目的を見失いがち。
パズルについても、上で散々褒めたが、途中から似たような仕掛けばかりで飽きてしまいがち。パズルをやりたいという目的で買うと少々肩透かしを食らうかもしれない。
しかしながら、このゲームは発売直後から人気が高い。そのため、続編が開発され、その後シリーズは4まで続いている。どれも時代に合わせてグラフィックが強化されており、ストアページを巡るだけでその美しさを体感できる。ただ、少々鮮やかすぎて、連続してプレイすると目が痛くなることもあるので気を付けよう。
シリーズのストーリーはほとんど独立しているといってもいいため、やりたい順にプレイができる。無印、2は面白いが少し古いし、日本語化をしなければならないので少々面倒。一番新しく、公式で日本語化されている4だけをやってみるのもいいかもしれない。ちなみに、管理人が1つだけ選ぶのなら、おすすめは2。
Trineシリーズ
Trine(今ココ)→Trine 2→Trine 3→Trine 4
ネタバレあり感想
※ここから先ネタバレあり、それでもいい方はスクロール
それではネタバレありで感想を書きます。
ストーリーのキーになる「Trine」、冒頭で3人はそれによって1つにされるが、この導入は、ストーリーへの没入感を高めるいい材料になっていると思う。
この「Trine」は、ゲーム名にもなっているように、後々の作品でも出てきては3人を悩ませる。2~4はオムニバス形式となっているため時系列は不明だが、このゲームでは、どのようにして「Trine」に3人が引き寄せられたのかが説明されているため、おそらくこのゲームは時系列の一番最初だろう。
キャラもしっかりたっている。ポンテウスは、忠義に篤い勇敢な兵士でありながら、食べるのが大好きでお腹が出てる、何よりも天然。アマデウスは、すごい魔術師と見せかけて、火球すら使えず、なぜか箱を召喚する呪文は得意で、頭はいいのだが臆病。ゾヤは、根っからの盗賊であり、とにかく金目のものに目がない、また面倒くさがりながらも2人をまとめるお姉さん的ポジション。この3人のかけあいは、まるでコントを見ているようで、道中会話が始まるたびに、つい立ち止まって聞いてしまう。

道中は王道でストーリーが進んでいき、EDで、それぞれのその後がわかる。個人的に好きだったのはアマデウスで、子供が全員火球を使えるというのは、父親としてはうれしいと同時に悲しいだろう。
少し残念なのは、戦闘が完全におまけ過ぎて、途中から少し面倒くさくなることだろう。ボスも出てくるが、そこまで難易度の高いものでもないし、後々のシリーズで少しずつ改善されていくが、それでもおまけという感じは強い。他の部分の出来がいい分、少しそこが気にかかるが、あくまでパズルゲームなので仕方ないといえば仕方ない。
このゲームが気に入ったなら、ぜひ続編の2も遊んでほしい。また、紹介記事を翌日投稿するので、投稿し次第、以下にリンクを貼る。